著者注:番組の途中ですが、ここで、
記者会見の模様を、地球防衛センターのスタジオより、お伝えいたします。
壇上に、会見席が、用意されている。
<ブログ内・緊急記者会見>の、看板あり。
日刊タブロイド記者、エリック・デリック・メリック・ゼリックら、
記者たち、ざわめきつつ、会場記者席にて、待つ。
エリック「何なんだろうね?今、この時期に・・・記者会見って」
デリック「また、あれじゃないの?代表代行秘書のやつ?」
ゼリック「いや、今回はそっちじゃ、ないみたいだし、な・・・」
メリック「あ、来ましたよ、司会らしい人と、会見者が・・・。
あの司会の人、誰?」
司会らしき女性が、左袖より、壇上に現れる。
スケバルマンAことアスカル、ハナコス(H)、ガルス(G)、ゼロ・エックス(OX)が、
続いて壇上に、登場。
デリック「・・・おいおい、何だか、ぞろぞろ出てきたぜ。
おなじみの、ナビゲート・ガールズさん達がョ・・・」
エリック「随分、神妙な顔だね・・・何があったのかな」
メリック「ま、まさか・・・突発的事故とか?」
デリック「メンバー逮捕?引退?殉職?」
メリック「まさか、いくらなんでも、それはないだろ・・・?」
ゼリック「シ~ッ、会見始まるぞ・・・」
会見席に、メンバー一同、着席完了。
司会「え~、皆様、本日はお忙しい中、
このような時間に御足労いただきまして、ありがとうございます。
急遽、司会を仰せつかりました、
ブログ内地球防衛機構、スペース・ダック(SPACE=DAC)本部、
通信係所属の、アヤベ・ミホでございます。
では、ただいまより、会見を始めさせていただきます・・・」
(静まり返る一同、思わず、固唾を呑む・・・)
司会「さて、本日は、スケバルマン・エースこと、アスカルさんより、
皆様にご報告と、お願いが、ございます・・・」
(お願い?何だろ、ざわざわ・・・)
司会「では、アスカルさん、
詳しい状況を、ご説明ください。お願いいたします」
スケA「(少し緊張気味)ハイ。
え~、じ、実は、その~、
われわれの仲間である、
ゼルディアが、ですね・・・(ちょっと言葉を切る)」
(ゼルディアが・・どうしたんだ?の声)
(そういえば、あいつだけ、いないぞ!の声)
(何があったんだ?スキャンダルか?の声も・・・)
スケA「(弱ったな、という表情で)・・・27日にですね、
疲れたので、しばらく休業する、家出する!と、
あたしらに宣言して、ですね、
書き置きまで、用意してて・・・ですね・・・
そのまんま・・・ドターンと、ぶっ倒れて、ですね。
つまり、その、病気ではないんですが、
心理的ショック、ってやつで、ただいま休養中、なんです、ハイ・・・」
(場内一同、どよめく・・・)
ガルス「(びびってる)そ、それで、今・・・初代さんと、ジェイさんが、
当人を励ましに、故郷の本星から、出かけてきてるんです・・・ウッス」
ハナコス「サガラセブンさん達、みこんスケバルマン姉妹の皆さんも、
大変、心配されておりますので・・・はい・・・」
ゼロ・エックス「(困り顔で)・・・で、誠にすみませんが、
当人の気分回復まで、
ほんのしばらくの間、待っていただきますよう、
よろしくお願い申し上げます・・・!です(ぺこり、とお辞儀)」
スケA「(マイクをつかみ、大声で)帰ってこいやァ~!!ゼルディア~っ!!!」
ガルス「(Aを制して)よ、よしてくださいよ~、先輩!」
ゼロ「疲労はそんなに、重くは無いんスから・・・」
司会「エースさん、落ち着いて・・・ね?」
(どよめき、さらに増大する・・・)
(「落ち着け、エース!」の野次、場内より飛ぶ・・・)
司会「・・・え~、それでは、質問に移らせていただきます。
(挙手した記者に)・・・どうぞ」
エリック「え~、すみません、日刊タブロイドの、エリック記者です。
アスカルさんに質問です、
え~、今聞いて、驚いているんですが。
ゼルディアさんが、疲れた、家出する、と、おっしゃっていたそうですね?」
スケA 「あ、はい・・・そうです」
エリック「故郷にも帰らず、家出までするような、
心理的過労の原因とは、いったい、何なんですか?」
スケA 「え?ええ~、それについては、ですね~、
諸般の事情により、ですね・・・」
デリック「(やじって)それじゃ、わかんないだろ~!」
ゼリック「理由は、何なのよ~!?」
デリック「まさか、消したんじゃ、ないよな・・・?!」
スケA「(呆れて)ちがうよっ!死んでなんかねえよっ!よしてくれよ!」
ガルス「サスペンス・ドラマの観すぎだよ~、それ!」
司会「(制して)ご説明申し上げます!!静粛に願います!」
スケA「いや、でもさ・・・いいのか、あれ言って?」
司会「そうすべきですよ、この場合は。やはり、言いましょう・・・」
(ひとまず、静まる、場内一同・・・)
司会「では、アスカルさん、落ち着いて、どうぞ」
スケA「(ふう~、と息をついてから)ええと、あ~、要するに、ですね。
あいつ、悩んでたんですよ。
この前の、土曜の朝にやってた、
<レスキューファイア>の、ハードな内容のことで、ネ・・・」
エリック「ああ!あれですか。
主役の1号の、育った孤児施設を、
悪役放火怪人達が、巨大メカで焼いて、
ぶっ壊してしまった回・・・ですね?」
スケA「そう、それ、それだよ!
かなりショック、受けてたんだよな・・・いやがってたし」
ゼロ・エックス「ひどいよ、子どもに厳しすぎるよ、ってね」
ガルス「孤児院の先生との、思い出の絵とか、
みんな、燃えてて・・・あれ、ひどいよね・・・・」
スケA「ほんと、許せねえよな~!あの悪者達!」
ゼロ「敵は爆沈!させたけど、
怒りと涙で震えてる、1号の姿が、かなり、見ててつらかったよな・・・」
ガル「あの状況下で、笑顔を忘れるな、って説教されてもねえ・・・」
ゼロ「もともとが、厳しさも愛、ってシリーズなんだけど、
相当、どぎついよなあ・・・と」
スケA「すぐに、孤児院のみんなと、
建て直しにかかってたのは、救いだったけどね・・・」
ガル「先月中にも、<レスキューフォース>のストライカー借りといて、
派手に、破壊しちゃってたよね・・・がっかりしたよ~」
ガル「その次の週の、おちゃらけ・ドタバタ、料理対決の話は、
何だったんだよ!?ってな」
ゼロ「あれで、油断してたよな、すっかり・・・。
そこへ又、今回は、ドーン!だもんなあ・・・
そりゃ、ショックも大きいさ・・・」
ハナコス「これじゃ<ウルトラマンレオ>みたいだ、って、
最近は、うわごとのように、言ってましたよね~」
スケA「それで、もう見続けるのが、あんまり、つらすぎるから、
もう、ゼルディア通信を、降りる!って言い出して・・・」
(場内、「降板願いかよ~!」の声・・・)
ガルス「あれがこの、書き置きの一句に、なったんスよね・・・」
スケA「ハナコス、あれ、出してくれ・・・読むよ」
(書き置きらしき紙を、Aに渡すハナコス)
(スケバルマンA=アスカル、紙を広げて読む)
スケA「<甘くない タロウの後には レオが来る!>、ってな・・・」
(紙を、皆に向けて、見せるA・・・)
(ウルトラ・サインみたいな文字、
下に毛筆で、日本語訳文が、付記してある)
(カメラ・フラッシュ、たかれる)
(おお~、名句だ!の声、あり)
メリック「で、ゼルディア通信は、どうなるんですか・・・?」
司会「それは、しばらくの間、私、アヤベ・ミホが、
衛星ステーションより、代行で放送致します、所存です」
メリック「当人が戻られるまでの、アヤベさんの代理任務、ということでしょうか」
司会「そのように考えていただいて、結構でございます。
私はあくまでも、ピンチヒッターでありますので、
ゼルディアさんの走り書きが、残っている分から、
代読するところから、始めようと思っております、はい」
デリック「スケバルマン姉妹でも無い、地球人のあなたが、
なぜ、その役を引き受けられたのですか?」
司会「それは・・・ゼルディアは、私の大切な友であり、
なおかつ、通信係の、元同僚だから、です。
全力で、やりますので、よろしく、お願い申し上げます・・・」
(壇上一同、礼)
ゼリック「あの~、ところで、
今日はゲルゲーゲルさんは、いらっしゃらないんですか~?」
スケA「え?あ、そういや今日、見ないな・・・?」
ゼロ「こんな時だけ、なぜ居ないんだよ!あいつは!」
スケA「まあ、そう言うなって・・・」
ゼロ「普段から気まぐれなんだから、あいつはサ・・・もう!」
司会「(あわてて制して)以上で、会見を、終了させていただきます!
ありがとうございました・・・」
(皆を誘導して、足早に退場する、司会・・・)
(「ゲルゲーゲル、出せよ~!」の野次、飛ぶ・・・)
以上で、会見中継を、終わらせていただきます。
この時間は、番組予定を一部変更して、お送り致しました。
次回のこの時間は、通常の番組を、
お送りするつもり・・・・いや、予定です。
ありがとうございました。
M・H・K。
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- 2009/06/30(火) 23:40:51|
- 特撮
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