旅人、覚書。
土曜の<怪奇劇場>、あいにくの大雨だったが、
入りは、良かったのかな・・・?
さて、昨日(秋分の日)は、晴れていたし、
映像温泉芸社の<自主映画番外地>再編集版は、
相当、予約の人が集まったことだろうなあ・・・。
で、その頃、小生は、
どこで何を、していたか・・・?
その休日の午後は、
両国の、江戸東京博物館ホールに、いた。
<第42回 東京アマチュア映像祭>。
15時半過ぎ、会場に着く。
案内を見た旨を告げ、受付で記名。
無料。
朝の10時の第一部からでも、
いろいろ観れたはずなのだけれど、
それはさすがに、つらかろう、と、
午後のみの見物にして、
第5部の表彰式より、観たのだが・・・。
朝からでも、良かったかもな・・・
などと、後から少し、惜しくなった。
力作揃いで、
正直、圧倒!されたからだ。
入賞作、10本(他にも7本の入選作がある)。
それら10本の監督は、皆、ご高齢の方々で、
全国から集まった、61歳以上、85歳までの、現役。
一部再現シーンを含むが、すべて、ドキュメンタリー作品。
客席も、ほぼ満席。
大半が、高齢者男女と、
その家族・子孫・友人・関係者層。
1本上映ごとに、短く解説する司会者も、60代位。
ユーモアがある人、なり。
入選作全般に関して、この人が、
「多くて参った・・・」とこぼしていたのは、
応募作品中では、亡くなった友人の追悼シーンで、
「千の風になって・・・」系の曲を付ける作品が、
とても多かった事、だそうである。
この話で、場内は皆、爆笑になった。
(一時期のPFFの、蝉の声、みたいなもんか・・・?の声)
そして、表彰式の後、
順次かかった、10本の入賞作品は、
どれも皆、10分以内の短編ながら、
監督や主人公達の、生きてきた年月の厚みが、
しっかりと凝縮された、力作揃いだった・・・。
(注:上映順は、以下とは別なり・・・
一部デジタル撮影作品を、先に回して上映したため、
受賞順とも、違っていた。)
「木骨 火(ほたび)よ」():
17歳で八ヶ岳遭難、友を失い自らも入院、両足を負傷するも、
山小屋勤務しつつ、登山に復帰、マッターホルンにも登頂した男性の一代記。
「祭り一代」():
深川の祭りに欠かせぬ、神輿総代男性の記録と、追悼。
「観光ブームの中で」():
中国奥地の名所、地震にも耐えた、珍しい景観が、
観光化で、将来崩壊の危機に?
景色がきわめて美しいだけに、考えさせられる1本。
「心を友禅する」():
親子三代、着物の友禅作りに関わる一家の記録。
「燃えつきて」():
工場の事故防止・安全管理研修を通じての、
数十年にわたる、日韓担当者同士の、相互交流。
かつてここにも、熱血漢が居たのだ。
「わたしの愛する魚たち」():
高齢ダイバー氏による、国内外でのスキューバ潜水、
珍しい魚達の舞い踊り。マンタも居る。
「母のおもい あさりと魚さん」():
卒寿を迎えた、撮影者女性の母親、
ほのぼのとした、知人達との生活記録。
「器用貧乏ものがたり」():
謄写版印刷の頃から、ミニコミ誌や絵画、
郵便局のポスター作り、地方美術展などを楽しむ紳士の記録。
自画自賛もややあれど、奥さんへの感謝など、
ユーモラスなナレーション付きで、良き印象あり。
「怒涛・・余部」():
朝もやのごとき、実は波しぶき。
ローカル鉄橋と荒波の、ど迫力風景映像。
「京都のともだち」():
映画館の老映写技師男性、
仕事場とくつろぎ時間の日常記録、追悼。
(後刻、若干、追記予定・・・)
円熟と活力の、結晶群。
あの客席中にて、若輩者観客の身には、
いや、とても、あれらの心境には、
なおもはるか、遠き旅路よ・・・。
もしかして、20年後に、なったら・・・?
それは、わからない・・・。
以上。
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- 2008/09/24(水) 19:11:22|
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