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シネマ旅の途上にて

自主映画ウォッチャー、アWorkerのブログ。

ビーグル82・ファイル3「童話の世界は消えたのか?」

秀の、日記。


土曜朝、総武中央線が信号故障で一時ストップ、
午前中の出勤時からやむなく迂回、
もう、予定がずれまくってしまった・・・。
中央快速線も含め、午後までダイヤが乱れ、振り回された。


午後の行き先は、いろいろ考えた末、
ラピュタ阿佐ヶ谷に、決めた。
東映動画特集が、この日で最終日なのだ。
すべり込み、セーフ!で、
3プログラム、2700円券。
計4本、どうにか観れた・・・。
常時、20人前後の、入場。


「グリム童話 金の鳥」('87)は、
東映まんがまつりの、名作童話路線で、
現時点では最後の、劇場用ファンタジー・アニメ。

傍線や円形の使用法が、80年代アニメらしい、描きよう。
色彩も、明るめ。
魔女が歌い踊るミュージカル・シーンが、楽しい。
大量生産、円錐形の鉄人兵団が、
安定感がなく、すぐコケるのが、かわゆい。
お姫様が気が強く、はっきりと自己主張するのも、あの時代からなのか?


「魔犬ライナー 0011変身せよ!」('72)は、
未来都市になった、富士山麓が舞台。

軟体生物型の、不気味な姿で、科学者宅ににじり寄り、
地球侵略と、破壊活動計画を強行する、悪役宇宙人達。
漢字で一言、<死>!と宣言するなんざ、まったく不敵だ。

勇ましい、主役少年を支えるのは、
宇宙人のせいで林ごと焼け死んだはずの、野良犬母子。
科学者である父が、脳を残して、犬達をサイボーグ化したのである。
しかも、人の乗れる宇宙ジェット戦闘機に、変形・合体できるのだ。
だが父も、宇宙人に襲われ、瀕死に・・・。

70年代、既にスペース・シャトルの立案があったことに、驚く。
近未来SFとしての設定は、結構、細かく出来ていて、感心する。

でも、敵怪物群が明白に、
クワガタ・エスカルゴ・ダニ(!)等の、わかりやすいデザインなのは、
ちょっと笑える・・・。
変形自由な末っ子犬が、ちらっと、笑いを誘う。
イメージ的に、「ガッチャマン」や「キャシャーン」、
「テッカマン」等に近い、SFアクション。


「きかんしゃやえもん D51の大冒険」('74)は、
実写の機関車フィルムに、アニメシーンがつながれている。

70年代の魔女っ子TV漫画のような、
かなりベタな、擬人化キャラのオンパレードで、
少々、つらかったが。
やえもんを追う子供とねずみ達が、歌いながら川を渡る景は、ちょっと笑える・・・。
ギャング風のレイル・ジャック犯が、
乗り放題が夢で切符泥棒とは、大胆なのか、せこいのか・・・。

制作されたSLブームの頃には、最新型だった、だんごッ鼻のひかり号も、
今や、かつてのD51同様に、引退の季節・・・。時代を感じる。


「龍の子太郎」('79)は・・・
大食い、怪力の少年が、
母をたずねて、農村を旅する物語。

ほとんど、稲作奨励映画、だった。
道中がめつい、どケチばあ様に、
ぎゃふん!といわせるシーン、
ざまあみろい!と、爆笑してしまった。

天狗が未成年の太郎に、お酒を飲ませたり、
太郎が逆立ちで、フルXン丸出しだったり、
オールヌードが、必然性はあるとはいえ、出てきたり・・・。
ある意味大胆すぎる、文部省特選、国際児童年記念制作映画。


そして、上映終了後ただちに、
渋谷へと、向かうのだった。


以上。
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  1. 2008/04/06(日) 01:59:35|
  2. 劇場用映画
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