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シネマ旅の途上にて

自主映画ウォッチャー、アWorkerのブログ。

迫真の、山脈・・・

主水日記。


6/24(日)、17時よりの、
おなじみBABACHOPシアターで、にぎやかに執り行われた、
<佐藤圭作短篇上映会>について、
まだ、記していなかった。

佐藤圭作監督。
名古屋発、TAMA(多摩)映画祭の雄、
インディーズムービー界に梁山泊あり、と詠われ、
寡作ながら、短篇映画界で着実に、力量を見せつけ続けてきた。

そしてこの夏、ついに、明日・6/30(土)より公開される、
江戸川乱歩原作「人間椅子」オリジナル・ストーリー版で、
めでたく、商業映画デビューとなる。

今回は、その公開プレイベントとしての、特集上映会である。

二人の娘をめぐり、山村旧家で起きた惨劇を描いた、
横溝正史風、痛いショック・ホラー、
「二花子の瞳 ~にかこ、の、ひとみ~」。
(2002年 DV 39分 監督・製作・脚本・編集)

アメリカン・ホラー調の強引さで魅了する、
巻き込まれ型、SF?エンタメ作品、
「NEZI」。
(1999年 DV 45分 脚本・出演)

漁村の初老親父と活発な妻が、
娘の彼氏に対面するコミカル・ホームドラマ、
「西瓜と羊羹」。
(2003年 DV 13分 監督・脚本・編集)

耳かきの気持ち良さが、女優のエロティックな魅力に連なり、
DV旦那に因果応報?の罰が下る、官能感覚的作品、
「梵天」。
(2004年 DVCPRO 24分 監督・製作・脚本・編集)

・・・の順に、計4本上映。
皆、既に各地の上映会にて拝見済みなのだが、
これだけ一度に特集上映するのは、初めて、との事。

観客の習癖で、続けて観直す際に、
4つの各作品間に、何か、目立つ共通点は?と考えてみるのだが。
これが、殆ど、ない。
題材も、表現・描写も、印象としてはバラバラ、なのだ。

あえていうならば、
悲劇にせよ、喜劇的シーンにせよ、
登場する人物の含み持つ、
何がしかの、迫力、であろうか。

それだけ、題材や人物描写に対して、
間口が広く、胃の腑が強い監督、ということなのだろう。


場内は、スタッフの大半が、なんと、<映像温泉芸社>関係・・・。
来客も半分くらいは、顔なじみの人々で、一杯になっていた。

数分間、各作品から抜き出された風景映像をアート風に流して、
場内をリラックスさせてから、おもむろに、4本の上映に移る。
上映の間に、監督と司会、ゲスト各氏とのトークが入る。

司会女性の進行で、監督が各作品撮影時のエピソードをまじえて解説。
ニコリともせず、きわめてまっとうな事をつぶやきつつ、コメントするときに、
不思議なユーモアが発生するのが、よかった。

「二花子」の鉈(なた)ふるいシーンに、
いささかビビッたお客も、居たようだが、
(小生もかつて、そうだった・・・の声)
プレイベントとしての感触としては、
客席の反応は、概ね、きわめて良好であった。


この夜は、打ち上げのビールが、ことの他、美味かった・・・。

佐藤監督版「人間椅子」、その仕上がりの程を、
楽しみに、待つことにしよう。


以上。




政「ところで・・・今夜は<シネマ秘宝館>、ロフトプラスワンで、オールナイトだってね」
秀「新作のお試しコンクールとか、あるらしいよ」
竜「<宇宙人の旅日記>や<チョップ少女>、上映で又、愛好者が増えそうだね」
三味線屋「反復愛好で、最早中毒、って可能性も・・・な?」
主水「・・・ありうる・・・な・・・」
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  1. 2007/06/29(金) 19:02:00|
  2. インディーズムービー
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