小五郎の、日記。
途中からだったが、仕事人2009・<夫殺し>の回を観たら。
おや、鹿蔵元締時代の、初期仕事人並みに、いい話じゃないか。
南町同心・小五郎、
温厚な寺社役付き同心・藤五郎(西村和彦)に出会う。
妻・初枝(「あぐり」田中美里)が病弱で、看病のために借金漬け、
その知り合ったばかりの小五郎に、一両借りる有様だった。
だが、難病に効くという数珠を売る、
いかにも霊感商法くさい、陰陽師の百瀬(篠井英介)の屋敷に、
わらをもすがる思いで、出入りし始めていた、藤五郎。
この百瀬一味のせいで、だまされた数人の商人達が、
破産・自殺、あるいは斬殺の憂き目に遭っていた。
陰陽師らの、警護役になっていた彼は、
南町奉行所同心らの調べを、寺社奉行の管轄だ、とはねつける。
さらには、百瀬の依頼で、
初めての人殺しにも、手を出してしまい、浮気遊びも始める・・・。
その頃、息も絶え絶えになってきた、妻・初枝は、
自分の病のために無茶をしてきた、夫の異変に気づき、
小五郎に、ある依頼をする。
そして、二人の侍は、やむなく対峙する・・・。
「地獄まで、(女の)手を離すんじゃねえぞ!」の言葉に、
ニタリと笑いながら、果ててゆく男のシーン、
何か、泣かせやがるぜ・・・。
今まであまり、表面に出ていなかった、
小五郎の性格の一端が、かすかに伺えるのが、いい。
仕掛人の名作、「地獄花」の侍や、
仕事人・左門と竹光武士の話、などに連なる、
人間の内面から来る皮肉を、<必殺>らしい渋味で料理した、佳作。
この感じのドラマで、
折に触れて、やってほしいもの、なり。
以上。
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- 2009/02/21(土) 01:16:09|
- 時代劇
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