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シネマ旅の途上にて

自主映画ウォッチャー、アWorkerのブログ。

ゲルゲーゲル・ダークリワインド

主水日記。


2月28日、土曜。
午前、ややハードに、仕事。

午後、
中野経由で、野方区民ホール。
<映像温泉芸社上映会 その16 「私は芸社をゆるさない」>。

例によって、業界的にも?大盛況の模様。

渡された案内書を、ちらりと見るに、
HP等で予告されたとおり、
裁判員制度にひっかけた、えぐいギャグが炸裂の予感が・・・?
で、勿論、予感は当たっていた・・・!


今回の特徴としては、

1・司会者が裁判長?風に進行する。

ごうわく氏を<被告>(!)として、法廷の似顔絵?スライドまで用意。
よって上映作品群は、「法廷中で証拠物件の映画上映」となる。


2・名物の掛け合い小芝居を、あえて排して、
一人芝居の分量を増やした、構成。

招待i出演芸人・飯塚俊太郎氏の<冷蔵庫マン>や<ダークな悪役>が、
得意のだじゃれ展開に、自らつっこめば、場内は大ウケ。
負けじとごうわく氏も、<映画マン>?や単独独白シーンで、果敢に挑戦、ウケていた。

3・そして全体的に、作品群でも、
なぜか<だじゃれ芸社合戦>色が、濃かった・・・。
これは、現役企画者チームの、年齢層のせいだろうか・・・?

さらに、イベント後半で、
おそるべき陰謀趣向が、用意されていた・・・!(後述)


なお物販は、途中2回の、休憩時間。
ネコマン&地獄星の詳細掲載本[みやげもん]を、入手。
透明袋とじ、1000円。ネタバレ注意、のチラシ入り。
これは上映終了後の、お楽しみにするのが一番、なり。


以下、順不同に、上映作品紹介。
(「証拠物件作品」のね・・・の声。)


酒徳ごうわく監督の「まぼろしの邪馬台国2」:

フェイク・ドキュメント式。
締め切り3日前に未撮影、ごうわく氏。
(また、チキンレ-スかよ!の声・・・)
近所の公園へにわか撮影に行ったら、
弥生遺跡があって、弥生人に斬られた・・・?

いきなりな、ヤマトタケル?扮装が、笑える。
ごうわく氏も、日頃が日頃だから、お気の毒に・・・?
イソップの嘘つき少年みたいな、オチ。苦笑。


亜乱陶氏の「芸社通信16」:

芸社名物、企画会議の静止画再現。
常連・ミナミユー氏らが関西へ移るなど、各人生活変化があるようで、
企画会議も集まりが、悪い日も出てきているようだ・・・。
これも、時の流れか・・・?


ダー機関の「録ゲバ」:

「銭ゲバ」パロ含み。
きわめてまっとう、かつ痛烈な、現代放送事情批判。
なおかつ、ゲラゲラもの。さすがだ。
演者達に、迫力もある。

まったくおっしゃるとおり、今のあり方では、
ユーザーに、負担がかかりすぎてる。
よくぞ、よくぞ言ってくれた!!ありがとう、溜飲下がったぜ。


新人・でぼんちょ監督の「HELL`S THIRTEEN 地獄の13人」:

司会者の解説によれば、何でも、
前回上映作「ネコマン」を観て、
自分もCG作家に!と志しての、監督デビュー作だそうな。
こんな形で悪影響・・・いや、いい影響を受けていたとは、
ラッキーな一期一会、かも。

もろに戦争ゲーム調、CGアニメ。
しかし、男女ソルジャー達に混じって、
とても戦地チームにいそうに無い、バード集団など、
いろんなキャラが、次々と飛び出してくるので、笑える。

彼らが、むやみやたらと殴りあいながら、
唐突に、くねくねと踊り出したり、
又、意味無く体をくねらせて、アクションしたりするのが、
まるで俳優・山崎努の、読めない芝居を観ているような、
妙な面白さが、あるのは事実・・・なり。


新参加・飯山範人監督の「Presents」:

・・・は、公園で撮られた、一見割と、普通の描写だが。
ヒロインら人物達の、顔はまったく出ず、
手袋をした<手>のみの芝居が、見えるのが特徴。

次々と、彼氏のくれた物?を、ダストボックスに捨ててゆき、
ついには、自分さえも・・・?
ファンタジックな撮り方とはいえ、
考えようによっては、かなりシビアな、結果・・・かも、ね。



さとうさんの「さよならリュミエール」:

映画創成の歴史を、振り返りつつ、
実験的編集と、現代バラエティ風音声処理で、しっかり笑わせる。
もう、絵が動くだけでは、人は驚かない、という、
女性ナレーションには、何だか、寂しいものがある・・・。
われわれが既に、進化しすぎたんだろうか・・・?


AC部制作の「海女ゾネス」:(再見)

筋トレ&美容&空手修行、
パワフル女子アニメ・ミュージカル・・・かなあ?
あのエステの金額って、マジなの?すごい額だね・・・。
女を磨き、男を釣るのも、ひと苦労?


伊勢田勝行監督、アニメ最新作の「女神ナース ビーナース」:

お得意の、少女漫画系女子高生&変身ヒロインもの。
なぜか、保健室でアクションが始まる、珍作。
変身時が、ちょっと、恥ずかしいかも・・・?

後はひたすら、落語調そのままに、
善悪だじゃれ合戦が、連続で延々と展開、
そのあまりの、ばかばかしさに、笑わされる・・・。
今回もお見事、でした。


高岡晃太郎監督の「マリオの旋風」:

夫は、謎のコンピュータ・ゲームに夢中。
そのゲームでは、決して、
ある<一文字>を、獲ってはいけない!

という、妻の警告を聞かなかったばかりに、
その直後から夫は、とんでもない状況に陥り、
妻はいきなり、行方不明に・・・!

大抵の場合、鬼才・高岡監督の卓抜なる発想には、舌を巻くし、
ひねった筋も、概ねは、ついてゆけるのだが。

その小生にして、今回は、不覚にも・・・
途中で一時、意味不明になりかけて。
多分、初めての事態。

でも終わるときには、一応、わかってきたな・・・と。
いやはや、20年越しでアレとは、
何とも、気の長い仕掛けだ・・・!と、大笑い。

普通ならNGのシーンやナレーションを、
あえて使用している、飛躍性効果は、健在、なり。
こここそが、面白いのだ。
これぞ、高岡節大迷宮の、魅力。


山本拓&高岡晃太郎、共同監督の「シャイニング通り」:

そういう名前の路地道で、いつもたむろし、くだを巻く、
ヤンキー子分風の、お姉ちゃんコンビ。
今日も今日とて、よく通る、
気弱な学ラン高校生(高岡!)にからんでは、
つっかかり、こづいて遊んでる・・・悪い子達!

というだけの、ささいな?たわいもなきいざこざを、
連続ミニドラマ構成で送る、ドタバタ・コメディー。
このお姉ちゃん達、キャラとしてはなかなか、
生き生きしてて、面白いなあ。


中村犬蔵監督の「地獄星」:

オールCGアニメ。
「デンキネコ」シリーズ作品「ネコマン」のサブキャラ、
主演のスピンオフ企画。
世界人類が、わずか3日で滅亡、
ゾンビ(胴体は使いまわしの・・・?)だらけの世界と化す。
偶然、難を逃れて生き残った兄弟と、黄色い生き物・・・。
彼らが神の啓示?により、西遊記のごとく、西へ向かうロードムービー。

例によって、洋画・邦画・SFドラマの名シーン、インスパイアが満載。
ただの女子高生姿の<神の使い>、モノリスのパワー、
演歌ライブの看板に芸社社員名!など、
デンキネコ・シリーズをよく知らない人だと、
わかるかどうか?なネタも多いのだが、
要所要所で、笑いのつぼは、しっかり押さえていて、大いに笑わせる。

画面の端に、<アナログ>の白文字が、
途中まで出ているのが、ご時勢で・・・。

なお当日、「ネコマン&地獄星 完全攻略本」が発売された。
1000円なら、まあ、安いかな、と。


さて、全上映と、各種パフォーマンスが、ほぼ終了した後、
壇上の司会者から、客席にいる観客に対し、
全員起立の上で、
いくつかの指示が出され、次々に着席、
裁判員が、狙ったがごとく?ある1人に、しぼられる・・・。

そしてその観客裁判員(知人某氏)は、壇上に呼びだされ、
司会者の指示にしたがい、被告への<判決文>を、読み上げる・・・。

裁判員への、被告の部屋のビデオテープの、
オール引き渡しの刑、って・・・
被告宅の大掃除を、手伝うようなものだな・・・と、苦笑す。

「それでも、自主映画が好きだ!」
「生まれ変わるなら、貝に・・・ではなく、上映会になりたい!」
という、ヤマタイ姿の<被告>による、独白芝居とともに、
この夜の幕は降りたのだった・・・。


恒例の打ち上げ会は、
上映前におススメ表示?効果もあってか、大盛況。
もしかして小生、一時かなり、テンジョン、高かったかも・・・?



以上。



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  1. 2009/03/03(火) 23:03:41|
  2. インディーズムービー
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