シネマ旅の途上にて

自主映画ウォッチャー、アWorkerのブログ。

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秋・寂しさと邂逅と

主水日記。


17日、土曜、夜。
21時前より、渋谷、ユーロスペース2Fへ。
当日券にて、入場。

<ドロップ・シネマ・パーティー2009秋>。
そういえば随分、ご無沙汰であった・・・。


この夜は、高橋泉監督のクラスの、卒業メンバー、
大集合で、わいわいと、舞台挨拶。
青竹のごとく、男女とも若々しさに、あふれている・・・。

が、しかし、お披露目された中編作品、
「雨宮さわらの華奢(きゃしゃ)なイマジン」は、
「ある朝スウプは」の監督にふさわしく、
かなり内容が暗い、観ているこちらが泣けてくるような、
現代的でシビアな、群像ドラマであった・・・。

「ある朝スウプ」では、
主な登場人物は、一組の同居カップルであり、
他にはわずかな脇役が、顔を見せるのみである。
新興宗教らしき団体に所属する男と、同居女性との、
心のゆきちがう様が、ドラマを形成する。

一方、「雨宮・・・」では、主人公が複数おり、
複数の男女ペアにおける、心理的ゆきちがいが、
1個10万円で、「幸福を売っている!」などと主張する、
いかにも怪しげな、ペンダント・セールス商売から、発生している。

そう、登場人物男性のうち、数名は、
そのねずみ講まがいの、ペンダントのセールスマンたちなのだ。

それぞれに、始めから金しか信じてなかったり、
結婚するからもうやめて、転業しようか?と悩んだり、
自分を無理やり、幸せの使者?と信じ込ませて、
親族や知人達に、営業強化したり・・・の、日々。
当然、「詐欺じゃねえか!」と、どつかれる者も、いたりする。

(そんなんで、幸せが買える位なら、誰しも苦労はすまいよ・・・の声)

なぜか、そんな彼らに惹かれて、
ついには同居してしまう女性も、2人出てくる・・・!
しかし、彼らのあやふやで不確かな関係性には、
すでに心理的亀裂が、生じはじめており、
カップルの1組は離別寸前、一組は泥沼の真っ只中・・・という有り様なのだ。

都会に住む者同士の、互いの孤独感を、
大分無理な形で、きっちり埋めようとするうちに、
そういう心の歪みが、表面化してきたのだろう。
ペンダント商売がからまなくても、ある程度起こりうる事とはいえ、
いと、哀れ・・・なり。


又、彼ら2組とは別に、
ジャージ姿で昼間からゴロゴロ、
ホームレス同然に、何とか食いつないで生きている、
さいはての?男女カップルも登場。

男は、政治の理屈などに詳しく、それなりに論が立つ一方で、
飯食いたきゃ働けよ!と言っては、女を小突いている。
(そういうの、昔も、結構居たような・・・?の声)

女は、例の若手セールスマンの一人から、
なぜかただで、ペンダントを貰うが、
男は、そんなものの<効力>などよりも、
質屋を、信じているようだ・・・。


さらに、女性の一人の知り合いらしい、若手漫才コンビも、
部屋に寝転がってのネタ作り、
コンビ解消の危機?などの、中途シーンで、
それなりに、見せ場を持っている。
こいつも相棒がいないと、寂しいんだな、
というのが、じんわり、伝わってくる。

その分、映画・ストーリー全体の暗さもあって、
その彼らの本業たる、漫才自体の可笑しさ?が、
かなり削がれてしまったのが、何とも、惜しいのだが・・・。
(せめて終わりのほうで、ちゃんと笑わせてほしい気も、する・・・の声)

これらの人物達がそれぞれに、心を通わせたり、すれ違わせたりしつつ、
それぞれの暫定的結論を、見い出そうとするドラマとともに、
更にもう一つ、ある女性の同郷友人男性が自殺し、
彼の旧友ら一同が、故郷に集合、再会するドラマが、同時に進行する。

今の彼女が、死んだ彼の気持ちを、量りかねているシーンは、
胸に、迫ってくる・・・。


・・・と、いう具合に、結構つらい話が、
監督得意のワンシーン・ワンカット対話の連続で、
次々と描かれるので、さらに、しんどい・・・。

ただ、その表現法ゆえの、心理的切迫感というものが、
あまりにも適切すぎる、台詞の数々とともに連打され、
否応なしに、こちらの眼と心に、しみてくるのだ・・・。

各自バラバラに動いていた登場人物達が、
某無料ライブ会場で一同に会し、盛り上がるシーンでは、
ジャージ組の男が、持ち前のセコさを発揮したので、つい、笑ってしまった。
延々と続いた、映画の闇の中で、唯一笑えたのは、ここのみだった・・・。


気分的にはあまり、楽しい作品ではないが、
都会の片隅にいて、ちょっと泣きたくなったね、
という人には、いいかもしれない・・・と。


この作品の直後に、休憩時間なしで、
森田和樹監督の珍作「ガール・ガール」を、プログラムに置いたのは、
気分晴らしの効果があって、あるいは正解、だったかもしれない。

オール、青梅ロケ。

ある理由で、周囲に理解されない孤独感を抱いている、
眼鏡OL女史が、ある日、仕事をさぼって、ローカル線でエスケープ。

途中下車した駅で、いきなり、
別離を切り出した青年と、いやがってすがる女性に出くわす・・・。
この豹柄服の女と、男女恋愛興味度ゼロ!のOLが、
川で遊んだり、男に逆襲したりと、つかの間、にわか交流。
が、しかし・・・

という、軽妙で呑気な、ドタバタ。
豹柄女性が、男を追っかけて、組み伏せるシーンには、爆笑した。


以上。



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  1. 2009/10/21(水) 00:50:01|
  2. インディーズムービー
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
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