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シネマ旅の途上にて

自主映画ウォッチャー、アWorkerのブログ。

ビーグルGメン・宿敵

竜の、ぼやき。


年賀状執筆は、依然、順調に、遅れている・・・。


ああ、口惜しや、
テレ朝「相棒」(第6シーズン)第五話を、見逃した・・・。
何でも、ゲストの役の名が、
<ほしの・かよ>&<おはら・しげき>、だったらしい・・・。
それは、とても、見てみたいなあ・・・!と。


で、最近観て、
大人のムードで味わい深かったドラマ、というと・・・。

トリックにはやはり若干、強引さを感じるものの、
昭和戦後、時代色ムンムン、
ありとあらゆる、社会派ドラマや列車サスペンスの原点を、
見事に蘇らせた、
テレビ朝日系スペシャルの「点と線」(前篇・後篇)。
石橋冠演出、<間>のとり方が、しびれる・・・。



藤沢周平原作のNHK木曜時代劇「風の果て」・第一回&最終回。
佐藤浩市と仲村トオル、
若き日よりの、藩内武士のライバル同士が、
生活感の中に、年月を重ねてゆく・・・男泣かせ。
「来世で待ってますから」なんて台詞、
世の亭主族がさぞ、いい女に、言わせてみたいことだろう・・・。
とにかく、空気の張り詰め方、情感の出し方が、一味違うドラマ。


後は、テレビ東京系、CAL時代劇、
東ちづるの、三味線のバチ技が、
山田五十鈴のお艶・おとわ・おりく他の、
あれに、そっくりそのままの、
「お江戸吉原事件帖」。
新作チャレンジ枠が少ない昨今、貴重な枠ともいえる。

・・・と、それくらい、だろうか。


そうだ、もう一つ、2時間かけて観れたドラマが、ある。

これまた、あらゆる青春・アクションドラマ、
格闘技勝負漫画の原点たる、
かつて、あの黒澤明監督がデビュー作として、その後続編まで撮った、
「姿三四郎」。

柔道番組PRにリンクさせた、テレ東スペシャル、
予告編からも、かなり期待させられた。

橋の前で、刃物持った野郎ども相手に、
派手に大立ち回り、人間すっとばし、<山嵐>投げ炸裂!

強ければ強いほど、試合や決闘を申し込む者が、現れる。
又、さらに強いライバルが現れ、新たなる暗雲がたちこめる・・・。
その強さで、大事な女性を守れるのか?とライバルから問われ、
それでもなお、柔道で戦うべきなのか?と苦悩する、主人公。

それこそ空手漫画か、仮面ライダーのごとき勢いと、
むちゃくちゃなまでの強さ、身のカルさ!
かつての藤田進の猛烈さ、日テレ版・勝野洋の体育会系と比べると、
線が細いが、まずまず、さわやかさがある、主役。


・・・だが・・・。
そのあとが、どうもいけない。
別にそんなに、芝居上手でなくても、
アクションシーンに勢いと飛躍があれば、
十分、大丈夫なはず・・・なのだが。

どうしても、熱血青春ドラマというよりは、
昼メロドラマの世界にしか、見えない・・・。
なぜなんだろう。

おそらく、最大の原因は・・・・
柔道家も、柔術家も、ボクサーも、
配役が、殆ど皆、線が細く、
かつ、肉弾戦の迫力が出ていないから、だろう・・・と。

身体の大小に関わらず、勝ちうる競技とはいえ、
選手達も、師匠達も、あまり、強そうに見えないのだ・・・。

身の軽さと、技かけの工夫は、とりあえず、表現されている。
(最大の敵の、お見事な、登場シーン!の声・・・)
けれども・・・
肉体的ぶつかり合いとしての、アクションの迫力には、
いささか乏しい印象、なのだ。
何かが、空回りし、上滑りしている・・・。

迫力が薄ければ、強者ゆえの苦悩のドラマは、
十分な説得力を持って、伝わらない・・・。
天気雨?中の<強者>決闘の、上滑り状態が、すべてを象徴している。

漫画世界での後継者の一作、
「ドラゴンボール」の例を見るまでもなく、
ハイパーインフレ!するほどの、
迫力・説得力のあるライバル役を出さないと、いけないのだ。
OO7にはリチャード・キール、
Gメンの倉田保昭にはヤン・スエ、くらいの、強そうなのを・・・。

ライオン丸G、ライダーG3の強敵役に、
朝ドラマ出身のヒロイン女優2人。
俳優共演の組み合わせはなかなかに豪華で、悪くないんだけれども・・・
どうしても、展開と雰囲気が、昼メロ色になる・・・。

格闘家の試合よりも、
お嬢様ヒロインの、昼メロ的演技のほうが、
存在感が濃いなんて、
そんな「姿三四郎」が、あっただろうか・・・?

ここぞ、な所で、何度となく流れる、
カーペンターズ・ソングの使用も、よくわからない。
純和風の見せ場には、どうもマッチしない気がする・・・。
ここは、チェロかフルート、琴や縦笛などのBGMに、すべきではないのか?

というわけで、やや不満も残ったが。
過去作品群と、比較される覚悟で、
制作に挑戦した意欲は、大いに買っておきたい。


以上。



付記:同日夜

つい今しがた、テレ朝系「モップガール」に、
<朝めし前プロジェクト>の、町田政則氏が・・・!
わかりやすい、ドタバタな、タイム・トリップ・ドラマだのう。
「血筋か・・・」には、ちょい笑った。
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  1. 2007/12/07(金) 21:28:39|
  2. TV
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