シネマ旅の途上にて

自主映画ウォッチャー、アWorkerのブログ。

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刺客人マキ・壱「石の街、風吹きさらし」

鉄の、つぶやき。


土曜の午後は、新宿周辺に居た。
ものすげえ風が、吹き荒れた。
あきらかに黄砂が、混じってた・・・。

早めにきた、この春一番の影響で、
この日は交通が、乱れまくっていた。
埼京線、川越線が止まり、
総武快速線も、夜まで遅れていた・・・。

で、午後はシネマヴェーラ渋谷へ、一時避難。
おりしも、<東宝アクション>特集中。
大井武蔵野館で観覚えのある2本が、最初のプログラムになっていた。

ベトナム戦争の時代、
戦後をひきずった、アジア某国のクーデター騒動を背景に、
射撃名手2人、男同士のクールな、ハードボールド対決、
「豹(ジャガー)は走った」。

加山雄三の顔は、若大将だけじゃないぜ!
ここじゃ、シェパードだ。
安全牌として、田宮二郎のジャガーに、
あんな仕事を頼む、大会社の幹部も、ひでえもんだなあ・・・。
後半は、ビジネスの枠すら越えた、男の世界・・・
泣かせるぜ。フッ。
さすがは、故・西村潔監督。わかってらっしゃる。


一方、
お間抜けな、007もどきのドタバタ・スパイ紙芝居、
「国際秘密警察 火薬の樽」。

一体、どこが、秘密警察なの?
人前で思いきり、名乗りまくってるのに・・・。
その自動鉄格子、すぐ開けてやれ!とか、
どうしてそんなに、敵も隠し武器のチェックが、甘いんだ!とか、
なんでそいつが、都合よく?その列車に乗ってるんだ!とか・・・
つっこみどころだらけ。

すごく大掛かりな、危機的状況のはずなのに、
星由里子のシーン以外は、切迫感が全然無い。
敵も味方も、まるで、無責任男。
ゆるゆるすぎて、失笑もの。こら、どうにもなりまへん。

ほぼ近しい時期の<東宝アクション>でも、
まるで、両極端なのだ、これは・・・。



夜は、新宿へ戻り、
前田弘二監督「くりいむレモン 旅の終わり」、初日レイトショーへ。

しかし、1週間中、何で木曜だけ、公開が休みなの?試写会かな?
ともあれ、まずまず、良好な入りの、初日客席。

舞台挨拶一同、やや緊張気味?の中、
皆、「今日は、強風の中、ようこそ・・・」が混じる。
「この監督の前で、嘘はつけない。演じたら、すぐわかってしまう・・・」
という、主演女優の挨拶。

さもありなん、ドキュメンタリー・タッチで、
<女>をじ~っと、長廻し撮りする、俊英監督なのだ。
前田弘二という監督は。

実際、仕上がったDV映画を観ると、
冒頭の上野ロケ・シーン、
女子高生達が、軽くしゃべべりながら移動する所から、
既に、過去作品「遊泳禁止区域」、そのままの応用型。
次第に彼女らが、遠くの学校から、
修学旅行で上京中らしい、とわかってくる。

やがて、その中の一人が、道の向こう側で、
彼氏と2人で外出の打ち合わせ。
こうして、主役が判明。
彼氏は、できればこの東京で、
愛するヒロインと初体験を、と機会を伺っている模様。

だが、このヒロイン、
彼氏との自由時間デートもそっちのけで、
東京に居る兄に会うから、と、
そちらを優先したがり、
たびたび、エクスキューズだらけ。
困らされ、怪しむ、彼氏・・・。

彼女が、優先していたのは、
子連れ結婚したらしい、両親の離婚後、
別々に生活していた、
<元兄妹>としての、兄貴との再会タイム、だった。
昔、一緒に暮らしていた、バーやアパートで。

しかも彼女は、今や明らかに、懐かしさだけではなく、
元兄上を、男として、意識し始めていたのだった・・・。

それにダイレクトに(!)気づいてしまった、
ヒロインの彼氏は、気が動転。
友達として話をしていた、別な同行女子と、
はずみでわりない仲に、なりかけるが・・・。

という、男女間でこじれ寸前、寸止め状況での展開が、
長回し、ドキュメンタリー・タッチの連続で、
都内を往来する者ならば、見慣れた風景の中、
ごく自然な感じに、なまなましい印象とともに、見せられ続けてゆく。

普通に考えれば、
きわめて不自然に、見えるはずであろうはずの、その状況が、
最後の最後まで、
リアルな、日常的風景のもとで展開され、
対人関係上の緊張感、
心理的じれったさ等の感情を、引っ張り続けている・・・。
テーマ曲登場のほうが、唐突に思えるくらい、だった。

題材が題材だから、
濡れ場の回数が、少なくないか?との批判が、
あるいは一部から、出るかもしれないが。
じらしのシーンやラストの、余韻を考えると、
この映画に関しては、あれ位が丁度いいのではないか、と。

まさか元兄上と、例の同行女子が・・・
なんてのも一瞬、考えかけたが、
そりゃ、ちょいと、無理あるよな・・・、などと、つぶやきつつ。
小生は、1本のすぐれた<映画>として、じつに、面白く観れた。



さて、特報。

3月8日(土)~21日(金)には、
渋谷の<UPLINK X>を会場に、
前田監督の自主映画特集レイトショーが、スタート。
「鵜野」「誰とでも寝る女」「恋の裸」、
「古奈子は男選びが悪い」「女」、
「ラーメン」&特別上映作品・・・の、ラインアップ。
7本?みんな観ると、「旅の終わり」の構造が、もっとよくわかるかもよ!


以上。
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  1. 2008/02/24(日) 08:21:57|
  2. 劇場用映画
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  4. | コメント:0
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