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シネマ旅の途上にて

自主映画ウォッチャー、アWorkerのブログ。

ビーグル82・ファイル9「人類は三途の川を避けられるのか?」

秀の、日記。


又、大雨だよ・・・。
JRの中央線は、変電所火災で止まるし、
まったく、予定が、おかしくなるばかりだな・・・。


ところで。
こんな日でも、シネコンの客席には、
女性3人を含む、15人ほど入っていた。

まず、予告編コーナーを観る。

相変わらずというか、
コンサート妨害、爆弾事件、予告殺人、マラソン妨害、云々・・・。
楽しくない、観ていて痛ましい、
世の中がいやになる、人間不信助長の、芝居のものばかり。

TVニュースで朝から、
いやというほど、見せられている、
痛ましい事件の延長強化ものを、
なぜ劇場で、有料で、不快な思いで、観なきゃならんのだ?
と・・・つぶやきたくもなろう。ぶつぶつ。

知人関係の、関与のあるなしを問わず、
こういう、自分の精神的にきつくなりそうで、
劇場で怒りがこみあげそうな、内容とわかるものに関しては、
近年は一切、積極的に観るのを、やめている・・・。


で、本編では、何を観たか?
あれだよ、あれ・・・。


「ナッシュビル」、
「仁義なき戦い」、
「ジェラシック・パーク」、
「コリン・マッケンジー」、
「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」、
「BANBI*BONE」、
「くりいむレモン・旅の終わり」・・・。

それらの映画で、使われた表現法の、
実質的延長上にある、パニック映画、
「クローバーフィールド/HAKAISHA」。
観てしまったのだ。とうとう。


まるで、ホームビデオ撮影そのもの、画面展開だが。
次第にフリージャーナリストの、報道ビデオのごとくに、なってゆく・・・。
かなり、めまぐるしい。
かなりグロいシーンも、多々ある。

入り口の張り紙に、注意書きで、
「観る人によっては、船酔いに似た症状が、
現れる場合がありますので・・・」等のあるのも、
無理はないだろう。

だが、この映画は、
人物達の動きと、画面の勢いに乗せられて、
観客としての気分は、まったく滞ることなく、
引っ張られて、一気に、観てしまったのだ・・・。

とうとう、
リアル表現の究極、末端までに、
劇映画の表現は、到達してしまった・・・。


これが、フェイクであることを、
一時、忘れてしまう程の、臨場感。
<真実>?の映像って、一体何なのだろう、などと、
逆に、考えさせられてしまう・・・。


設定状況が、状況ゆえに、
荒っぽい、下手な撮り方のシーンも、相当に目立つわけだが、
このキャメラの、縦横無尽な動きっぷりは、ただ事ではない。
映画それ自体の、大きな魅力になっている。


と同時に、これは立派な、メロドラマだ・・・。
大スター出演不在でも成立した、という意味では、
ハリウッドの映画製作慣習に、
一つの風穴を、空けた。

かなりグロい、痛いシーンもあるので、
すべての人には、おススメできないが、
映画ファンは必ず、一度は観ておくべし。
相当な、傑作。



とだけ、今は言っとく。
これから観る人のために、これ以上は、書かない。


以上。




「クローバーフィールド」とは、社会的にはおそらく、対極にあるはずの、
今話題の、真面目なドキュメンタリー映画「YAxxxxNI」も、
できればノーカットで、普通に公開していただきたいものだが・・・。

そうでなければ、視点・内容のいかんにかかわらず、
映画の記録者・表現者達に、失礼であろう・・・と。


とはいうものの、
あまりにもグロ、ひどいゲロゲロ表現に満ちすぎた、
「オールナイトロング」や、「追悼のざわめき」みたいなのは、
こちとら、精神的にはもう、願い下げだけどね・・・。
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  1. 2008/04/10(木) 22:45:03|
  2. 劇場用映画
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