政の、日記。
新宿で、ようやく、公開終了前をつかまえた。
例によって、原作も未読のまま、いきなり観ることになった。
「鴨川ホルモー」・・・きわめて、おもしろい・・!!
これ、明らかに、
全国から京都の大学へ、受験で来て、
仕送り住まいや、部活中心生活だった人達向けの、内容だよね。
神事とか、祇園祭りとか、
怪しげな?寮生だらけの学生寮とか・・・。
あいにくと小生には、そういう、
遠方よりの上京や、寮生活の経験は、無いもので、
生活実感的には、よくはわからないところも、あるのだが・・・。
ほとんどの日常が、東京・千葉・神奈川・埼玉近辺で、済んでしまう生活だったから。
上京経験者だと、この映画、もっと実感が沸くのではないか?と。
でも、そういう経験が全く無くても、
大風呂敷なまでの、フィクションでふくらませた、
異例の、京都学生歳時記&ドタバタ・アクション映画として観れば、
これは相当に、おもしろい。
大体、「普通の部だから・・・」と誘われると、
大抵の人はまず、本当か~?と、一度いぶかって、
模様眺めして、よ~く、見極めてから・・・というのが、常識なのだが。
美男・美女につられて、ついつい・・・というのも又、
同時にありがちな、パターンなわけで。
初めのほうで早速、ドキドキの展開が、あったが。
「何であいつが泣いてたのか、ちゃんと訊いとけよ!」と、
主人公に、つっこみたくなった・・・。
(ちょっと訊きにくいのは、わかるけどさ・・・の声)
(予感です、予感がします!の声)
予感?は当たり、案の定・・・ほら、見ろ!
狭い世界の中で、ああいう事情のこじれは、こわ~いものだ・・・。
これは、それがお約束の、喜劇の源になってはいるけれど、ね。
和服姿が日常的に見かけられる、街並みだからだろうか、
鴨川周辺で、変な練習をやっていても、
そんなに不自然な印象を、与えていない模様。
現に、謎のスーツ男性は、あまり驚いていない・・・。
(もしかして、OBなのか?の声も)
部活の思いきった伝統行事(?)に、なぜ、
昭和の有名CMソングが、使用されるのかは、
まったくの謎だが、笑う。
まあ、男子の多い部活だったら、ありそうな感じではあるが。
多分、ここの酔狂な神様は、地上波TVがお好きなのだろう。
一回観ただけで、すべての<用語>解説を覚えるのは、
小生などには、まず不可能だが。
あの京大メンバ-ならば、外国語同様に習得するのは、
ごくごく、たやすいことだろう。
羞恥心さえ、いったん外してしまえば・・・?と。
前半活躍の部長・荒川良々が、
問答無用だ!の、力強い先導(船頭?)役に。
「釣りバカ日誌」シリーズの本木監督、よくぞ、この人を呼んでくれた。
勇猛果敢、戦国武将風に・・・ジャイアン化してゆく、芦屋クン。
バトル指揮中、一瞬、
ライダー響鬼さんに見えたのは、小生だけか・・・?
名ライバル役、熱演、貫徹!
囲碁・将棋よりも、荒っぽい印象のバトルゲーム、
真剣な指揮系統動作の、傍から眺めた可笑しさ、
後半で勃発する、分裂&リング場外バトル!の数々。
なんというか、戦国リーダー養成所、の感あり。
一見かわいらしい式神も、
いざとなれば、大いなる兵力に。
良くも悪くも、リーダー次第なのが、
何だか、気の毒な気もするが・・・。
(<鬼>には、見えんぞ!と、モモタロスも云いそう・・・の声)
信長登場(!?)など、大いに笑う。
予告編にも少し出ていたが、
こういう意味があったのか・・・なるほど、と納得。
帰国子女青年、ちょっとだけど、成長したんだな・・・と、微笑。
しかし、その後の暴言は、いただけないぞ~!
登場人物たちの、抜き差しならぬ状況切迫、心理的対立は、
観客をいやが上にも、興奮へと高め、
「更なる喜劇へ!」と、駆り立ててゆく。
問答無用だ!のイメージ飛翔、空間的広がりをも見せつけて、
傑作な展開へと、われらを導いてくれる。
特に、あの女子部員達の・・・。
あれは、反則だろ~!!こわいね~。
爆笑と同時に、
ミリタリー系だったら、余計まずいよな・・・とも思わされ、ひやひやさせられた。
特筆すべきは、ヒロイン・栗山千明の、スタイル・チェンジ進行。
いやあ、なんというか・・・
徐々に、変わってゆくんだな。おもしろい。
ここ、見どころですよ。
結論。
DVDを待ってでも、絶対、観るべし!
以上。
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- 2009/05/23(土) 01:29:56|
- 劇場用映画
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