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シネマ旅の途上にて

自主映画ウォッチャー、アWorkerのブログ。

きつねでございと仕事人

ゼルディア、継続通信。


故・鳥海永行監督といえば、世間的に有名なのは、
「ガッチャマン」「二ルスの不思議な旅」「しまじろう」あたりに、なるのでしょうが。

前半のみ担当された、「ザ*ウルトラマン」のことは、
どの程度、知られていたのでしょうね?

これについては、再び、アWorker.博士の解説を。


「いやあ~、衝撃でしたよ。79年当時は。
何しろ、数あるウルトラ・シリーズの中でも、
30分枠で一年間、いつものウルトラマン世界を、
オール・アニメ!で制作・放映したのは、
このシリ-ズがおそらく、初めてでしたから・・・。

当時は、レオ以降、長らく、
定番のウルトラ・シリーズが、無かった時代で。
子供のころ、観て育って、大学生位になった人々の間で、
再登場希望が、ミニコミ等で盛り上がって、きていたんです。

地上波の再放送も、早朝とか夕方とか、今よりずっと多かったし。
朝の情報番組枠って、今ほど沢山は無かったから。

ウルトラ・パロ関連の8ミリ映画なども、
全国で相当、作られていたと聞いてます。

80年代に、池袋かどこかで、私が見かけたのは、
クレイだか、人形だかの、
アニメ撮影式で5分位の、フィルム短編映画で。

オープニングのスタッフ名に、<きつねさんデザイン>の文字があって、
え、何?と思ってたら、
ミニチェアの都市で、何だか忘れたけど、怪獣らしいのが暴れてて。
で、出て来たきつねさんが、それらしき巨人きつねマンに、変身してて。

途中からピンチで、カラータイマーが鳴ってて。
そこから急に、きつねマンが、赤い眼鏡を掛けて、
きつねセブンに、なるやつ・・・でした。
撮るのに相当、手間暇がかかってる様子、でしたね。


そんなこんなで、颯爽と登場したのが、
この「ザ*ウルトラマン」シリーズで。
(漫画版の「ザ・ウルトラマン」シリーズとは、また別だよね・・・の声)

でも・・・。アニメだったんですね、なぜか。
空前の、TVアニメ・ブームだったから、でしょう。
「宇宙戦艦ヤマト」以降も、
SF・ロボットアニメが、続々、出てきましたし。
実写SFは、「スター・ウォーズ」や「未知との遭遇」など、
洋画寄り宇宙の傾向が、目立ってましたから。

スポンサーと予算が、実写特撮よりは、
つきやすかった、らしいんですが・・・。
絵的にちょっと、重量感・質感に欠けるきらいが・・・あったかな、と。
実写のドラマを見慣れてて、そういうもんだと思ってたから、
最初は、どうしても、違和感が・・・ね。

それと、主役のジョー二アスをはじめとする、ウルトラマンの故郷の星が、
M78星雲じゃなくて、みんな、U=40(ユー・フォーティ-)なんですね。
敵方の、へラー軍団でさえも、ご親戚というか・・・。
つまり、従来の<ウルトラ兄弟>的設定じゃ、ないんですよ。

いや、そりゃ、レオとアストラの兄弟だって、
M78星雲出身じゃ、ないですけどね・・・。
獅子座の、L77星で。
でもあの2人は、後からウルトラ兄弟として認められた、
<M78義兄弟・編入組>ですから、いいんですよ。

じゃ、ジョー二アス達は、
どうとらえれば、いいんだろう?と、悩みました。
「マトリックス」みたいな、<平行世界>的発想は、
まだ、一般的じゃなかったから。

だからね・・・違う、何かが違う!と、当時は思ってましたよ。
これはやはり、まったく別物の世界だ、と。

後で、劇場版ウルトラ映画には、実写版のジョーニアスが出てて、
TVオンエアで、見かけましたけど。
あれで、とりあえずはつながった、と、とらえました。

まあ、主役や防衛チームがやってる事は、
いつものシリーズと大体、同じなんですけどね。

ピグモンそのままのロボット・ピグが、基地に居たり、
「何でヒカリ隊員とウルトラマンは、いつも入れ違いなんだ?」と、
周囲がちゃんと?いぶかってたり、
隊員ではない女性が、そのふりをしてみせたり・・・と、
結構、いろいろ、やっていましたから、
これはこれで、楽しいんだけどね。

過去シリーズのイメージから来る、思い込み無しで、
いきなり、初対面だった人達は、
それほど、細かい事は、気にはならなかったんでしょう・・・ね。
まがりなりにも、1年間続いた、ということからして、
当時の子供達には、十分に、好評だったんでしょう。

鳥海監督は、この前半期のみの、演出参加なんです。
「ガッチャマン」のスタッフ表示に、出てた人の名前が見えたんで、
それはちょっと、驚きましたね。
当時も、そこまで気づいた人は、少ないんじゃないだろうか・・・?と。

後半は、隊長が交代して、
人類のチームが、宇宙船でU=40に援軍出撃したり、
いろいろ、アニメならではの展開があって。

今で言う<平行世界>?と考えれば、これはこれで、
ユニークなSFアニメに、なっているんですけど、ね・・・。
同じU=40の仲間に、比較的若い?女性のウルトラマンがいたり、
新しい試みが、結構あって。

とはいえ、多くのファンが求めたのは、やっぱり、実写のイメージだったみたいで。
翌年から実写版の、80(エイティー)が始まってますからね。

ただこちらも、
中学生の先生と、UGMチームの兼務とか、
新企画が多かったんだけど、
かなり、路線変更とか、迷走してましたからね・・・。
こちらにも、女性ウルトラマン・ユリアンが、後半出ましたし。
あのラインは、メビウスでの後日談で、一応のまとめには、なりましたけど。

結局、ファンって、最初に観ていたシリーズの影響を、
ずっと、引っ張るんですよね。良くも悪くも。

アニメでいえば、
ヤマトが先か、初代ガンダムが先だったか、
それともマクロスからか?
ガンダムなら、どの時期の、シリーズ作品か?
という、そういう事なんですよね。

初代やZガンダムと、Gガンダムと、SEEDを、
少しでも見比べてみると、
同じ基本線と、まるきり違うところとが、
わかる人には、わかる・・・みたいな、
おそらく、そういう事。
(Gは、違いすぎだろ~?との声も・・・)

まあ、でも、違うパターンのシリーズも、
やっとおいて、よかったんだろうな、
と、今では思ってますよ。」


ありがとうございました。


さて、今夜はMXで、後のジャックこと、帰りマンです。

<落日の決闘>の巻。

「MATでござい、と行くよりは・・・」という、伊吹隊長の発案で、
大半が、私服のハイキング・スタイルで、
山地へ電車で、隠密調査に出かけるMAT。
なんて、珍しい・・・。
上野隊員など、まるで噂に聞く、ヒッピースタイル。
最初から、コミカル・タッチです。

にわか別荘地、地元の農家。
頻発地震に、予知勘が働く、老駐在(浜村純)。

農家の人(谷村昌彦)に引き取られた、
近所の、男の子・太郎くん。
別荘の子供の昆虫採集に、
馬糞に発生する、マイマイ虫を差し出す!いたずら坊主。
昔、近くのトンネル工事現場で埋まってしまった、
作業員の、息子さんです。

トンネル工事現場の調査中に、
地震の原因である怪獣・キングマイマイは、
順調に?発見され、すぐ地上に出現。
「怪獣までも、コオリマイマイ!」には、ちょっと、笑いますね・・・!

よろけながら現場に現れた、上野隊員、
ふっとばされて、宙を飛びながら(!)、
リュック入りの爆弾を、怪獣の腕に落とす。
まるで上野さんが、ウルトラマンみたい、です・・・!

しかし、太郎の父の仇・キングマイマイ、回復が早い。
夕陽の中で、むくむくと脱皮し、成虫化してしまう。
気味の悪くなりそうなところですが、
夕陽のオレンジがきれいなので、
むしろ、美しくすら見えますね。

珍しく、人間位の背丈で、
太郎少年を抱いて、トンネルを走り出る、ウルトラマン。
そして、巨大化。

なぜか、戦闘中の伴奏が、木琴なので、
のんきな感じもしますが。死闘です、一応・・・。

一度倒されたフリ?をして、ウルトラマンを油断させ、
不意を突く、結構えぐいキングマイマイ。
しかし、やはりというか逆転されて、ドカーン。
あれ、ちょっとわかりにくい、とどめ技ですよね・・・。

少年と養父の話も円満解決で、一件落着。
今回は上野隊員が、いつもよりドジっぽくて愉快、でしたね。


ムルチ、もうすぐですね・・・。


今日のゼルディア通信、終わり。




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  1. 2009/01/26(月) 21:42:37|
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