<9月、特別追記>
夏休み、旅人、覚書。
8月9日、日曜、午後2時より、BABACHOP。
自主制作団体・P-kraft、オムニバス上映イベント、第3弾、
<Paranoia Package>。
泉常夫監督の遺作・「遠く鳴りやまぬ声は」(再映・既述)を含む、7本の短編上映。
順不同で紹介すると、他の6本とは・・・。
関口純監督 「言語保存と文化」:
監督が赴任しているらしき、
ロシアのどこかの都市の、地方民族文化に関する、
地元住民達との、議論の記録。
(そういえば池袋で、P-kraftの送り出しパーティーに、伺ったことがある。)
実は彼らはそんなに、難しい話はしていないんだが、
なにしろ、ロシア語圏で撮られたドキュメンタリ-なので・・・
こちらは地理が、わからないから。
ちょっと、こんがらがる印象?かも。
でも、こういう、今の普通の市民的風景を観れるのは、一種新鮮である。
澤田尚樹監督 「FLY」:
女の前で、テーブルに突っ伏して、
スパの皿に顔をうずめたまま、青年が見たのは、
昔の洋画みたいに、小粋な台詞でいっぱいの、
自転車と海と男女、青春映画の世界・・・
あれは、遠い夢だったのか?
いいんだけど、括弧くくりにせず、
中身そのままやっても、よかったかも・・・と。
照れない位に、やったっていいんだ。
映画は、一時の夢なんだから。現代人にとっても。
迫田寿人監督 「仮面の輪舞曲」:
CG処理の進歩は、すごい。
東京タワーの上に、死神が二人。街を見下ろす。
(一瞬、浮かんだ、杉本哲太の「ビリケン」…の声)
戦争等で死人が増え、人手不足の死神が、
最近死んだ、この世と彼女に未練のある、幽霊状態の青年に、
よみがえりの条件として、
死神の代理手伝い人を、やらせようとするのだが・・・。
福島拓哉氏が、皮肉交じりな死神を、好演。
幽霊青年、目前に見る彼女を思いながら、
自己犠牲をもって救わんとする、その悩みと献身ぶり。
全体に漂う、暗さ、切なさ、哀しさ。
彼らなりに導いた、ささやかに希望あるラストが、ちょっといい。
植木英理監督 「恋の 接点復活」:
ぱっとしない、バンド・ガールの日常に、突如現れた、
男心を操る、その缶スプレー剤は、きっと…
喪黒福蔵あたりが、店に仕入れさせたに、違いない・・・。
そしてヒロインは、おのれの言動の身勝手さに、
男たちが困らされていたことを、
今になってようやく、認識させられる・・・?のだろうか。
やれやれ、ですなあ。
三條陸監督 「TPM」:
・・・おい!これって・・・
いわく、変態的。
ロ-ルペーパーまみれで。
しかも立派な、家宅不法侵入じゃないか~、
他人の家のトイレで・・・、やばいぞ~。
いくら、そういうのが、癖になってる人であっても、
それは・・・反則、です。
弁護不能です、以上。
最もはまったのは、
藤井健監督、「銀河合戦エピソードX ~スズキの逆襲~」。
これが、洋画系・SF映画シーンの、
パロディシ-ン、羅列しまくりで、
ついついくすぐられ、軽~く、笑わされてしまう。
仲間が並んで歩き、増えてゆくシ-ン・・・いいなあ。
泉常夫監督の「馬鹿ブロッサム・・・」に、似たような印象を受けるな、と。
作風の後継者が、現れたかな・・・と、微笑。
以上。
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- 2009/09/21(月) 22:20:31|
- インディーズムービー
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