シネマ旅の途上にて

自主映画ウォッチャー、アWorkerのブログ。

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もう帰らない、あの夏の日・・・

代表者?記す。

PFFアワード、各入選作品、短評。



Aプログラム:

「無防備」(市井昌秀監督)、「ゲンツウ」(岩永洋監督)、ともに未見。

以下、土日の上映順に並べる。



Bプログラム:


「一京」:多久間知宏監督

昔惚れた女性が急逝し、今日が葬式と、知らされた主役青年。
スコップを使うあたりから、
奇妙な道中が始まる、ロードムービー。

太鼓をたたく男の存在感、
ヒッチハイクした車の女性の変わり方が、ちょっと面白い。

人は時として、真実の中に嘘を、
嘘の中に真実を混ぜるもの、というドラマを、
ちゃんと凝縮して、描いているのは、感心。
山から海へ、という方向性も、正解。

タイトルの、数のたとえは・・・それは、考え付かなかったな。
ラストが唐突で、「え?」となる・・・。
うまく逃げられた?という感じ。
で、最初会ったあの男は、どうなったんだ・・・?


「かざあな」:内田伸輝監督

かなり以前、別所にて予告編のみを、見せられていた。
噂には聞いていたが、しかし、まあ・・・
ここまで、ギッタギタな、男女関係のこじれ話に、なっていたとは・・・!

筋を追う限りでは、
ラブコメみたいな、ありふれた友人同士の、男女数名の仲が、
恋愛がらみの、ありふれた、人間関係のこじれに突入してしまう、悲劇。
最初のほうの、和気藹々とした対話シーンを見せられた後だと・・・
何とも、つらいものが。

はっきり言って、主役青年の優柔不断が、いけないんだな・・・と。
そりゃ、周囲が皆、怒るだろうよ・・・。
男性達が吼えるシーンは、特に、つらい・・・。

ナレーションは、
主役の心情を吐露し、とりあえずの筋をつなぐ役目を、果たしているものの、
これはどこまでが芝居で、どこまでがドキュメンタリーなのか?と、
相当、はらはらさせられる、内容と撮られ方。
これ、生の出演者当人達の、エピソードじゃない?
と思わせる、生々しい会話や発言録音も、一部に混じっていたり、
公園での芝居の途中で、通行人に応じたり、と、
微苦笑かたがた、楽しめるシーンも、多く散見する。

パワフルで躍動感に満ちた、その撮られ方と、
画面の派手な弾み方、人物達のうごめきっぷりが、
作品としての、突出した魅力につながっていることは、
認めざるを得ないだろう。

特に、ヨウちゃん役の・・・山内洋子、
相手を突っ放しつつも、切なく、力演。
圧倒的、存在感を示した。
(この人の監督作品、観てきた人達は、まあ、納得するだろうな・・・の声)
又、これほどに泣き、笑い、怒ってみせ、
イキイキと対話する秋桜子、というのも、新鮮な感じがする。


Cプログラム:

「トラとホットケーキ」:堀本太地監督

新入り下宿人2人と、家主の、地味な室内対話で始まる。
初対面同士の、話題が無くてぎこちない会話が、いかにもそれらしい。
洗濯機のトラブル、笑ってしまう。
借金取りの男が現れるや、
これまた、後半がロードムービー化。
追ったり、追われたりしてるのに、
どこか、のどかな空気の、お話。


「Scherzo/スケルツォ」:平波 亘監督

金髪女?を振ってなお。
なぜかモテモテの、変なヒゲ男が、一応の主役だが。
やることなすこと、静かな中に、めちゃくちゃ。
友人の外国人男女や、ストリートミュージシャン青年、
不登校中の女子高生、警察官?らがからみ、
ヒゲ男の行く所、周囲の状況は常に、ドタバタと化す。

フランス映画のような、選曲。
ナンセンスでクール、ドライな笑いが、炸裂。
部屋で2人きりの男女シーン、傑作。
ただ、終わり方がこれまた、唐突で・・・よくわからん、あれは。


Dプログラム:

「蝉顔」:野田賢一&角田裕秋監督

ネットに青春漫画を描いている、非就労青年が、
家業崩壊で突如、ホームレス生活状態に陥る。
勘当中の弟は、今は女と同居暮らし、
ここにも居場所は、なさそうだ・・・。

公園で知りあった漫才師たちと、ひと時の交流を持ち、
自らの漫画内で空想する、
女装?チアガール(どうもな・・・の声も)に励まされつつ、
編集者への原稿持込みをするも、
いまいち、ぱっとしない日々が続く。

そのまま、人生訓的方角へ向かうか、と思いきや、
奇妙な人面型の腫れ物が、流行し始めて・・・、という、
怪奇心理小説方面へと、シフト。

人面創が、不安心理の象徴として、出てくるのはわかるのだが、
ドラマの収束点へ向かう要素としては、
ややわかりが良すぎるのが、欠点だろうか。

とはいえ、「自転車吐息」や「餓鬼の季節」にもつながりうる、
バタバタもがきつつ進む青年像、プラス、
終盤ぐるぐる渦巻く、妄想的画面の疾走感には、捨てがたいものがある。
描写のテクニックは、ほぼ完成しているので、
後は、構成の妙次第、だろう。


「天狗の葉」:斉藤貴志監督

夏休み。
人気の無い、静かな小学校、
団地の一角にある、廃棄品だらけの、集会所。

そうした風景の中で、
近所同士の、少年と少女が、遊ぶ。

幽霊らしき<何か>を感じたとかの、噂をしつつ、
それらの敷地に、金網を越えて入っては、
好みのものを持ってきて、空間を作る。
ほとんど、1人、または2人だけで遊び、
時折、語り合う。

やがて、ある日、
少年のみが、思い立って山の上へ。
そこで天狗ならぬ、釣り人に出会って・・・
というだけの、ささやかなお話。

はしゃぐような活気こそ、観られないものの、
これも又、正に、子供だけの世界を、端的に描いている。

最初のうちは、一見クールに見える、子役2人の表情が、
次第に笑み、ほころびを見せるのが、なかなか、いい。
風音、虫の音などの音声に、
静かなる中、ゆったりした、味わいがある。



Eプログラム:

「ケイコワ」:三宅佑治監督

オール、切り絵アニメ。
くにゃくにゃしたキャラ・デザインは、ユニーク。
だが・・・筋が皮肉で、ブラック。

子供自慢、親自慢は、世の習いとはいえど、
その子供を、父兄や友人に見せびらかすアクセサリーにし、
子供が又、親をアクセサリーに、と、
相互の利用価値ばかり、考えている言動は、
ただただ、グロく醜く、不愉快な眺めなり。

こんな状況では、親のプライドと、過大な期待が、
<いい子>を演じる子にとって、重荷になるのは、当然だろう。
むしろ少しは、親子で口論喧嘩くらいすれば、いいのに・・・と、気の毒にすらなる。

藤子・A・不二雄先生の、ブラックな一部漫画のごとき、
暗いエグレ心理ファンタジー。

親も子も、互いを、見得のためのダービーホースに、すべからず!
というメッセージ、なのだろう。
しかしやっぱり、楽しくは無い、すがすがしくない・・・。
やれやれ、いつの世も同じよ、と、深き嘆息・・・。


「つつましき生活」:森岡 龍監督

漫画描きのルームメイト同士、
ぼそぼそっと、しゃべりながら、
もそもそ動きまわる、というだけなのだが。
行動を観察しているうちに、
結構ツーカー・コンビなのが、徐々にわかってくるのが、面白い。
漫才かコントを観ているようで、くすぐられ、笑える。
一人が原稿を汚してしまって、戸惑う珍シーン、
意外に女性観客が、笑っていた・・・。


「症例X」:吉田光希監督

老いたる母と息子、タバコの吸い方が、いかにも親子らしい。
介護暮らしの毎日といらだちを、淡々と映す。
その撮り方自体は、間違っていないのだが、
いかんせん、動きが少なく、単調なため、
長く感じさせるのは、否めない。
30分程度に、収めるべし・・・。


Fプログラム:

「死ぬほど好きだよ、おねえちゃん」:尾崎香仁監督

唖然、呆然。
なぜそこまで、姉との別れを嫌がるんだ、この甘えん坊な弟は・・・?
しつこすぎる位の、禅問答で、延々、引っ張る。
依存症のきわみ、とみた。
おかんのつれなさも、寒々しい、いたたまれない。
ラストの車中長回しが、圧巻。


「マイム マイム」:そうで由貴子監督
(注*某8ミリフィルム映画とは、まるで別物、なり・・・。
また、監督の苗字は、「山へんに且」、プラス「手」の字。)

衣装も、ロケのバーもおしゃれな、マイペースな女の子、
その際立った主演が、ほぼすべて?の、ガールズムービー。
一見、正しい事を言っている男子学生が、
どこか間が抜けているのが、ユーモラス。
2人とも、とりあえずは前向きキャラなのが、好感。

Gプログラム:

「舞い上がる塩」:水本博之監督

砂嵐の表現が、見事に<世界>を形成、
これぞハンドメイド・アートの巧み技、
辺境山岳冒険小説的特撮!決定版。
見せ場での、アレの出現が・・・グッ、とくる。
見応え、大いにありますぞ。


「GHOST OF YESTERDAY」:松野 泉監督

代打?店長がピッチャー、
記憶の欠けた母親役が、キャッチャー。
息子や娘役と、少人数で、
ゆったり、ゆったりながらも、
なかなかに見事なる、ファミリー・プレイ。
無茶ばかりするお父さんが、引っ張る、引っ張る。
ちょっと泣かせる、いいお話、なり。

これまた、2時間を越える大作だが、
4段落に区切ってあるので、
もし2段落目の後、中盤に、休憩を数分入れたならば、
丁度いいのではないか。

おそらくは、オマ-ジュなのだろうが、
区切りのサブタイトルが、有名邦画・洋画の題名になっていて、
1本目のそれには、どきっ、とさせられる。
特に、4つ目の題名は、作品の長さにふさわしい?もので、
つい、吹き出してしまった・・・。



以上。
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  1. 2008/07/23(水) 20:58:30|
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