シネマ旅の途上にて

自主映画ウォッチャー、アWorkerのブログ。

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スケバル星人、サガラヤ・セブン!

主水日記。

最近は、ひどい映画によく当たる。
又、観てしまった。


その1・ロブ・マーシャル監督「SAYURI」

原題が<ある芸者の生涯>。
戦時下の京都らしき花街の<芸者>出世競争と恋愛こじれの・・・まあ、昼メロドラマである。

<英文学劇>なので基本的に英語の台詞なのだが、途中で唐突に「さけ~!」「ありがとうございました」などと日本語になる。
不自然すぎる。
だったらなぜ主役少女が大声で「ミスタータナカ!」と叫ぶんだ?「たなかさ~ん!」でいいじゃないか!
戦後のシーンで初対面の米軍人と芸者がいきなり流暢な英会話してるのもおかしい。一体いつ習ったんだ?
渡辺謙や役所広司までが全員、終始この調子なのだ!日本の観客としては苦笑せざるを得ない。

昼メロだからして当然、先輩後輩やライバル同士のみにくい出世争いとなるわけだが、<半玉>精進までの特訓修行をハイテンポですっとばしてしまった。まるっきり「ロッキー」や「チーム・アメリカ」のモンタージュ・シーンだ。
「ほら、だめ!ビシッ!しっかり!もう一度!」「ハイッ、教官!!」みたいな大映ドラマ的<溜め>が無いと、昼メロ調に盛り上がらない。日米ドラマ感覚の差異だろうか。
それにコン・リーの芸者(「HERO」あたりの剣劇女にしか見えない)が主役・チャン・ツィイ-へのライバル視ぶりを男性客の前であからさまに見せすぎる。あんな露骨に嫌味なのがどうして<人気NO・1芸者>なんだ?嫌われるぞ、あれじゃ。
衣装・アートに凝ったお披露目舞台もまるでフランスのファッション・デザイナー・ショー。八百屋お七が雪女してるみたいで、いただけない。アージエンスのCMじゃないんだから!
とにかくもう、やればやるほどめちゃくちゃ。

子役以外の日本人女優が桃井かおりと工藤由貴だけ。
他はオーデションの<レベル>に達しなかったのだろうが、正直出なくでよかった。
中国では「日本の芸者を中国人の女優がやるなんて!」と怒って上映禁止になったらしいが、あれはハリウッドのジャパネスク・イメージで作られた映画なのだ。(「ラスト・サムライ」は幾分ましだが、あれだって細部はかなり変なのである。)
日本ではOLが「これ京都と違うじゃん!」「ヘンな花街だよね」と失笑している事を、外務省は彼らに伝達すべきだろう・・・。


その2・青山真治監督「エリ・エリ・レマ・サバクタニ」

入り口で「作品中で大きな音がしますので・・・」との注意書きを見た時、いやな予感がした。
(「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」公開のときも、船酔いに似た感覚になる場合があります、などと貼り出されていた!)

砂漠を思わせるオープニングは荒廃しきった世界観を暗示してナイスだし、浅野忠信と中原昌也の音響実験(最初のほうはきれいな心地よい音)で流行する謎の自殺病抑制を、というSF的発想も興味をそそられる。
俺の人生は何だったんだ?と悩む筒井康隆の富豪、一見投げやりながらも死の予感におびえる宮崎あおいの孫娘、気楽そうに調査をこなして付き合う探偵、人生とは何ぞや?を自分なりに悟りきって安心感を与える宿の主・岡田マリコ(漢字が出ん!)も好演。
と、そこまではよかったのだが・・・。

いかんせん、ライブシーン(複数)でガンガンぶちまけられる、かんじんの<実験>大音響が・・・
ひどい。
ジャイアン・リサイタル。騒音そのもの。
拷問に等しい。ぶちこわし。
しばらく耳を押さえざるを得なかった。
他の部分が生死の無常観を含んだ、悪くない出来なだけに・・・。
これから観に行く諸君、まず耳を覆う準備をして赴くべし!


が、しかし。
上記の2本には奔放すぎるまでの<表現の自由>を他人がどこまで許容しうるか、というきわめて意欲的な実験の結果が壮烈な失敗作だった、という共通点がとりあえずは見い出せる。
実際、「SAYURI」を観て普通に切ない運命のメロドラマとしてハマれる人だっているかもしれないし、また「エリ・エリ・レマ・サバクタニ」にしても観る人によっては、あの物凄い轟音の嵐にクラクラしつつもひたすら耐えていく内に、嵐の通過後にはある種の快感に打ち震える、という可能性が、全く無いとはいえないのだ。

それらに比べれば・・・直前まで封切っていた、あれは・・・困ったもんだ。


その3・「スクールデイズ」

暗い。
連続TV青春ドラマのパロをネタに、いかにも業界の裏側でありがちそうな不快なエピソード群を要約した筋と展開が、それこそ凡庸な出来のTVドラマそのものの描写で、凡庸につづられるだけ。
ああいうのは日頃、バラエティ等で散々見せられている。
映画を観た後は当分、ああいうドラマを観たくなくなる、という効果があるのみ。
ブラックコメディー的演出も後半は効果が薄れて、つらいだけの眺めになってしまった。「逆にー」連発する田口トモロウのディレクターには少しだけ笑ったが。
田辺誠一扮する<先生俳優>の「いったい人生の何を捨てたんだ?」と思わせる軽妙な演じっぷりが無かったら、相当救いがたいものになっただろう。
とにかくもう、こういうのは、いいです。不粋です。やめてくれ・・・。


以上。






そういや「バッチギ」に、GS失神バンドが出てたな・・・。
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  1. 2006/02/09(木) 23:32:22|
  2. 劇場用映画
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