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シネマ旅の途上にて

自主映画ウォッチャー、アWorkerのブログ。

刺客人マキ・拾四「シジュウカラ、十姉妹とて鳥を見た」

鉄の、日記。


実は、金曜の夜にも観に行っていた、
ポレポレ東中野の、ピンク特集、2本立てレイトショー。
4月にも、別に特集やるみたいだから、ご注目。


1本目、加藤義一監督、「ヒロ子とヒロシ」。
営業タイトルは、書くのもちょっと気恥ずかしい、
「痴漢電車 びんかん指先案内人」・・・。

また例の、裁判映画が、浮かびそうだが。
そういうのでは、勿論ない。
ずっと以前、一般邦画で、
女性側と男性側のドラマを、交互かつ平行に綴るものがあったそうだが、
これはそのピンク版、と見ればいい。

女は、関東の田舎出身、
他人に何か頼まれると、嫌とはいえない、気弱で内気なタイプ。
高校時代、憧れの人への、告白時のトラブル(苦笑す・・・)で、
美少女アニメオタクの、押しの強い青年と、しばらくつきあう。
(押しが、激しく強すぎるよ、この人・・・の声)
卒業後は上京、
典型的東京ガール・デビューをしたが、どうも、ぱっとせず・・・。

男は、仕事でバリバリの、
デキる中年エリート・ビジネスマン。
女房持ちながら、会社のOLにモテモテ、
つきあう女を、とっかえひっかえ。
が、ある日、状況が一転、
孤独のどん底に落ちて、ヤケになり・・・。

そして、二人はある日、予期せぬ形で出会い、すれ違う・・・。

前半のコミカルさと悲劇とが、
後半、強引ながらも、ちょっといい話になる、
脚本のバランス具合が、ナイス。

押しの強い青年役、とにかく目立つ。
居場所の無さに悩む、ヒロインもいいが、
涙もろくなる主人と、けなげな女房役が、特に印象深い。

ちなみにこの映画、
今年のピンク大賞、ベストワンに決まったそうなり。


2本目、竹洞哲也監督、「再会迷宮」。
営業タイトルは、「不倫同窓会 しざかり熟女」。

地方在住の、中年婦人達のぼやきと、ときめき探しがメイン・テーマ。
母校の先生の意向で、5年ごとに、同窓会で呑み会。
中には、相手の男をゲットすべく、合コン・3Pで、奮闘するつわ者達も・・・。

「田舎じゃ、人の噂って、75日どころか、75年よ・・・」
「あ~あ、若いって、サルってことよね~」
などなど、離婚女性や主婦の台詞がなまなましく、リアルすぎる・・・。

主役女優が、桃井かおりや、根岸季江風な、いい味が出ていて、
いきいきと、全体を引っ張っている。

ゲイになった元同級生のバーマダム役は、
1本目の、押しの強い青年役俳優。
バツイチ女性に、元彼との呑み会をセッティングしたり、結構いい奴。

しかしながら、本筋以外で、
おいしいシーンを、食っていたのは、
鷹匠の弟子、という若い男役。
いつも、その腕に鷹(?)を従え、
甲高い声で荒っぽく、<求道>しまくる。
彼の出るシーンは、空腹絶倒の、見物なり。


それにしても。
このところ、こってりした映画を、観すぎてるかもしれない・・・。
しばらくは又、アクション系列方面に、戻ろうかな?などと。
旅は、続くのだった。


以上。

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  1. 2008/03/09(日) 01:33:48|
  2. 劇場用映画
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