順之助の、日記。
いや~、青くさいけど、面白いぞ。
土曜のNHK時代劇、「浪花の華 ~緒方洪庵事件帳~」。
このドラマ、主役が、「ケータイ捜査官7」の人。
なんと彼が、若き日の緒方章、後の緒方洪庵役なのだ。
めいっぱい、若々しさ溢れる、青春時代劇。
舞台は、幕末ちょっと前の、文政末期。
商人の街・大坂(大阪)。
蘭方医で蘭学塾の、師匠(カウラ&ブニョ、蟹江敬三演ず)が、
塾生の青年武士・章に、あれこれと、用事を頼む。
その用事片付けの過程で、
謎の男装女剣士・左近が、登場する。
章と左近、このにわか探偵コンビが、
この時代背景ならではの事件に、
次々と、関わりを持ってゆく。
そして、京・大坂近辺の平和を、
代々ひっそりと、影から守る、
闇の守護神集団・<在天別流>一派が、いた・・・。
その一人が、女剣士・左近なのだ。
演じるは、「キルビル」ゴーゴーユウバリ・栗山千明。
涼しい眼、黒目の着流し、なかなか似合ってる。
今週は、「篤姫」初期の、外伝的ストーリー。
同門塾生の一人、薩摩藩士・川崎と、
やはり同門で、大坂商人の道楽息子・富沢が、大喧嘩。
ちなみに同門には、師匠の息子・耕介(コスモス・杉浦太陽君)もいる。
川崎と富沢の、喧嘩の原因は、
薩摩藩の家老・調所広郷(帰りマン・団次郎改め時朗)が、
大坂商人達から借りていた、大借金を、
財政再建のために、思い切り、踏み倒していたため。
そのころ、赤字の膨らむ薩摩藩では、川崎の父が、
大坂の両替商に出銀を断られた、責任をとらされて、切腹してしまった。
おかげで川崎は、学問をあきらめ、
国許の跡継ぎに、帰郷せねばならなくなった。
ゆえに彼は、やはり塾同門の、
両替商の息子・富澤の道楽ぶりに、腹を立てていた。
一方、大坂では、薩摩藩からの資金回収ができず、
難儀し、一家心中する商人が、出る状況だった。
そこで、やはり大坂両替商の一族である、
道楽息子の富沢君、
賭場で、不良あんちゃん達を集め、
「これは大坂商人と武士の、戦いや!」とばかりに奮起、
せめてもの敵討ちにと、けなげにも?武士達を襲撃、
少しでも、金を奪ったろ~!とする、が・・・。
ニセ手紙で呼び出され、薩摩藩士達に逆襲を受ける。
かくて両者、武士衝撃事件がらみで、同心に引っ張られるが、
2人とも、知らぬ存ぜぬで、通す。
川崎ら薩摩藩士側は、富沢を捕らえ、
師匠の頼みで、2人の様子を調べていた章も捕らえて、
夜の寺社に、監禁。
目的は、川崎の父と調所の署名した、借用証文の、奪還・・・。
(まあ、踏み倒し込みの証文だから、
たいした額には、ね・・・の声)
かくて、仲裁というか、
駆け引きの使者に立ったのが、かの女剣士。
たちまち、薩摩チェストー!小集団と、立ち回りに。
いわば鞍馬天狗が、やや商家寄りで、
武士との中間に、立っているようなものか?
ついには、当の踏み倒し家老・調所自身まで現れ、
さらには京・大坂の、影の守り軍団も・・・。
この場ではどうにか、一同、休戦とあいなった。
この家老、「篤姫」第二話(「100億の男」・平幹二朗演ず)で、
財政赤字の埋めに、ニセ金まで作ってたのが、幕府にバレて、
薩摩藩と殿様守るために、
責めを負って江戸藩邸で、自刃するんだよな・・・。
大商人も、武士も、内情はつらいもんだぜ・・・。
自分の知らない所で、大坂商人と武家の対決が、
起こっていた事を学んだ、章青年。
川崎は薩摩へ、富沢は商売修行へ。
「俺は俺で、学問と医術で戦う!」と、
決意を新たにする、章こと洪庵青年なのだった・・・。
泣かせるじゃねえか、洪庵。その意気だぜ!
この話、脚本が<前川洋一>。
政治・経済・社会のつながりが、わかりやすく学べて、
一緒に殺陣も観れるのが、面白い。
今のところ、「2009」よりも、
こちらの方に、より才能を見い出している、とも見えるのだが・・・?
ともあれ、今後の活躍に、期待しよう。
以上。
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- 2009/01/24(土) 21:02:44|
- 時代劇
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