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シネマ旅の途上にて

自主映画ウォッチャー、アWorkerのブログ。

秋・宇宙を遥かに超えて行け!

竜の、日記。

土曜は急遽、早稲田松竹から、ワープ!移動した。
どこへ?

結成20周年!という、自主特撮アクション映画の老舗、オミプロ主催の、
<オミプロヒーローフェスティバル2009>。

その特撮・CG劇映画、2本立て上映会を、
JR武蔵境駅前のホール会場に、訪問す。
入場料・500円。
やっと、来れた。
三鷹の次なので、総武線方面からは、結構遠いのだ。

上映作品は、
1本目、「銀河警察ゼクスター2ndシーズン」。
2本目、「アースGメン ガイアフリート~宇宙最終大決戦」。


一言で云えば、条件付きではあるが、なかなかに楽しめる。
自主特撮映画に最低限、必要な条件というものが、
おおむね、出そろっているからだ。
人的にはまずまず、恵まれた制作環境であろう。

1本目の途中から入ったら、いきなり、
昼間の公園で、昭和メタル風ヒーローが、
魔女か妖怪?みたいな悪人達を、
合成の炎で、ふっとばしていた・・・。
ちょっと、笑う。

怪人が、風景との合成で、す~っと真横に飛ぶと、
さらに、可笑しくなってくる・・・。

学園を実験台に、宇宙ウイルス流行で、人類を混乱に陥れ、
乗じて地球征服をたくらむ、侵略者達を相手に、
男女教師と女子高校生達が宇宙警察官候補で、変身して戦う。

CG合成入りで作られた、昭和後期紙芝居&連続TV活劇調、というべきか。
こういうゆるいのも、まあ、嫌いではない。 結構楽しめる。


さて、2本目が、
脚本に関しては、かなり本格的な内容。

地球を捨てた、復讐に燃える悪女・侵略者一党と、
地球人類科学班・防衛隊の、
それぞれの苦悩と、スピーディな事件分析・解決、
スケールの大きな活躍(彦星をふっとばす、長距離砲撃!)を示した、SFドラマ。
スター・ウォーズと空軍パイロットの世界を意識した、
やや生真面目な、SF戦争もの。


2作に共通する要素は、ただちに見てとれた。

スマートでかっこいいヒーロー・アクター達、
スタイル抜群で役割に積極的、魅力的な女優達、
それらしき声色を利かせた、悪人&悪女役達、
キレのいいアクション・ポーズ。
人的には、かなり恵まれている、という事。

加えて、宇宙船玩具やプラモデルを、
昭和後期SFの宇宙に、そのまま解放したような、
メカニックとSFドラマ的世界、イメージ作りの面白さ。

昭和特撮視聴&SW世代としては、
最早、ほとんど、言うことなし状態、のはずである・・・。

が、しかし・・・
これだけ、好みの要素が並べられていながらも、
何かが、不足している?と感じるとしたら、
ただ二つ、
画期的コスチューム・デザインの不足と、
世界観イメージの限定性、安っぽさであろう。
イメージ作りが、昭和50~60年代と、
平成初期くらいまでのそれで、止まってしまっているのだ・・・。

・・・いや、これがたとえば、
おおなりてつや監督の、懐かしきSFパロ作品、
「スターブレイザー」の世界だったら、
シャレで、済んだはずなのだ・・・。

おちゃらけた1本目は、それでもいい、コミカルな内容なのだが、
なまじ生真面目なヒューマン・ドラマになっている、2本目では、
やや裏目に、出ているような気がした。

1作目では、
メタルに見えない、メタルヒーロー・プロテクターの、
あまりにあっさりしたデザインも、
ハロウィーンの魔女みたいな、厚み感の無い、
公園で吹っ飛ぶ、ウィッグや薄布・黒衣装の、悪役達も、
まあ、こういう、のんきな世界だから・・・で、済んでしまう。

だが・・・2作目に出てくる、
一般家屋で撮っているのがあからさまな、宇宙基地の廊下、
すぐ後ろを、知らぬ人間が、一緒に歩いているのに、
全然、気付かない女性隊員、
ちりちりパーマに黒眼鏡の、
明らかに、コントの犯罪逃亡者の、
変装そのままな、敵側宇宙軍幹部・・・。

あれらはSF冒険的イメージ?としては、ちと、いただけない。
同じような自家撮りシーンや、コスプレ衣装の持つ、意味と印象が、
1本目と2本目とでは、かなり変わってしまうのだ。

悪く言えば、始めから、紙と布製っぽく見えてしまう、
それらの造形イメージの貧しさ、薄っぺらさが、
1本目ではむしろ、微笑ましく映るのに対して、
2本目では、せっかくの熱血ドラマとアクション、世界観等を、
あちこちで、ほころびだらけにしていて、残念な感じを生じさせている。
その辺が何とも、勿体ない。

これは、予算や技術というよりも、
SF的造形マインドの、固定化・限定性が、大きく影響している。
世界観イメージの現代性というか、ふくらみが欲しいところだ。

ことに2本目では、
俳優・女優達の存在感、アクションを含めた芝居の激しさ、
熱気あふれ泣かせるドラマシーンには、
定番ながらも、確かな手ごたえがあるだけに、
イメージ造形との間にある、極端なるギャップが、惜しい・・・。

面白さと、ゆるい脱力感とを、
同時に波状攻撃で、こちらに招いているのだった・・・。
まあ、そこが又、
確かに手作りゆえの面白さを、生んでいるわけでもあるのだが。

こういうSF大作?の場合、
ワン・ポイントでもいいから、
既存の出来合いの、SF戦争ス-ツ・イメージから、
もう一歩も二歩も抜きんでた、
斬新なスーツやプロテクターの、造形を行なう必要が、大、である・・・。
そこから一点突破、ここの未来がやってくるのだ・・・おそらくは。

これだけの制作・人的好条件を、更に生かさぬ手は無い。
ただ、もうひと工夫が、必要なのだ。

かつて円谷プロが、女性デザイナーを招いて、
OL向け新グッズを、立ち上げた位に、
あるいは、「ドラゴンボールZ」が、超サイヤ人化を、
平成のウルトラマンが、モード・チェンジを出したように、
イメージの、画期的バージョン・アップと、
コスチューム・プロテクターの段階的モード・チェンジ化を、
ぜひ、考慮に入れるべきかと・・・願うものである。

ちなみに、オレンジ線の入った衣装色彩は、
結構、好みである。
小生、「帰ってきたウルトラマン」育ちだから。


以上。




そういえば、この時期 はたまたま、ハロウィーン!であった。
70年代までの日本では、スヌーピーの漫画でくらいしか、見かけない祭りだったが、
この10年ほどで、いつのまにか定着していた・・・。

道理で、山手線沿線にも、
かぼちゃや魔女の、コスプレ男女やファミリー層が、目立っていたわけだ。

新宿駅では、外国人のお祭りが大嫌い!らしき集団が、抗議デモを行なっており、
警官隊が大挙、出動する騒ぎも、起きていたようだった・・・。
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  1. 2009/11/01(日) 01:06:36|
  2. インディーズムービー
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