左門の、日記。
例年のこととはいえ、連日の猛暑で、いささか参っている。
さすがに、体力的に年齢を、感じるようになった・・・。
週末のPFFも近いので、体調管理を、心がけている。
そんな中、「ザ・マジックアワー」と「アフタースクール」を、相次いで拝見す。
ともに、脚本のしっかりと出来た、上質のエンタメ映画であることを認めつつも、
それがゆえに、その具体的展開を、ここでほとんど明かせないのが、
実にじれったい・・・のだった。
特に、ユーモア・ミステリー「アフタースクール」については、
事前にいっさい、何も仕入れずに、
いきなり観たほうが、絶対面白い映画、なり。
「WEEKEND BLUES」「運命じゃない人」の延長上で、
脚本・構成の決定版を出してきた、内田けんじ監督の功績を称えるとともに、
私的には、佐々木蔵之介・堺雅人の2人が言うことも、概ね、何となくわかるのだが、
それでもやっぱり、大泉洋の役と台詞に、
より感情移入できた事だけを、述べるにとどめておく。
しかし、まあ、3部作でこれだけやっちゃうと、次が大変だろうなあ・・・と。
どうするんだろう、内田監督?
と、余計な心配をしつつも、エールを送っておきたい。
「ザ・マジックアワー」については、
これは、洋画・邦画をいっぱい観込んでいて、
かつ、舞台や映画を作っている、現場側の人達が、
演劇論・映画論を、人工的空間内の人物達に託して、語っている話だな、というものだった。
往年の洋画や、日活アクション映画調の、人工的背景を作りながら、
同時に、それらの後ろにある、悲しみやほころび?をも、
あえて差し出して見せてしまう、大胆さ。
したがって、純然たる?観客サイドの見方をする小生としては、
ちょっと、僕らからは、遠くに離れた世界かもな・・・との印象が強かったのも、確か。
観客というのは、まず大体において、
「どうせ騙すんなら、最後まで上手に、愉快に、騙しきってくれ!」という、
贅沢な欲望が、常にあるものだから。
そこらを、逆撫でされる台詞やシーンも、幾分あるといえば、ある、のだ・・・。
「ラジオの時間」以来、ずっと、感じてきた事ではあるが。
奥が、深すぎる・・・。
いかにも、舞台劇のプロ・三谷幸喜監督らしい構成、といえる。
(「8 1/2」、みたいなもんかな・・・?の声)
劇中、騒動の原因は、ほぼすべて、
周囲の男性達を振り回す、わがまま放題なヒロインと、
それぞれの理由で、思い込みの強い、
3人の男性の、せいなのだが。
シニカル・ファンタジーらしい、名台詞がいっぱい。
限定状況下の悲喜劇としては、大変面白く、
随所で否応無しに、笑わせる。
謎の人物、からむ気配の、かなり遅いのは、若干、気にはなるが・・・.
(.幻の、だからな・・・の声)
(もっととんでもない所から、出てくる奴かと、の声も・・・?)
TVドラマの、よくあるイメージと違う役、というのは、
それなりのリスクも、伴うものだが。
皆、あそこまで、やるとは。
さぞや、役者冥利に、尽きることだろう・・・と。
特に佐藤浩市、よくぞそこまで、思いっきりなギャップを見せる役を。
もう、圧倒される。
いつもの落ち着いた感じのまま、知恵者の役を演じる伊吹吾郎、痛快。
小日向文世、徐々に出てくるワルノリが、笑える。
柳沢真一がいるのにも、びっくりした。よく出てくれたなあ・・・。
終盤まで、チーム一同の調子よさに・・・してやられた。
ただ1人、本性(?)を現していないメインキャストが、もし居るとすれば・・・
綾瀬はるか?
・・・いや、こちらはいまだに、うまくかつがれているのかも・・・?
ああ、もう、わかんねえや。
これは、今後の宿題か。
やっぱり、観てもらいたかったな、市川監督にも・・・。
以上。
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- 2008/07/18(金) 20:31:38|
- 劇場用映画
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今夜、PARAさんは又、高円寺あたりで、
今頃は、例の独白的朗読に、熱弁を振るっているんだろうか・・・?
- 2008/07/18(金) 21:52:27 |
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