シネマ旅の途上にて

自主映画ウォッチャー、アWorkerのブログ。

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ああ街角の、映画館慕情

主水日記。


大暖冬が、とりあえず、明けた。
関東ではとうとう、雪がろくに降らぬまま、3月になってしまった。
昼間、電気ストーブすら点けなかった日々が、続いてきた。
寒いのが苦手だから、花粉症だけ気をつければ、今のところは助かるのだが・・・夏が心配だ。

この土日も、朝からぽっかぽか、なり。
どうもこうなまあったかいと、逆にいまいち体調が、ついてゆかない。
昨夜寝る前に、ちょっと暖房炊いてたら、朝、たちまち室温、24度。
あわてて切った。
ハワイか、ここは。
明日は雨らしいから、急冷に用心しないと。

かくて、この週末は、
一切時間に追われずに、ゆったりと過ごすことに、決めた。

そんな中、先週、2本だけロングラン映画を観た。
(他にもちょっと行ったが、後刻)

「リトル・ミス・サンシャイン」と、「雪に願うこと」。

「リトル・・・」は、渋谷の追加上映劇場が水曜1000円の日とあって、20代女性8割で、大入り。

心優しきアメリカン・ファミリーのコミカル・ロード・ムービー。
各人の受難・悲喜劇のエピソードが、連続ドラマ式でバランスよく盛り込まれた脚本と、ショー場面の演出の勝利だろう。

あえて途中の話は明かさないが、もう、随所で大爆笑の渦。
小生など、周囲を思って?笑いのトーンを抑えるのに、必死だった位!
こういう、市民社会のヒューマン・ドラマがちゃんと作れるうちは、
<20世紀>の取れたFOX映画も、まだまだ、大丈夫だろう。
助平なじいちゃんと、子役少女には、アカデミーならずとも、文句無く、花丸付きで<大変よくがんばったで賞>を差し上げたい。

しかしまあ、子役女優から皆、あれほどのレベルがあるとは・・・。
あれでは日本から、<ミュージカル志望!>でいきなり行ったって、かなわないわけだよなあ・・・。
下地が違いすぎるよ。ほんとに。


「雪に願うこと」は、都内で見逃し続け、
川越に唯一残るスカラ座でまだやっていると知り、土曜に観光がてら、電車と循環バスでのんびりと、行ってみた。
上映までの待ち時間に、蔵の町、鐘の立つ周辺をゆっくりと散歩するのも、一興なり。

川越スカラ座は、<小京都>のちょっと裏手に、ひっそりとある。
白髪の、感じのいい方が受付に。おそらく支配人氏であろう。
入り口前に<東京国際映画祭・受賞!>等の記事・張り紙がしてあるあたり、
なつかしの亀有名画座にて周防正行監督のピンク作品がかかった頃を、脳内再現しているような気分。
ちょっと微笑ましい気持ちになる。
(あそこでも、根岸吉太郎監督のにっかつ時代、宮下順子が子供を驚かすシーンを撮った映画が、かかっていたのだ。)

ロビーには、70~80年代頃のポスターと一緒に、
埼玉県周辺の映画館の存立期を示す年表が張られている。
県の年表付きの映画館、というのは小生も、初めてだった。
アンケート掲示板なども、早稲田松竹や昔の池袋シネマ・ロサ等を、ほうふつとさせる。
昼間は1700円、ただし情報誌呈示で200円引き。
土曜は夜の回のみ、1000円。
スクリーンはシネコンほどに大きくはないが、休日の午後、市民が秀作を静かに味わうには、丁度よろしい。
立派な、映画ファンのための名画座なり。

<ばんえい競馬>向けの厩舎を運営する、無骨ですぐ人をぶったたく兄(佐藤浩市)と、
東京のネット商売が大変なことになって帰郷した弟(伊勢谷友介)の、
反発し合いながらも交流する兄弟ドラマ。
そこに山崎努の富豪、賄い婦の小泉今日子、騎手の吹石一恵、勝利のおまじないをする元同級生の山本浩司らがからむ。

ベースはあくまでも、母親の事と、負けの込んだ馬の調教をめぐる、
主役兄弟の再会と殴り合い、涙。そして和解への道。
準主役は、白い息を吐き、コースでぎりぎりまで踏ん張る、馬。

何一つ奇をてらった所は無く、一度手痛い負けを知った者達の、再生へと向かう<強さ>の人間ドラマが、いつもの根岸調で、淡々と描かれる。たまには、こういうのを観るのも、いいものだ。

来客は地元の映画ファンらしき男女10人程だったが、皆、満足そうだった。
スクリーンで観ると、同じ劇映画でも、
風景とか、馬の息遣いの感じとか、迫力と味わいがやはり違う。
全国のこういう規模の小屋が、映画ファンの人々を確かに、育ててきているのだ・・・。
映画鑑賞の原点に、戻った日だった。


帰りに吉祥寺へ寄ってみたが、
「夢十夜・海賊版」(!)は既に約1時間前から、始まっていた。
そんな<競作>があろうとは。まるで「自由学校」。
レイトショーのみなのだが、観る時間が空くだろうか?


以上。









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  1. 2007/03/04(日) 17:03:36|
  2. 劇場用映画
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

スカラ座

まさに地元です
今は無きホームラン劇場とともに、そこで映画観て育ちました
ときどき覗きにいってみるんだけど、平日とかだとすぐ休館しちゃうところがなかなかストロングスタイルです
『オールウェイズ』&『トレマーズ』など昔は意味不明な2本立てをよくやってたので、そのおかげで川越在住映画少年はムチャな妄想癖が助長されました
  1. 2007/03/05(月) 11:20:37 |
  2. URL |
  3. 福島拓哉 #JalddpaA
  4. [ 編集]

くみあわせ

<福島拓哉様

え、地元なんですか!びっくりです。
これも何かの、縁、ですね。
久しぶりにほっと、落ち着く感じで観ました。
次、「ゆれる」来ますね。

大人のドラマとむちゃくちゃSF。すごい極端な・・・。
2本立ては、何と何が来るかわからない、面白さがありますね。
組み合わせがランダムだからこそ、
自由度と耐性が試されて、想像の幅が広がるのでしょうね。

こちらでは、昔あった八幡のシネマ館で、
低予算のUFO・エイリアンものとか、変な2本立てが、たまに来てました・・・。
1本立てでは「江戸城大乱」の前に、広報や新聞社の文化映画ニュースが付いたり。
もうそういう所も、なくなりました。
特集上映館でも、文芸座地下の「日本誕生」「日本沈没」には、たまげましたよ。

「over8」、再映決定されたそうで、おめでとうございます。
益々の意欲的なご活動、期待いたしております。



  1. 2007/03/05(月) 21:29:34 |
  2. URL |
  3. アWorker #-
  4. [ 編集]

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