竜の、ぼやき。
やれやれ、やっと今週、ラピュタ阿佐ヶ谷まで、出てこれた。
18時50分の回、市川昆監督の大映版・「鍵」。
いきなりモノローグで始まり、
車の床下写しや、ふっ、とストップモーションをやるのは、ちょっと面白い。
いかにも京都らしい言葉使い、
市川作品でおなじみの、竹林や塀も、見える。
公開当時は、性的描写が話題をまいた、というが、
神代辰巳監督版を観ている小生には、それほどでもなかった・・・・。
どこか、もっちゃり?した感じのキャスト、
按摩のシーンなどは、少しユーモラスなんだけど。
なにしろ全体に、画面も台詞も、クールなもんだから。
ラストは、正直、とってつけたような印象。
あれは、何ともはや、間抜けだ・・・。
レイトショーは、岸田森・出演作特集より、
円谷プロTV作品、3本立て。
「帰ってきたウルトラマン」の光怪獣・プリズ魔の回、
又、観てしまった。
昔、渋谷の旧・ユーロスペースや、
新宿コメディシアターでも、上映してたんだよね・・・。
ふんだんな光学処理が実に、残酷シーンながらも、美しい。
MATの冷凍作戦は、若干2名の生命が、軽視されてる気が・・・。
彼らもMATの隊員だ、死は覚悟の上だろう、って事なの・・・?
これ、岸田森氏自身が、別名での脚本作品。オリジナリティーが濃い。
真っ赤な、燃えるマグマのヒーロー・「ファイヤーマン」、
ロボット怪獣と少女と、宇宙人の回。
造形的にはやや落ちるが、
薔薇の花、出し方がちょっといい。
少女の出方に、どっきり。これ、ほんまに子供向けなの?
宇宙人の頭部が、笑い声が、やたらに、でかい!
ラストが、これまた・・・きっついな~。
これも、科学者兼隊員役の、岸田森氏自身の脚本。
「怪奇大作戦」の<京都買います>、これも久しぶり。
古都で、仏像に恋する女・・・
この渋さ、かたくなさが、とにかく、いい。
そして男は、切ない。
工場街の映り方、新旧建造物の対比が、70年代らしい感じ。
大人の味わい、実相寺昭雄監督X佐々木守脚本作品の、逸品。
・・・という、まさに通好みの映像、連打。
ありがとう、ラピュタ阿佐ヶ谷!
では、又。
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- 2007/12/22(土) 00:33:16|
- 劇場用映画
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