続々・主水日記。
「必殺仕事人2009」、24日、放映分。
「必殺仕掛人」第一話、梅安・左内登場時をほうふつとさせる、
前回の、わくわくな<引き>から続く、始まり方。
お上の江戸市民救済策として、
<定額給付金>(ただし<商い税>と抱き合わせ)政策が始まる中、
まったく、その恩恵にも、あずかっていない者たちが、いた・・・。
人別帳に載っていないため、
口入れ屋の派遣業務にすら就けない、彼ら。
江戸の川原に、人別無し者の老若男女達が集まった、
<村>の住人達。
そんな中、その口入れ屋(またまた登場、電王オーナ-!)から、
ミニ河内山宗春よろしく、小銭を巻き上げ、
裏稼業の秘密と引き換えに、同心・小五郎に対し、
「川原の住人達から、手を引け!」と迫る、その男。
小五郎の刀を前に、一歩も引かぬ、度胸持ち。
おかげで小五郎が主水に、「なぜ二度も逃した?」と責められる始末。
坊主頭で、耳にピアス!の、その青年こそ、
一本どっこの仕事人・仕立て屋の<レン>・・・。
まさしく、梅安や鉄の、若返りバージョン!ないでたち。
一見不良っぽい?外見だが、
川原で知り合いの弟分に、仕立て屋の表仕事を指南したり、結構いい奴。
(前任者よりは、芝居の固さが取れてるかな・・・?の声)
ただ、若さゆえか、それが時には空回り。
川原の人々に口入れ屋が、うまい就職話を持ってきたときも、
怪しい、と反対するのだが、
「仕事と家持ってるお前には、無人別者の気持ちはわからねえよ!」
と、言われたりもする・・・。
結局それは、死人の人別帳を流用して、
無人別者達に、派遣仕事と住居を提供し、
毎度名前を替えさせて、あちこちとせわしく、移動させておいて、
これを口実に、お上の給付金を多額、騙し取るための、
大掛かりな詐欺行為だった。
さらには、邪魔になった川原村の人々を集め直して、
生活苦の心中に見せかけて、
斬り殺し、焼き殺し!の非道まで・・・。
弟分の残した小銭を頼み料に、お菊につなぎを取り、
小五郎・主水・涼次に、非道一味退治の仕事を任せ、
自らは仕事料も受け取らず、悪徳口入れ屋を、仕留めに行く、レン。
レンの仕事が、済んだところへ、
こちらもひと仕事済ませた、中村主水、
のっそりと登場、銭を渡して、レンを諭す。
「金は、受け取っときな・・・」
「悪人を裁くのは、地獄の閻魔様の仕事だ・・・」
「俺達の仕事は、汚ねえ仕事なんだ・・・」
「ただで仕事やってたら、それ忘れちまうぜ・・・」
ううっ、含蓄あるお言葉・・・。
小五郎だと、冷たく感じるだろう台詞が、
主水だと、素直に聞ける気がするのは、なぜ?
お互い様だな、という二人の、皮肉な笑みが、
ちょっと、心憎いぜ。
負けるな、小五郎・・・?
以上。
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- 2009/04/25(土) 17:44:22|
- 時代劇
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