主水日記。
土曜、午後の新宿で、
「やじきた道中 てれすこ」前売り券、1300円分、消化。
中高年夫婦らしき人々などが、20人位、入っていた。
実質的主役は、
男どもを振り回しては、適当にあしらってすぐ逃げる、
女のプライドだけは高い、足抜け女郎役の、小泉今日子。
状況に応じた、表情の変化と、開き直り!が、ピカイチでおもしろい。
これは全編、<元?キョンキョン>の調子よさを見るための芝居、である。
(同じ人が、「風花」の主演女優、なんですぜ!の声)
忠臣蔵の舞台で大失敗して、首吊り未遂、
江戸をおさらばする、柄本明の神経質な北さん、
酒癖の悪さがすごい・・・。
にわか坊主役を務める珍シーンが、ウケていた。
陽気な中村勘三郎のやじさんが、3人中のバランサー。
さらに途中から、狸の恩返しという、ちょっとファンタジーなユーモラス・シーンも・・・。
欠点を言えば、「東海道中膝栗毛」や、
落語の「てれすこ」等から持ってきた、
せっかくの笑いの手が、大半、すべっている事・・・。
そこを落語で聴けば、お客がドッ、と笑うんだけどな・・・と。
ネタがあまりにも軽く、タメが無いまま、
さらさらと、流されすぎてはいないか?
秀才・平山秀幸監督、丁寧に撮ってるんだが、
笑いどころのシーンで、その前後がやや間延びしていて、
どこかタイミングを、はずしているような・・・?と。
寺のお堂のシーンなどは、大いに笑えたのだから、
他のシーンも、編集のキレしだいで、
もっと笑いが、取れるはずなんだが・・・。
そこらがちょっと、もったいない。
しかしまあ、野山の映像は澄み切ってきれいに映ってるし、
ゆったりと、のんきな旅気分には、なれる。
どうして、こういうくつろげるのを、
今どきは、お正月映画のプログラムに、持ってこないんだろう・・・?
お年寄りや中高年層は、喜ぶと思うんだが。
笑いがあれば、もっといいだろうし。
あるいは、これ、とんねるずの2人とキョンキョンで、
撮るっていう手も、あるのでは・・・?と。
東海道中に、モジモジ君が、遠目にちらっと、出てきたりして・・・。
いける、かも?
以上。
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- 2007/12/09(日) 09:48:42|
- 劇場用映画
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