シネマ旅の途上にて

自主映画ウォッチャー、アWorkerのブログ。

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愛すべき者、仕事人

梅安の、日記。


1月18日、日曜。

昼前、11時半より出発。
12時半、開始時間直前に、会場到着。


両国・江戸東京博物館、大ホール。
<電丼>主催、<アイノエイガ>特集上映会。

各自主映画団体、共同制作・上映企画。

去年、佐倉で公開された作品から、
公開直前で、タイトルが一部変更になった作品、
前日や、当日朝まで、編集中だった、出来たて作品まで・・・。

とにかく今回は、主催者・TAT監督の意向により、
<愛>に関する映画を、作ってもらって、集めよう、という企画。
集まりも集まったり、本編8作品。
(予告編も数編あるが、
そこまで全て述べるには、体力が・・・の声)

司会は、TAT監督と・・・女優・上村愛香。

驚いた。
ここ約2年ほど、自主上映会で姿を見なかった、
上村女史が、ひさびさに、
我々の前に、帰ってきたのだ!

内輪組ではちと言い難い?一言を、
ズバッ!と言ってのけ、笑いをも誘う、
上村流コメントも、快調。
正にこういう光景が、見たかったのだ・・・。

さて、幕の内弁当、いや、おせち料理さながらの、
妙味なる8作の、お品書きは・・・。

(1)宮崎英輝監督「ペンギンの跳躍」

(2)山岸信行監督「林檎酒哀歌」

(3)内海春雄監督「うそから出た真実」

(4)千葉竜吾監督「ベンチ・紀子」

(5)有瀬訓晴監督「魔神カイゼル!最後の決戦 ヨコハマラブストーリー」

(6)阿部誠監督「マリッジ・オブ・ザ・ドラゴン」

(7)岡本泰之監督「誕生日プレゼント」

(8)TAT監督「ひとりよりふたりの恋愛方程式」


(1)は、主演・加藤めぐみ、決意の疾走シーン、これに尽きる。

そこまでのナレーション・対話シーン、
およびペンギンの水に飛び込むシーン、
美しい夕日、その他がタメとなり、一気に、発散する・・・。

そこから、ささやかながらもさわやかな、感銘がやってくる。
秋山羊子の、優しき歌も、いい。

(詳細は、過去記事をブログ内検索・参照されたし・・・。)


(2)は、薄気味悪い怪談・ホラー専門状態の、
山岸監督には珍しい、普通の?現代劇シネマ。

都会の片隅で働く、とあるバーのホステス達の、
よくありそうな日常?をスケッチしながら、
2人の新旧ホステスの、ごたごた、
心理的葛藤と、その行く末を描くドラマ。

バー内部や下宿の、薄暗い撮られ方が、
夜の街の世界を描くにふさわしい、雰囲気を出している。
怪奇映画で培った手法が、
ドラマの空気描写に、生かされている。

主演女優の、ホステス役2人、
創木希美(はつき・のぞみ)&三宮英子。
片や新人らしさと素直さ、片や口うるさい?ベテランぶりと、
なかなかに、女優根性を見せて、美しく演じあう。

すわ、対決すれすれ?シーンを、
周囲の同僚ホステス達(越坂奈月も居る)や、
お客(特に豪快さが目立つ、恩田氏・・・の声)同様、
観客をも、はらはらさせつつ、盛り上げる。
緊張感が、ちゃんと引っ張られているのが、良い。
ダンス・シーンで、その頂点に達する。

2人をなだめる、盲目ママが、
良きバランサーに、なっている。
こういう人が、職場には必要なのだ。

余韻と寂寞感ある、ラストも適切、いい仕上がりになった。

ちょっと嫌な、太い奴?と思っていた、あいつにも、
案外、繊細なところが、あったのか・・・
という、典型例、なり。


(3)は、比較的に淡々と、のんきな感じで、
くつろいだ日常的表現が、ゆったりと、続く。

佐藤ザンス&越坂奈月コンビの、元カップル役、
意外に?マッチング。
やけぼっくいに、火がついちゃたんだねえ。

本筋と関係ない、チンピラのからむシーン、
「やった!兄貴のフェイント攻撃!」には、爆笑。
(なぜか弟分役の、似合ってる人・・・?の声も)

しかし、まさか星野佳世女史が、あの役とは・・・
まったく、予想外だ。

で、これはちょっと泣かせる、いいお話・・・と振っといて。
あら~、見事にやられた!
それ、ずるいよ~!ひでえ~!だった・・・。
場内一同、微苦笑。
(あんた、この結末どう思う?の、声・・・)


(4)は、ぶっきらぼうな主役女子高生の、片思いと、
たわいもない、ぶちきれ・ぶっこわれな言動を、
いちいち活写する、というだけの、短編。

おやつの最後の1個を食す、弟にすぐあたり、
恋した写真部員男性の、タオルを抱いたり、
そのそばに寄っては、間接キス?をもくろんだり。
ぼったくられた中古屋(TAT氏)を、ぶんなぐり、
勝手に借りた自転車の、持ち主にまで当たり・・・
かなり、困った奴だ。

こんな奴、身近に居たら、たまらないが・・・
見ている分には、大変生き生きとしていて、面白い。
全編ひたすら、それあるのみ、の内容。

主演女優・柳沢南の、
キャラクター作り、存在感が、特筆もの。
これが居なかったら、
間の空いた、ゆるゆるの場面展開だけでは、
32分間、もたなかっただろう。
単純極まりない話が、豊かな表現になった。

文句なく、今回の主演女優賞、決定!なり。

・・・あれ、さっきまでホステス役だった、創木希美嬢が、
ここにも、眼帯して、女子高生役で・・・!
ちょっと、驚いた。


(5)は、公開直前にタイトルが、少し変わった。
変更前は、「決戦・魔神カイゼル!よこはまストーリー」だそうな。
まあ、変えてもそんなに、印象は変わらない気もするのだが。

主演女優・こもみ、
観覧車で一人、彼氏の不在を寂しがるシーンから、始まる。

ヨコハマ・デートの回想や、
絵本作家の彼が、
女編集長(またしても!創木希美)と、打ち合わせしている辺りまでは、
比較的スタンダードに、丁寧に描かれている。

・・・だが・・・。
その、絶賛!された絵本世界の中身が、
括弧内で、描かれ始めた途端、
すべては音を立てて、崩れ去る。

お姫様(主演女優・二役)をめぐって戦う、
男性騎士(作家・二役)と、魔神(謎のハイテンジョン男性)。
なんと衣装は厚紙製、
アルミホイルで包んだ、剣とヨロイで現れ、
すべてが嘘くさく、
チャチなお遊びワールド系に、一気に変貌してしまう!

まるで、温泉芸社&シネマ秘宝館系自主映画のごとき、
その衣装と芝居の、チープさ加減は、腹がよじれる程・・・。
そこまでの真面目な芝居は、何だったんだ!と、苦笑。

やがて現実世界の2人や、編集長が戻ってくると、
何事もなかったかのように、丁寧なる<普通の>描写が、続くのだ。
この、括弧内外の激しい温度差には、
皆と共に、爆笑させられた・・・。
やっぱり、油断ならない?エンタメ有瀬組、なのであった。


(6)は、富士山を背景に、
花嫁姿のカンフー娘(川上清美)たちや、小柄のゲイっぽい男性役らが、
「あの花婿は、あたしのものよ!」とばかりに、
式場に向かいつつ、ど派手にカンフー・バトルする!

というだけの、ほんまにシンプルな、アクション・コメディー。
まあ、こんな連中にからまれちゃ、花婿はたまりませんぞ。
テンポがいいし、ポーズも格好イイんだけどね。
ストーカーだらけでなけりゃ、もっと・・・ね。

司会者も言っていた通り、
エンドロールが、長すぎるのが欠点。
そこへなぜ、NG集を入れない!
「ポニョ」の宮崎駿や、「日本黒社会」シリーズの三池祟史なら、
もっとコンパクトに、まとめてる。

アクション・パートは、十分に面白いんだから、
そこ以外でも、更なる工夫を、凝らすべし。
絶妙な編集による見せ方も、修行の一つですぞ、と応援しておこう。


(7)は、これまた、岡本監督には珍しい、
全編アニメの、8分作品。
しっかり、声優を呼んでいる。

親子愛が、テーマ。
パパ、ママ、坊やに犬、近所の主婦と、
子供が主役の、おとなしくてのんきな展開だが、
いかにも彼流に、ひねくれてる話。
まあ、大体は途中で読めた。

犬の首が・・・あそこ、一番、やりたかったんだな、と。
まさか又、流血が・・・?などと一瞬、心配したぞよ。

アニメだと、手間がかかる割に、
初めから、その世界内で、
普通っぽく見えるのが、弱いかも・・・。
あそこだけ、CGアンド実写で、
シュールに見せてほしい気も、するのだが。

なお、声優の一人が、
「油揚げの儀式」出演の、鹿野京子。


(8)は、
頑固者の、理科系教授から、インタビューを取るべく、
編集長から、厳しい要請を受けた、
粗忽者の女性記者が、主人公。

同僚や、女子学生歌手らの作戦・誘導で、
記者女史はやむなく、女子大生になりすまして、
理系授業に潜入、教授門下の準教授に、接近する。

嘘から出たまこと、と言うか、大方の予想通り、
女性記者と準教授は徐々に、恋仲になりかかるが、
やがて、真の目的がばれてしまい、
二人の仲は、こじれてしまう・・・。
これを解決すべく、同僚と歌手は、
一計を案じて・・・というお話。

勿論、これを初めて観るものには大抵、
まったくストーリー通りの、
ヒロインの変貌と成長が、普通に見えていくことだろう。


だが、今回その主人公役が、
ご存知、星野佳世。
すると、過去の出演作群を、
既に観ている者には、どう見えてくるか・・・?

そう、あたかも、内気な女性記者に<変装>して、
編集部に<潜入>していたかのような、佳世さんが、
次第に、<いつもの陽性な>佳世さん姿?に、
再構築されてゆく・・・というような、
不思議な眺めが、目の前に現出するのだ。
そこいらが、なんとも、面白い・・・。

歌手役の夏川陽子嬢が、劇中で、主題歌も歌う。

また、千葉県民サイドの制作にふさわしく、
犬吠埼など、銚子電鉄近辺の、ロケが多い。


全上映終了後、夏川陽子嬢自身により、
朗々たるミニライブ・コンサートが、行なわれた。
お得感あり・・・。

休憩2回入りで、約6時間、
入場料1000円で、これだけの内容だったら、
安すぎる位の、内容充実だろう。


19時05分、全プログラム終了。、
そのまま大半が、打ち上げ会へ直行す。
先に帰る人には、「朝青龍によろしく!」と、言っといた・・・。


以上。































追記:

新作が多いのと、知人層への呼びかけが効いたのだろう、
かなり広い客席には常時、70~80人は居た模様。
作品ごとの関係者等の、入れ替わりがある事を含み込むと、
おそらく、来客は100人を超えているものと、思われる。
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  1. 2009/01/19(月) 21:48:27|
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