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シネマ旅の途上にて

自主映画ウォッチャー、アWorkerのブログ。

主水、しっかり復活する

主水、報告。


7月7日土曜、七夕の夜9時より、
「必殺仕事人2007」スペシャルは無事、放送された。

できれば、リアルタイムで観たかったが、
時間の都合でやむなく、翌日留守録拝見、とあいなった。
そして・・・。


鉄「いよっ!八丁堀復帰、おめでとうさん!」
半兵衛「主役は二代目ムコ殿とはいえ、ついに主水復活、だねえ」
主水「おう、ありがとよ・・・!!」
加代「で、どうだった?15年ぶりの新作は?」

主水「うん・・・百点中、67点位、ってところかな」
順之助「え、随分と、厳しいですねえ?」
主水「昭和のゴジラやガメラの後で、平成版観るような、気持ちだったよ。まったく、はらはらさせられたぜ」
鉄「わからないでもねえな、それは」
錠「どうしたって、過去の必殺シリーズと、比べられるからなあ」

三味線屋「特定事務所から3人も、メイン配役するな!って怒ってた人達も、いるらしいね・・・」
竜「そういう現場の事は、作品として観る視聴者側とは直接は、関係ないからねえ・・・」
政「好きも嫌いも、まずは作品の出来を観てからでも、いいんじゃないだろうか・・・?と。こっちは、見えている作品が、すべてなんだから」
三味線屋「役に合ってるかどうかは、観た時点で大抵、判明するからなあ」

秀「でもまあ、今回は、思ってたよりはずっと、よく出来てたんじゃないか?」
主水「まあ、そうだよな・・・。いろいろとまだ、不満も残っては、いるけどな」
政「でもよ、作らないで足踏みするよりは、はるかにいいと思うぜ」
半兵衛「過去を踏まえつつ、新作に向けて、とりあえず歩み出さなきゃ、ノスタルジーまでで、止まっちまうしな」
順之助「新しいファン層を開拓する、位の意気込みでないと、前へは進みませんから、ね」
主水「こちとら、<必殺>ファンとしては新作制作の是非論しながら、15年も待ったんだからな・・・さすがに、感慨深いよ」

順之助「ビデオ撮影なんで心配したけど、画面は結構、きれいでしたよね」
秀「回想シーンの逆光とか、火事、強い雨降り、夕焼け・・・」
政「被害者の哀しみが場面に溢れてて、もらい泣きだったぜ」
主水「泣き叫ぶ女優達が、適役でな。心、震わすよな」
秀「子役も、な・・・」

加代「CGシーン、かなりあったね」
秀「<必殺>でお江戸が、空撮の絵になるのは珍しくない?」
政「火事のシーンでは、かなり効果があったよな」
竜「絵師の新技にも、CG入ってるな。面白いんだけど、何だか<陰陽師>みたいだな・・・」
壱「まあ、あれだ。いろいろと撮影の新技、試せるのはいいな。そうだろ、な?」
主水「フッ、まあ今回は、試し斬り、ってところだな」
加代「試し斬りって!八丁堀、たとえが、コワァ~・・・」

加代「で、他には、どこら辺が気になったのさ?」
三味線屋「(ニタリとして)そりゃ、あれだろォ?<主水死す>の後始末が、無しになってる所・・・」
主水「いいんだよ、それは!これの後の話にでも、しときゃ!」
秀「おいおい、むきになるなよ、八丁堀・・・」
三味線屋「復活自体は喜んでるんだぜ、一応な」
主水「一応、ってのは何なんだよ!素直に喜んでくれよ!」
加代「(なだめて)まあ、まあ・・・」

加代「で、どうなんだい?新人の仕事師達の、腕前は?」
主水「ああ。なかなか、やるねえ。刀の動きが、結構素早い。屋根飛びとか、昔の秀みてえだぜ」
鉄「悪い奴を金貰ってやっつける、卑怯な手ありの小ワルな奴、って<必殺>らしいシーンが、意外に少なかったのは、ちょっと気になったがな?」
主水「りりしい渡辺小五郎(しょうごろう)、ちょっと、品行方正すぎるかもな。袖の下取れ、とまでは言わないが・・・」
秀「新しいムコ殿に教えるのか、それも?」
鉄「つなぎ役の美人、常磐津のお菊への、迫り方とか・・・?」
主水「あ、いいな、それ」
順之助「そんなに小五郎さんをワルに、したいんですか・・・?」

三味線屋「小五郎、始めからいきなり、屋敷で大立ち回りしてるな」
竜「あれだと、他の定番時代劇と、同じ感じになるんだが・・・な」
壱「昼行灯よりは、切れ者の筆頭同心か、与力に見えるかな・・・」
鉄「でも、表と裏はちゃんと、演じわけてるしな」
壱「同僚同心がのん気なので、うまくいってるよ」
主水「奉行所のシーンで、<見事に>締めたぜ。仕置人もしっかり、継いでるな」

錠「食道楽丸出しの絵師、経師屋の涼次は、さすがに仕掛人・梅安の末裔って感じで、人間くさいよな」
鉄「色と欲。プロでビジネスライク。あれがあの中じゃ、一番<必殺>向きのキャラだよ。頼もしいぜ」
主水「討ち入った後、逃げる時も、不用意にでかい声出してるのが、気になるけどな。見つかっちまうぜ!抜け忍なのによ」
政「抜け忍・・・竜の末裔か・・・?」
竜「追っ手の女忍者に、おちょくられて、振り回されてるのは、ユーモラスだな」
鉄「あの女忍者、もっと活躍見たいね。仕事人役で」

秀「今回、最大の拾いモンは、若きからくり屋の、源太だな」
竜「まさに、錠・秀・政のラインだよな。内気で情動派のイケメン」
加代「初々しいし、仕事参加の決意のあたりも、泣かせる。役得だねえ」
秀「いやあ、いいよ、あいつ。盛り上げるよなあ・・・」
三味線屋「でもあのからくり技、どこで覚えてきたんだろうな?既に仕事人だったって事か?」
主水「影太郎の所、だったりしてな。南京玉すだれの・・・」

半兵衛「ところで、筋と題材は、あれでよかったのかな?」
秀「地上げ屋がらみの商売話って、前にもよくやってたよね。それだけ古くて新しい社会問題、なんだろうけどな」
政「今時の話題、置き換えるのが得意なシリーズだから、もっといろいろやれそうなんだけど、ね」
主水「展開がいつもよりも大分、ゆっくりゆっくりじゃ、なかったか?」
竜「情感じっくり出すのには、いいんだけどね。各シーンが長めだと、テンポがゆるくなるからなあ・・・」
半兵衛「強制立ち退きシーンは、初期の<仕掛人>なみに、ど派手だったな・・・あそこらは、キャメラぶん廻してて、すごかった」
鉄「静と動、情とハードさ。やっぱり両方あっての<必殺>、だよな」

竜「BGMは、懐かしいの、片っ端から流してくれて、御の字だったな・・・」
錠「<提供>の所で流してる、水辺の映像、エンディングロールにすれば、いいのにな・・・できれば、分割・縦書きで」
鉄「トメの名前が、起き上がる奴も、な」

壱「しかし、奉行所の中、急にでかくなったよなあ」
主水「あれ、ちょっと驚いた。いつもは席が5、6人分位だから」
三味線屋「田中様がいるともっと、愉快なんだけどな」

鉄「<せんとりつ>コンビがピンピン、健在なのが、もっと驚き、だよなあ」
錠「それは、いえる・・・」
順之助「主婦集めて、料理教室やってたり、たくましいですよね」
主水「小言も相変わらずだよ、もう・・・」
政「後3年で家出てけ、なんてョ。切ないねえ」
秀「あの二人が中村家に居て、八丁堀とやりとりしてると、観ていて、妙に落ち着くよな」
三味線屋「中村家と逆パターンの、渡辺家の嫁と姑が、せん・りつの事、人のいい勘違い評価してるあたりが、笑えたねえ・・・」
加代「本筋とはからまないけど、ああいうシーンがあると、何だかほっとするねえ」
政「二代目継承式、って感じもするけどね・・・」


加代「てなわけで・・・結論としては?」
主水「必殺的テーゼとか、気になる点もあるので・・・でも新しい芽は吹いたよな、確実に」
錠「たとえ不安があっても、これを次につなげるべきだね。出来れば、<やがて愛の日が>みたいな、あの曲入りエンディング映像も付けて・・・」
鉄「次はもう少し、筋を複雑にして、的に到達するのが困難な、凝った場所へ潜入作戦をやる話にしても、いいんじゃないか?と」
半兵衛「やはり、続編が見たい!毎週はちょっと無理だろうけど、このメンバーでもう1本、スペシャルを・・・!と、いうことで」

一同「待ってるぜ!!」


以上。

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  1. 2007/07/10(火) 07:24:31|
  2. 時代劇
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