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シネマ旅の途上にて

自主映画ウォッチャー、アWorkerのブログ。

カムバック、サーモン!

竜の、日記。


土日は、自主映画三昧に、
復帰?を、決意。

で、5日、土曜。
午後から、外を歩いてみる。
さすがに、日差しが強い。
もう30度を、越してる。

JRの駅前にも、乗り換え通路にも、
都内の大通りにも、歩行者天国にも、
警察の車両や、警備・パトロールの人々の姿が、目立つ。
駅のロッカーは使用停止中、
ゴミ捨ては、撤去か、閉鎖中。

そう、洞爺湖サミット警備の影響、なのだ。
北海道でも、こちらでも、
あまり、混乱が、起きてほしくないなあ・・・。

昼間は秋葉原にも、ちょっとだけ、寄ってみた。

人通り自体は、そんなに以前と、変わらない感じなのだが、
歩行者天国が無いのと、
駅前の路上ライブ組が、禁止で居なくなったので、
以前より大分、静かな感じで、寂しい気もする・・・。
皆、どこへ移って、やってるんだろう?


さて、そんな中、
またも、京橋の、フィルムセンターへ向かう。
15時の回。

この日も又、PFF過去作特集で、
しばし時の河を、鮭のごとく、さかのぼる・・・。


「ヒッチハイク・ブレイク」。
武吉伸治監督(注1)。
1984年制作、翌85年PFF入選。

わずか9分の、実験映像短編。
一人の青年が、郊外の道端に立って、手を上げてヒッチハイクする。
たったそれだけのシーンを、数通り撮り上げた上で、
画面分割、複数化、
ぐるぐる回転、微細動、ハイテンポの反復、などなど、
あらん限りの、細かい画像処理の、フルコースを駆使。
いわゆる、イメージフォーラム向き?実験映像処理の、印象。
ちょっと、めまぐるしいのだが、これはこれで、動きがあって、なかなか面白い。


「ヒュルル・・・1985」。
橋口亮輔監督(注2)。
1985年制作、翌86年PFF入選。

普通に、橋口監督自身が、バイト面接中らしき青年役で、登場。
出演俳優・女優たちは、劇中、
キャンパスでの自主映画参加組として勧誘され、集められた者達を演じる。

きわめてナチュラルに、長回し入りで、
ドキュメンタリー・タッチで進む、大学生青春映画。

撮影のエピソード中心で通すかと思いきや、
男女間の交流発展と、アパートでのお床入りまでも、
まるまる、リアルっぽく描いてしまうので、
どきっ、とさせられる人も、あるかと。

不器用そうな主役が、彼女になぜか、
ガッチャマン・ソングを歌うようせがまれ、
無理やり?披露するのが、妙な味に、なっている。
携帯も、ポケベル連絡も無いのが、
今となっては、貴重な光景、なり。



銀座周辺で散策、しばし休憩後、
東京国際フォーラムへ。


大阪芸術大学映像学科卒業制作展inTOKYO。
別名、<DAIGEI FILM AWARD2008 inTOKYO>。
スケジュールの都合により、
土曜夕方、18時25分の、
<ダイゲイOB上映会>プログラムのみを、観る。

そして、とんでもないものを、見てしまった・・・!
OB監督、石井裕也監督(注3)の、DV短編2本。
・・・・・これ、いったい、
他人にどう、説明すれば、いいんだ・・・!?


「グレートブリテン」:

病床の父と、
ちょっと頭の足りない?感じの息子、
その息子とセックスする、なぜか眼鏡男子が扮する、
やたらえばってる<女の子>・・・。
の、3人しか出てこない、寸劇。

笑えるには笑えるが、
かなりどぎつく、グロい、痛い?コント。
イカレてる、の一言あるのみ。

・・・あれ、オチらしいオチも無く、急に終了しちゃった・・・。
いいの?そんな・・・投げちゃって。


「東京の空の雲はナタデココ」:

新宿西口周辺、他でロケ。
踏み切り前に、幽霊?みたいな、少しイカれた風の女がいる。
「また居るよ・・・」と、最初は迷惑がっていた男が、
いつの間にか、この女と、意気投合。

路上で、公園で歌い、
どぶ川で転がり、遊び、
ひたすら、そこらじゅう歩き回り、はしゃぎ回る2人。

やがて一人がもう一人を、殺してしまい、
2人がしゃべりながら、血糊が派手に飛んで、
もう一人も自分で死んで、終わり?

と思ったら、ヘンな天使が現れ、
死んだはずの人物が再登場、
3人で、シュールな会話が。

ブラック・コメディ・ミュージカル・・・なんだろうな、これ。
歌ってる人達も、歌詞も半ば、やけっぱちというか、
まるで、「ええじゃないか」みたいだ・・・・・。

筆舌に尽くしがたい、むちゃくちゃな作品。


上映後、柴田剛監督(注4)&石井裕也監督の、大阪芸大出身組トーク。

彼らに言わせると、大阪芸大の映像学科とは、
ワレこそは天才や!スーパーサイヤ人や!と思ってる位の学生が集まってきて、
東京が、なんぼのもんじゃい!と叫びつつ、
卒業制作映画を作ってゆくことで、
いわば精神的リハビリを、している所、なんだそうな・・・。
だから、芸術学校としては、
変に、ハイソにならないほうがいい、との見解で・・・。


うむむ、それだけの話を、聴いた後でも、なお・・・
いまだに、計り知れぬものが。
次は、何が飛び出してくるのか?
楽しみな、大阪芸大出身組、なのだった・・・。



以上。

注1:大阪芸術大学、出身とのこと。

注2:後に「渚のシンドバット」「二十歳の微熱」等を、監督。

注3:「剥き出しにっぽん」を監督、昨年度PFFアワードで、グランプリ受賞。



なお、なにげに、この記事にて、
ブログ化、3周年記念!となりました。
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  1. 2008/07/06(日) 11:27:57|
  2. インディーズムービー
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