シネマ旅の途上にて

自主映画ウォッチャー、アWorkerのブログ。

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晩秋・吹雪とともに去りぬ・・・

鉄の、日記。


シネマヴェーラ渋谷は、いまや、
かつての大井武蔵野館・自由が丘武蔵野館などの、後を引き継いだ格好で。
あけてびっくり玉手箱、
安くて、貴重で、面白い!プログラムの、名画座状態となっているねえ。

そりゃ、たまに、「プリント状態が悪くて、作品差し替えです・・・」の張り紙に、
がくっ!それ観たかったのに!って珍事も、ままあるけどな。
やむを得ず、DV(デジタルビデオ)上映で・・・てのも、あるし。
何しろ、60・70年代のフィルムは、古いから。痛んでて。
巡業可能なプリントが、もう、ぼろぼろのもあったりしてさ。
ニュープリント代は、高いらしいからなあ。

だからまず、ちゃんとしたものがかかれば、御の字ってわけだ。
ご苦労が多いんだろうと、お察しするよ。うん。
観れないよりは、観れるほうが、いいにきまってる。

しかもいまどき、他の階同様、自由席!
こいつが、気持ちいいね~。
がんばれ、ぼくらのシネマヴェーラ!!


さてさて、只今、真っ昼間から、
<洞口依子映画祭>、期間中だ。
いまどき、余所じゃなかなか、
大人が観やすい時間に、かけちゃあくれないぜ!
この、充実したラインアップは・・・!

で、ようやく、行ったよ。12日の木曜に。
「君は裸足の神を見たか」を、観るために、な。

1986年、ATGと日本映画学校の制作。
金秀吉監督のデビュー作。 ジャスト100分。
いや~、青春映画の、力作だね~。

雪の街を、新聞配達する、バイト青年達。
石橋保、若い時から、ハキハキしてるよな~。
もう一人の、うぶで朴訥そうな友人青年(児玉玄)も、
いかにも田舎にいそうな感じで、いいねえ。

とにかく、この石橋青年、よく走る、走る、走る。
夏の山道を、冬の吹雪の中を・・・。
まず、これが強烈。
随所で、もどかしい心情の、爆発と一緒の、
運動性に富んでいる。

まだ秋なのに、真冬と真夏の風景、いっぺんに観ちゃったよ。
なんで春と秋が、印象薄いんだろうね?この映画って。

薄いと言えば、先に出てきた、
もう一人のフルート持ったヒロインも、存在感が薄いんだよな。

石橋の高3青年にとっては、
コンクールの絵の、モデルを頼みたい!
でも思い切って言えない!って相手だからね。
つんとした、美のイメージ優先で、あまりしゃべらないから。
思春期に一度はかかる、男の病(やまい)、だな・・・。

これに対して、むちゃくちゃなまなましいのが、
洞口依子の、クリスチャン高校生。

少しぶーたれた様な、表情をたたえながら、
好きも嫌いも、自分で決めて発言、行動する。

男に裏切られて、性的狂女になったという、
墓場の名物女を、憐れみ、
からかう小学生男子どもを、追っ払う。
でも、やな顔しながら、すれ違う・・・。

そして、石橋青年の、頼みを聞きながら、
工業高校生と、つきあいはじめ、
その一方で、石橋とは、あんな仲に・・・!

これぞ、女心のリアル、という印象を残す。

絵描き志望に、詩人志望に、看護師志望。
実家の商売を継ぐか、出稼ぎするか、都会で自立するか?
携帯は無く、家には黒い、ダイアル電話。懐かしいぜ。
石油ショックの話が出るのが、やっぱ、昭和後期だな~。


社会人直前期、男2人に女が一人。
と、役者がそろったらば、後はお決まりの、アレへ。
互いに ゆずったり、 気を遣ったり 、ぶつかりあったり。
時には、相手の才能を認めたり、
逆に嫉妬したり、わかってねえ!って怒ったり。
いろいろあるよねえ、青春期。

洞口、ここまでやってたのね、すっげえ・・・。
初体験って、なかなか、忘れられないもんだからねえ。
女優の、鑑だぜ。
後半、夜の川で石橋に、怒るシーンなんざ、泣けてくるよ。
馬鹿だな石橋、こんないい女に、あんな捨て台詞を・・・!


若さゆえの、純で無骨すぎるトライアングルが、
いきいきと、展開。
その果てに、衝撃の結末が。
うう、純粋すぎたんだなあ、あいつ・・・。

皆、それぞれの道を行き、
小さな祭りの、終わる季節が。
泣かせるぜ。


どこかで見たような、ひょうきんでおちょくり屋の、
芸術批評家?同級生役が、いたな。
なんと、出川哲朗だ。
日本映画学校に、いた頃だな。
進行役まで、やってるよ。
誰しも昔は、若かった。


以上。



その後、石橋保は、順調に俳優活動、
「ウルトラマンネクサス」では、隊長を演じた。
出川哲朗は、劇団俳優経由で、
TVの<リアクション芸人>として、ブレイクしたのだった。
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  1. 2009/11/15(日) 01:33:07|
  2. 劇場用映画
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
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