錠の、つぶやき。
やあ、諸君、ご機嫌いかがかな?
月曜以来ずっと、長雨続きだな。こっちでは。
・・・ほう、最近、何だか、
イライラ、せかせか、
気分が、すっきりしない、って?
そんな奴には、これが、一番さ・・・!
只今、シネマヴェーラ渋谷では、
長谷部安春監督の、追悼特集中だ。
日活ニューアクションから、ロマンポルノ経由で、
TVの刑事ドラマや、東映系へ・・・
とにかく、和製アクション映画好みには、
欠かせないラインアップ、目白押しさ。
で、ちょいと、行ってきた・・・。
1本目、「縄張(しま)はもらった」。
オールカラー。
出所したての、小林旭兄貴、
老親分を世話してる、新興ギャング大組織の仕事を、義理で手伝わされる事に。
ある地方都市の、大企業進出向けに、土地買収を仕掛けてくれ、と。
うまくゆけば、その街をすべて任せる、という約束で・・・。
かくて、新旧組織共同で、街の二大組織に罠を仕掛けるべく、
ドリームチーム7人組が、結成された・・・。
陣頭指揮のアキラ兄貴、ここら辺までは、シビアでクール、
冷徹なまでの計算による、作戦進行。
作戦途中で、犠牲者数名を出しながらも、
ひとまずの成果は、上がってゆくが。
大組織が約束を反故にしてしまったため、
さらに熱くハードな、後始末合戦が、待っていたのだった・・・!
集団殴りこみ劇の部分が、手持ちカメラ追跡風で、非常にアクティブ、リアルだ。
その分、一列並びとか、シャワールームのあたりは、
おかしくて、ちょっと、笑っちまったぜ・・・!
アキラとジョーが揃えば、こうなっちまうのが、宿命なのさ!
<太田雅子>時代の梶芽衣子が、暴れ・・・ない。
高度成長期の土地争いに痛めつけられ、翻弄される、
おとなしい、地主の娘役。
これ以後の映画だったら、ワルの子分達は、
気安く触りゃ、どつかれて、
即、命が無かっただろうよ・・・。
2本目、「皆殺しの拳銃」。
全篇モノクローム、はるか昔の洋画風に、締まって見える。
じんわりハードボイルド、心情、実感だよ~。
この歳になって、今頃、やっとさ。フッ。
裏組織、ギャング幹部の宍戸錠、バー・マスターの藤竜也、
アンド・元ボクサーの弟が、三兄弟。
A・レオの高倉司令官こと、神田隆が、悪ボス。
部下達にえばってて、嫌なやつ。
ジムを実質支配する組織に反抗、独立しようとした三男を怪我させ、
引退に追い込んでしまう・・・。
ゆえに錠と藤は、怒る!
組織の縄張りを、三兄弟でジムごと、奪い取ってしまう。
当然、組織は裏切り者の彼らに、制裁を加えてくる・・・。
キザで皮肉屋役が多い錠が、
珍しく?我慢強くて冷静。年輪か。
錠の同僚幹部の一人が、二谷英明。
ボスと錠兄弟たちの間を、仲直りさせようと奔走するも、
錠兄貴の頑固さにより、会談は決裂。
敵も味方も、次々と死んでゆき、
最後に残った者たちは、明け方?のハイウェイで・・・
そこから急に、いかにもな日活活劇調!になってしまうので。
ありゃありゃ、そこまでのハードさが・・・。
やや腰砕けと、なるのだった。
てなわけで。
じゃ、又な!
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- 2009/10/07(水) 01:42:38|
- 劇場用映画
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