シネマ旅の途上にて

自主映画ウォッチャー、アWorkerのブログ。

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ハナコス・8「へえ、観客でおます」

秀の、日記。




日曜午後、17時過ぎ、調布駅前。
はるばると、またも来てしまった、
「第5回 おかしな監督映画祭」、夜の部。


これまでも、3人の女優、
里見瑤子・水原香菜恵・間宮結を主演にした、
短編映画群を、発表してきた映画祭だが、
今年はさらに、天正彩なる女優が加わり、主役は4人となった。

さて本年度は、風・林・火・山の、4つのテーマにて、
各監督が、10分間の映画を作り、発表するという趣向。

それらとは別に、作品と作品の合間に入る映像、いわゆるアイキャッチも、
風・林・火・山をテーマに制作された。
(・・・はずだが、実はよくわからないものも・・・?の声)

さらには、会場内の観客(というか、殆どが各作品の関係者だが・・・)に、
配布された投票用紙による、作品人気投票・集計を実施、
夜の部上映終了後に、各賞とともに1位と2位を、発表する。

アイキャッチ・シリーズ後半の、吸血鬼バーの4話ドラマが、
特に面白かった小生は、
投票時に一時、困惑したのだが・・・。
あいにく、投票の対象外なので・・・。
山梨ネタや、時代劇人物ネタ(上杉鷹山とは、渋い!)、
<違いがわかる大人の>シリーズなども、
ちょっとユーモラスだが、
吸血鬼のが、一番、おもしろすぎた・・・!


さて、本編はなぜか、山~林~風~火の順に、上映された。

<山>

前田万吉監督「母の小言」:間宮主演

かつて父母が上った山道を、
今、息子夫婦が上る、
という、小さなエピソ-ドを描く、小品。


宮野真一監督「サトミとヨーコ」:里見主演

里見瑤子が、ある日テレパシーでつながった、
山育ちの、海に憧れる、あっけらかんとした女・サトミと、
海辺でジュースを売る、静かなる女・ヨーコの2役を、
演じ分けるための、芝居。
なぜかラストで、2人は直接出会わず、すれ違う。
海に向かう女、見送る女・・・。夕日が美しい。


森山茂雄監督「小さな山」:水原主演

舞台役者の女優が、酒場で呑んでいたときの発言が元で、
一緒に居た舞台仲間の男性達によって、
車で故郷の妹の家まで、里帰りに行くことになる。
そこには、妹に預けたままの、幼い子供が、元気に暮らしていた・・・。

というだけの話だが、どこか微笑ましい光景が続く。
いい仲間と、家族に、恵まれている女優のようだ。
劇団仲間役の一人で、PGの瀬川氏が出演。


浅井康博監督「だら~Life is story~」:天正主演

ドキュメンタリー。
最初のうち、何の解説も無く始まったため、
画面中の子供たちとヒロインが、何ではしゃいでいるのか、よくわからなかった。
観ているうちに、どうやら、夏の合宿みたいな、
山での生活体験での日常を、記録したものらしいと、わかってくる。
皆で、わいわいやっている様子が、とにかくも明るく、楽しそうに見える。


<林>

かわさきひろゆき監督「腐乱賢博士と花嫁」:天正主演

タイトル通りの、白黒サイレント映画。
特別に、女性弁士つき上映。
田舎に来た探偵青年と、
女中らを殺して墓から心臓を奪い、
死んだ最愛女性の蘇生手術に利用する博士の、対決。
まるきり、戦前の活弁映画そのままな、世界。


麿監督「スマイル」:里見主演

教会の聖堂内に入った青年、中で一人の女性に出会う。
ひんやりした空気の中、
いかにも男女ドラマらしい、ややクールな台詞のやりとり。
2人きりの対話が、音楽入りで、
往年の米・仏映画のごとく、進む。
結構、引き込まれる。
驚きこそないが、ムードあるドラマの、良きお手本ではある。


大高正大監督「待ち伏せ」:間宮主演

約10分間で、2時間サスペンス並みの筋と展開を、
一気にすべて見せる、という暴挙。

本筋は、比較的まじめで、
家族の仇を討つための行動しか考えない、ベテラン中年刑事が、
彼を愛する女性刑事に、ブレーキを掛けられて、
叱られたり、縛られたりしつつも、
復讐の相手に、迫ってゆく。

で、これを相当、ハイテンポでやってのけた作品。
切ない悲劇のはずが、スピード展開のせいで、
とんだドタバタ喜劇と化す・・・!
最後の最後まで、まずは、笑わせる。


荒木憲司監督「科学ガンマン」:水原主演

河川敷に、家出中らしい女子高生と、
空とぶ?タイムマシンを操る博士らが、現れる。
彼は、「君を、未来から来る科学ガンマンが、狙っている」と予告し、
助けようとするが・・・。

明らかに、「タイム・トラベラー」や「時をかける少女」の線に、
「ターミネーター」シリーズを加えた筋なのだが、
ロボット刺客が、なんともチャチで、失笑。
正しく、シネマ秘宝館のようだ・・・。

一同の周囲をぐるりと撮る、思わせぶりなキャメラも、
何のためにやっているのか、さっぱり、わからない。
面白いには面白いが、同時に脱力感をもともなう、珍作。


<風>

今泉力哉監督「灰とシーツ」:間宮主演

女性経験を話す、男性3人組。
たとえば、こんな話があるんだけど、
と一人が語り出したのが・・・奇妙な話。

住居ビル屋上の、掃除バイトに来た2人組、
その一人が、ここはかつて、家庭教師がいて、来ていた場所だ、と告白。
そこである女性と、初めてのセックスをしたのだ、と・・・。
ところがそこへ、当の女性が現われ、ばったりと再会し・・・。

そりゃ、男としては決まり悪くて、恥ずかしいよなあ・・・と。
今泉監督らしい、えぐさに、苦笑させられつつ、
どこか微笑ましくも、見えるのだった。


世志男監督「風雅~fuga~」:天正主演

ある、愛の形を示す作品。

主役女性は、バーで働いている。
事故で身障者になった兄を愛していて、
介護をしつつ、セックスをも、する・・・。

そうとは知らぬ、バーのある男性客が、
惚れて接近、ついにはプロポーズ。

そして、結末の時が、来た・・・。
なんとも、いたたまれない、別れ。
つらいぜ、男よ・・・。


水上竜志監督「恋のかけら」:里見主演

ホームレスの老人、突如、同居者が出来る。
ワルっぽい男から、「こいつ、やる・・・」と、
金とともに置いていかれた、女。
口を上手くきけないが、ゆっくりゆっくり、しゃべる。

しばらくは戸惑いつつも、一緒に過ごしていたが、
やがて、当の男が又、突然迎えに来て・・・。

老人役が、やや前衛的な、芝居を見せて、
里見とともに、哀しみを表現、目立つ。


RANKO監督「レモンの風」:水原主演

男女が、同居時代最後の夏を過ごし、秋に別れて・・・という話。
時折、一行程の、当人達の心情を示す文面が、写る。
文芸クラブでの、女性の師匠男性が、観察と文芸表現?を面白がり、
こじれかけた2人の居る後ろから、
演出でレモンを階段からころころ、転がす・・・

というアイデアは悪くないのだが、
絵になってみると、割に地味に。

それならばいっそ、黄色い紙吹雪や、花吹雪を、
後方と手前に、わ~っと、乱舞させて、
後ろの文芸クラブの2人を、黄色い黒子服姿にして、
黄色い扇子で、あおいで、
黄色い乱舞の渦を、
そのまま秋の、銀杏の落葉に重ねて、つなげて、あの一行を・・・
という位、思いっきり目立つ美を、演出してみては、どうだろうか?

映画の肝、ヘソにあたる山場では、
もっと大いに、フィクション映画ならではの盛り上げに、腕を振るっていただきたい。
「甘い生活」の変な魚、「陽炎座」の歌舞伎的美術、
などなどを参考にされては、いかがだろう?


<火>

若林立夫監督「NAVIGATOR」:天正主演

大金横領をやって、ばれて捕まって、
金を貢いだ男に逃げられて、
出所後ついに、死を選んだ女・・・。

だが彼女は、天国と地獄のはざ間にある、
煉獄ともいうべき世界に、居た。

そこでは、彼女を天国へ導こうとする<天使>と、
彼女を地獄へつれて行こうとする<悪魔>が、
格闘技で、バトルしていた・・・。

さらには、どちら側でもない、ゲイっぽい男が、
「あなたは、まだ生き返れる!」と、現世へよみがえる事を、勧める。
さて、3方向から選択を迫られた、彼女の決断とは・・・?

カラテ・アクション調の天使と悪魔、
という、斬新な発想と、演出の豪快さが、なかなか、おもしろい。
眼鏡の主人公、おびえっぷりが、上手い!



広正翔監督「マンリョウ」:里見主演

仲の良い友達、3人組。
女1人、男2人。
女だけ、宝くじで大金が、当たった。

で、女だけ、当たりくじ持って、
逃げようとしたら・・・捕まった。

で、女と宝くじの金をめぐって、争いが勃発。
妙な上半身裸の、レフェリーも現れて、
ついに決闘が、始まった・・・。
という、ドタバタ喜劇。

いつのまにやら、宝くじの話がすっとんで、
女の持っていた、ペンギン?キャラの行方の話にすり替わっている。
ゆえに我、苦笑す・・・。


いずみよしはる監督「彼のコトバ」:間宮主演

朝からなぜか、不運なトラブル続きで、クサっている女性。
通行人にからまれたり、上着を汚されたり、
まったく、ろくなことがない。
とどめの一発は、3ヶ月も音信不通の、彼氏との別れ・・・?
と思いきや、反則的に、予想外すぎる結末が・・・!
誰が予測できようか、これを・・?!
と、笑う。


松野宏昭監督「UNPLUGGED」:水原主演

画面が暗く、抑え目。

かつて、彼氏を若いジャージ青年に、刺殺された、不運の女性。
その住むアパートへ、
警察から逃走中の、別な女性がやってきて、
彼女を縛り、拳銃を取って、立てこもる。
「なぜ、その男に復讐しない?」と、しつこくけしかける、その女。

やがて、その犯人青年は、あっさりと見つかり、
女性達は、河原で全てのケリを、つけようとするが・・・。

説明台詞を、極力省いて短くし、抑制した中での、緊張感が、たまらない。
女性版、ハードボイルドとしては、まずまず出来のよい、佳作。
ラストの、ゆれる水面に映った人影が、奇妙な余韻を残す。


技量安定、かつ、バラエティーに富んだラインアップを、堪能す。
この夜も、授賞式と打ち上げに残って、参加の後、帰宅す。


以上。
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  1. 2008/02/11(月) 02:50:39|
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