fc2ブログ

シネマ旅の途上にて

自主映画ウォッチャー、アWorkerのブログ。

還れ、宇宙へ!

竜の、日記。


おそらくは、これが、
FC2大統合!の前に、ここで語る、
最後の、劇場公開映画に、なることだろう・・・。


平日の夕方、都内、某封切り館。
入りは、30数名。
あまり、かんばしくはない模様。


で、内容は・・・
エンタメ枠としてなら、ちょっと、難しい部類かもしれない。
正直、内容を完全に、把握しきったとは、
お世辞にも、言いがたいのだ。
(何だ、随分弱気だな?の声)

とはいえ、間違いなく、
発想も描き方も、すこぶる面白い、
その映画の、名は・・・


「神様のパズル」。

メインテーマが、宇宙の作り方を、研究する話、なんて、
あの三池祟史監督にとっても、かなりの異色作に違いない。


例によって例のごとく、
原作(もっとひっそりとした、地味な話らしい・・・?)を、いっさい読まずに、
いきなり、鑑賞。

で、いきなり、
でっかいメビウスの輪みたいな、妙な建物が出現。
何だ、こりゃ?

そして、現れたるは、2人の主役。

主役その1、にわかロッカー、寿司屋でバイトの、
見るからにガテン系な、イケイケ青年。
性格のもっと軟派な、双子の兄弟が、いる。

主役その2、年中青いジャージ姿、愛想も悪くてぶっきら棒、
大学で物理学早熟の才、17歳少女。

普通ならば、キャンパスで出会うはずも無い、この2人が、
ひょんなことから、
宇宙生成理論の謎をめぐり、コンビを組む、展開になる・・・。
そこに至る展開の、ご都合主義たるや、
まるでどこかの、洋画のようで・・・。

ただし、2人の対話は、
巷によくあるような、恋愛ドラマ路線には向かわず、
知的遊戯、とでもいうべき領域へと、徐々に踏み込んでゆく。
まるで・・・禅問答。いや、ディベートか。
ついてゆくのが、ちょっと大変・・・。


前半は、大学教授(石田ゆり子)の行司のもと、
理科系の物理学をよく知らない人達に、
その理屈をできるだけ、わかりやすく、
たとえ話と、図解漫画入りで、解説して見せようという、
相当、画期的な?試み。

ここらの表現の、ぐにゃぐにゃさ加減が、
典型的文系?人間の小生が観ても、かなり、面白い。

講談のごとく、語り倒す市原隼人、買い、なり。
真顔のまま、反論者を見事に追い込むヒロイン、存在感を見せつける。

やがて、物語は、
自室にひきこもる、ヒロインの悩みを含めた、
人間くさい、青春映画の、様相を見せ始める。

PCと水溜り(なぜか!)のある、変な自室の有り様が、
彼女の心のささくれ立ちと、いよいよ、シンクロしていく。

メビウスと、同級生達と、
困った特殊サイト?と、
ヒロインの捨て身なもくろみとが、
徐々に、フュージョンしてゆく、
この、ハラハラ、わくわく感・・・!

それに比べると、インドのシーンは、
常道式に流れて、いまいち、ぱっとしないのが、少し不満。
まあ、のびのびしてる感じは、いいけどね。

さらに後半は、
それこそ、劇場版「機動警察パトレイバー」(1作目)さながらの、
強引なまでの、怒涛のパニック・アクションと化す。
嵐の中、一部の台詞が他の音とかぶり、聞き取りくいのが、若干、難点。

ロッカー青年の活躍シーン、
やや不自然に見る向きも、当然あるだろうが、
小生にとっては、「ブラボォ~ッ!!」だった。
(さすが、映画だ・・・の声)

でも、もしもあのまま、
さらにもう一発、ドーン!!といっちゃったら?の世界も、
ちょっと観てみたかった、そんな気も・・・ちょっとだけね・・・。


よくがんばったな、三池組・・・。
いい夢、見せてもらったぜ。


以上。
スポンサーサイト



  1. 2008/07/01(火) 23:31:06|
  2. 劇場用映画
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<カムバック、いとしき日々よ・・・ | ホーム | カムバック、安らかなる日々よ・・・!>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://aworker.blog15.fc2.com/tb.php/620-031059ee
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

アWorker

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する