主水日記。
今日、おそらく夜8時頃で、
中学以来、文庫本や雑誌を選んで買っていた、
チェーン系書店が、撤退、閉店する・・・。
地元でも有数の、品揃えが豊富な書店。
交通の便も良い立地で、大変重宝していた。
受験後、初の遠距離通学で、
小学校の友人たちとも、別れ別れにされて、
内心、孤独をかこっていた、あの中学時代、
小遣いも少なく、
買える本や雑誌は、きわめて限られていた。
しかし、立ち読みは結構連日、していた。
世はSF小説ブームの、余韻を引きずり、
角川映画と文庫の、メディアミックス・ブームも、ほぼ同時進行。
学校帰りに、あるいは塾通いをしながら、
買う本を慎重に、選ぶ日々。
図書館に無い、本や雑誌を、あさる日々。
この状況が、以後、高校時代まで、続く。
「男組」「ダメおやじ」「レッツラ・ゴン」の載っていた、「少年サンデー」。
「ゲームセンターあらし」や「とどろけ!一番」が載っていた頃の、
「コロコロ・コミック」。
あるいは、「テレビランド」。
新潮文庫の、星進一著「ボッコちゃん」、
角川文庫の、森村誠一著「人間の証明」、
筒井康隆、かんべむさし等のハチャメチャSF・・・、
などなどを手にとって、
一部を買い始めたのが、運のつき、だった。
(塾帰りには、都内の中規模書店で、
朝日ソノラマ版「火の鳥」、
ひおあきら版「宇宙戦艦ヤマト」などに、初めて触れた・・・。)
あれから、30余年。
かなり頑張ってきた、地元駅前の書店だが。
ネット社会への移行、広告料の減少、
おりからの不況など、
世の中の変化には、勝てなかったようだ・・・。
さっき、いきつけのあの書店で、
最後の買い物を、してきた。
文房具売り場の棚は、大半が半額セールで、
既に、ガラガラだった。
文庫本から、推理小説短編集、
雑誌コーナーから、昭和年代の記録誌などを取り、
レジへ、向かった。
約10年程前、ここの周辺にあった、
文庫本の豊富な、別の新興店が、
いきなり撤退を決めた頃にも、
やはり、同じことを、していた・・・。
書店の浮沈競争は、ずっと昔から、存外激しいのだ。
とはいえ、
長きにわたり、慣れ親しんだ場所が消えるのは、
どうしても、一抹の寂しさを、感じざるをえないのだった・・・。
後日、まったく別なチェーン店が、入るとはいえ、
近所には他にも、新旧の書店が、2件ある。
新しく入る、店舗の発展も、
決して、楽な事では、ないだろう・・・・・。
こうして、街は、変わってゆく。
そして人は、置き去りにされてゆく・・・のだろうか?
以上。
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- 2008/12/18(木) 21:38:10|
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