老舗の映画館・浅草東宝が、31日限りでついに閉館と決定致しました。観客減少と老朽化には勝てなかったようです。
昭和39年開館というから、小生が3歳の頃からもうあったわけで。
20代の頃オールナイトでクレージーキャッツ映画特集を観に来てます。「ホラ吹き太閤記」「くたばれ!無責任」などが入ってた記憶が。結構地元で夜明かししてる感じのお客さん達で一杯でした。
浅草松竹も浅草東映パラスに編入されてしばらくやってましたが、浅草東映とともに既に閉館。浅草東宝が最後の封切り館となり、27日(金)まで朝と昼間は「輪廻(りんね)」(!)、夕方は「三丁目の夕日」をやっておりましたが。
土曜から31日(火)までは日替わりで<さようなら>特集上映中です。歴代興行収入ベストテン上映、だそうです。
なんと東宝旧作2本立てで500円。もう、やけっぱちのような値段。日曜のみ3本立て、500円・・・。
今頃は1500円でラスト・オールナイト中です。岡本喜八監督4本。「血と砂」以外はもう観た作品なので遠慮しましたが。
土曜は午後力仕事だったので(先々週の大雨と先週の大雪で延び延びになってました。やっと片付きました)、時間の都合により夜の回、「フランケンシュタイン対地底怪獣バラゴン」のみ観に来ました。
終戦前のドイツと日本、海軍潜水艦と心臓医学研究を出した導入部はSFらしくてユニークだし、フランケン少年役俳優が身軽な愛嬌ある演技でそれなりに魅せるも、その後の出たとこ勝負な展開が・・・ゆるゆる。
秋田油田に<光るもの>が出た段階で画面では主犯がバレバレで、筋がサスペンスにならない。フランケン騒動の最中ずっとその事が本筋で忘れ去られており、対策メンバー達が何とも間抜けに見える。
餌を撒いたんならちゃんと張ってろ!奴の居場所特定できんだろ!
バラゴンがカエル並に身軽で、笑ってしまったし。
オオダコ!なぜいきなり参戦するんだ!
自衛隊!ぼーっと見とらんで援護か消火活動せんかい!
などと心中突っ込みまくったのでした。笑っちまったね、あれは。
お客は30代以上の中年男性層中心に40人ほどでしたが、中が薄暗くて相当広いのでがらんとして見える。何ともわびしい感じです。
最終日「日本沈没」あるんだけど。もっと入るのかな?
これで新作人気がわかったりして・・・。
80年代以降の作品、「タスマニア物語」(1990)だけです。
なお、「アルプスの若大将」(1966)は閉館前の中野武蔵野ホ-ル、レイトショーで観た実質最後の映画でした・・・。
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- 2006/01/29(日) 02:22:16|
- 劇場用映画
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