秀の、つぶやき。
呆然と、なった。
あ、あのね・・・。
はたして、こういうのを、
<劇映画>と呼んで、いいものだろうか・・・?
先週土曜の帰りに、渋谷のレイトショーで観た、「眠り姫」。
チラシには確かに、予告されてある、とはいえ・・・
人間の芝居が、本当に全然、出てこない。
山本直樹原作(!)漫画の、
汗ばんだ肉体のイメージを想定して来ると、
肩透かしを、食らうことだろう。
殆ど写真展そのものの風景以外に、映っているのは、
主役らしき女子の後姿と、登場人物たちの<手>(手タレ?)だけ。
ドラマはすべて、ラジオドラマ式の朗読劇として、差し出されている。
俳優の演技、演出による描写法を放棄し、
観る側の想像に、すべて丸投げするとは・・・。
あまりにも、大胆すぎる。
転がるピンポン玉の画に、女性のあえぎ声がかぶさる辺り以外には、
何の興奮も、感銘も、無かった・・・。
とにかく、画面に目立った脈動が、なさすぎる。
(これでは、<眠らせ姫>・・・?の声も、あり・・・。)
ただひたすら、穏やかに安らかに、
ゆったり流れてゆく景色と、バイオリン等の音色。
日頃の勉学や仕事に疲れて、丁度ヒーリング空間が必要な人には、
むしろ、おススメかもしれないが・・・。
実際、気分的にかなり、リラックスできたのも、事実なのであった。
去年、秋葉原の3Dシアターで観た、
同じ監督の「ホッテントットエプロン・スケッチ」は、
やはり、かなりスローテンポのアートシネマながらも、
女優と人形、赤い色彩等の使い方が、
絵画的にも、なかなか面白く観れる。
こちらはシネマアートン下北沢で、
8日(土)よりレイトショー公開されるので、
上野で西洋美術館系列の、鑑賞が好きな人には、丁度いい内容だろう。
以上。
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- 2007/12/07(金) 00:59:13|
- 劇場用映画
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