シネマ旅の途上にて

自主映画ウォッチャー、アWorkerのブログ。

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暖冬下で探りを入れたのは編集部

竜の、覚書。


2月24日、土曜。晴れ。
14時半、少し前。野方区民ホール。
<映像温泉芸社上映会 その14 映像温泉芸社VS映像温泉芸者>に向かう。
おもしろ映画大会、と入り口の黄色い看板にあった。
あれ、案内フライヤーにあったタイトルと違うな?といぶかしがったが、とにかくいつもどおりに入場。

ここの会合でも、「今年、天気変だね?」「妙になまあったかい日、多いね」「雨の日が普通の冬みたいだ」・・・。
ここかしこで本年度各所恒例の、異常気象の話題が出る。
梅はとうに満開、桜は逆に遅れそうな状況。米の出来が心配だ。
一部では今頃、あけましておめでとう!の声も。
正月前以来の再会ってあるんだな、と微笑。

いずこよりか、200人以上の男女、大集合。
知人も含め依然、根強い人気なり。
約4時間、当日券1000円というべらぼうな企画に、よくぞまあ、これだけ集まってくれたものよ、と感心す。
一部、親子連れの姿も見える。
小さなお子様があのイベントを観て、心眼で理解できるかどうかは、まったくの謎だが。

アンケート用紙や各種案内とともに、参考資料として、ロビーで<全怪獣怪人大百科>なるミニパンフが配られていた。
(そうか、今頃知ったよ。芸社は怪獣怪人のアジトなんだ・・・の声)

開始時刻の場内アナウンス。
約20分間の<映写テスト>で客席をたっぷり暖めて、
さあ、本編へ、と思ったらいきなりエンドマークで、幕が下り。
「ただいまをもちまして、今回のプログラムはすべて、終了いたしました」。場内爆笑。
おいおい、早すぎるぞ!と思えば、
「なお、次回の上映会は、15分後に開始いたしますので・・・」。
つまりここからが<芸社VS芸者>。
相変わらず天邪鬼(あまのじゃく)な上映会。
これだからやめられない、とまらない。

休憩15分程度を、2回はさんで三部構成。
全体の流れは、折に触れて挿入される、静止画で劇画調に描かれたMMR?らしき編集部の部員、H、N&N、およびK(各人仮名)の会話に沿って進行。
そっくりなんだ、これが。某レギュラーメンバー陣に。双生児化?してる人もいる。

<芸社&芸者>や自主上映イベントに関する情報を入手した編集部一同が、上映される各作品を参考データの一部として、分析。
自主映画上映をまったく知らない様子の一同により、針小棒大、いかにも怪しい暗号解読や国際陰謀説、平行世界説等へと向けられてゆく強引な分析が真顔で行なわれる。制作費試算も高額、過大。
あいにくと運慶ならざる彼等、それらの解釈論の中に、「ユメ十夜」のような真実の仁王様は、殆ど何にも埋まっていない。
「実在する!」「な、なんだって~!?」節が炸裂しまくり、笑わせる。
(さあ、みなさん、ご一緒に・・・の声)
それらのナンセンスの延長上に、H・O両氏役の小芝居入りならではの、ちょっと泣けるいい結末が、待っている・・・。
毎度恒例の趣向、イベント自体をちゃんとエンタメ化する。心憎いばかりの構成。
なお、この発想と表現のありようは、後述のある上映作品にも大きく、影響を及ぼしているのだった。


主な作品名、および短評。()内は監督名。


「ゲイシャファイト <死闘!映像温泉芸社対映像温泉芸者>」(キジルシ、1分位):

怪獣バトルにプロレス中継式ナレーションを入れていた5分間番組、「ウルトラファイト」の要領で、OPから作った短篇。
頭部が半透明、メカネコ人形(デンキネコ?)2体がバトル、
さらにロケ・トラブルも映写、笑いのジャブ。
これこそ<バカ映画>の、基本形。

「のびれ!クージン」3部作(酒徳ごうわく、計9分):

<賛否両論>サイトで流したものと、その続編2本。
相手が花嫁の父だろうが、ゴールキーパーラストだろうが、対抗策はのびる、のびる!が命。場内より「おお~!」の歓声。
ラストのおでこ姿を観て、ただちに、アートン下北沢の夜をも騒がせた<未知無知生物X>を想起せり。有段者?


「帰ってきたウルマン」(濱田轟天、5分):

子供の頃、男の子が2人いれば誰しもがやってみる、室内怪獣ごっこを堂々と再現。(注1)
ビルに見立てて積んだ本とカメラアングルがなかなか、それっぽくて良い。ご丁寧に<次回予告>?付き。
部屋の中だからこそ、捨て身で出来る!大技だが。こうして公開してるから結局、すべてはさらされる・・・。いっそ潔い?


「芸社通信」新作(亜乱陶氏・・・って洋画のモジリ。10分):

恒例、静止画の芸社レギュラー内部定例会議録。
相変わらずというか、イベントにすぐ<仮想敵>を想定しがる御隠居氏らに苦笑。
ここでのつっこみ発想が如実にわかる解説、中級篇。
これを聞いて細部で笑えたら、あなたも、一人前のファン?


「NAIL」(越坂康史、13分):

元スxxンxガール・コンビ、2人っきり出演作。
(上映前に主演2名による挨拶と、特集DVD案内映像を、映写。この2人で7通り位、いろいろ演じてる模様。)
月曜から土曜まで、その日の幸運を呼ぶネイルサロン・アーティストと、幸運が欲しくて爪を染めに来た女子大生の対話から発する、ちょっと奇妙な出来事。ドラえもんの世界に近い。
あんまり欲を出しすぎると、墓穴を掘るよ!という静かな戒め。


「梨本君のチカラ」(高岡晃太郎&山本拓、18分):

以前も高岡監督作品でやった、生活観抜群?キャラの出る<ゲイモス・マシーン>なる超リアル世界化ゲーム物の、延長線上。
これが、又・・・。
解説が限りなく困難な、ミニ・クレイジー・ワールド。
いや、何しろ、高岡監督ですから。
それに「イチモツ」山本監督だし。
どうしたって、シュールな小舞台芝居を観ている感じに、なる。

ゲームプレイ中の<レンタル家族>の息子に急死され、
ゲームキャラへの敵討ちを誓った契約者(父親)と、
ロマンチック?な首吊り心中の前にゲームを拾った男女らが、
ゲーム操作中にゲーム世界内のお座敷に入って出られなくなり、
司会男女(兄妹らしい。兄役は今をときめく池田鉄洋!)、および
もじゃもじゃ頭の超能力少年・梨本君の技出しに振り回される。

ほら、もう変でしょ?

一部人物の死後の世界までも皮肉交じりに描かれ、
バーチャル世界が二重・三重化し、ミニ迷宮化。
その越境往来の有様こそが面白く、観る者にある種の痛快さを呼ぶポイントになっている。
術者自体よりも、司会兄弟のオ-バーな、無理してる表情、ひきつり具合が、何とも可笑しい。
楳図かずお漫画にも、通ずる世界。
依然衰えを知らぬ、高岡&山本節。


「FILM DRUG」(なにわ天閣、再映、瞬間芸)
世界各国の映画祭で、人々を気持ちいい状態の渦に巻き込んだ、という伝説の8ミリフィルム。
これならサxリxナル・マジックでも、罪が無いほう?


「ヒャクレンジャー3D」(ミナミユー、3分):

毎度おなじみ大群戦隊ヒーローズ映像に赤・青の着色で立体効果を演出。結構、反応が良い模様。
あっ、いかん!かんじんなときに色眼鏡、足元に落としてもうた!
なんたる不覚・・・。こんな事態は珍しい。
い、家で物販DVD使って、もう一度見直しだ~!
予告篇でも出してた「ドスレンジャー」、しっかり完成させてね、監督。


(休憩)

ライブショー「コミカ3分クッキング」(VJコミックカット&助手ごうわく氏、約10分):

プロジェクター使用、映像の編集処理具合で、これだけリズミカルで楽しいヒップポップ調が出来る、という料理法解説コーナー。
見事な仕上がりに場内から、歓声しきり。
素敵なタイミング、とはこの事よ。映画では本当に、大事な要素なり。
技術進歩で作業自体をライブ・トークに出来る、演者にとってはいい時代になった。


「今田家バラバラ殺人事件」(さとうさん、27分):

真っ赤なバラが・・・じゃない。
それは園子温監督、「紀子の食卓」。
(それはもう、ええから!の声)

ご存知、かよさん主演、ナビゲータ-を務める、推理ゲーム・バラエティー作品。

テーブルの現場解説ボード上で人物名の板を動かしつつ、かよさんが、いかにもサスペンス劇場向きの血生臭そうな<事件>を検証、複数の<推理>仮説を立ててゆく。
キャメラを向くときの視線や表情、ライティングが又、いかにもサスペンス!な感じで、ぞくぞく感をそそる。

が・・・毎回、非現実的な仮説を排除してゆくはずの<推理>が、
途中から徐々に非現実的な、陰謀説やSF、ホラー的誇大妄想に近いものに変質してゆき、<推理>の態をなさなくなってゆく。
そこからドライな可笑しさが、着実に襲ってくる。
しまいには正解?までも、それはありえない!と叫びたくなる展開に・・・。最早サスペンスの範疇すら、はみだしている。

限定された空間内でさとうさん主導らしい、素晴らしくひねくれた広がりを見せる、エンタメ路線。
お堅い<本格的推理>ファンならば「なぜちゃんとした<パロ入り推理>にしない!」と呆れるかもしれないが、
これはちゃんと観客に頭をひねらせて誘導するべく、面白く作っている。
反応が良かったのは事実。
内容からして、ドライかつ飛躍した発想が近接?しているMMR全体進行の件も、ほぼ間違いなく、この人の仕業であろう・・・。


「ドロクエ」(山本拓、7分):

ネットゲーム・チャレンジャーでなくても、「こんな目にあうんなら、ログインするか!」と叫ぶであろう、
下品かつきたならしい、準リアルな自己忍耐限度挑戦ゲーム世界。
描かれているのは、昔の「コロコロコミック」世代のワルがきんちょ共がいかにもやりそうな、
川原の泥んこ遊び、アラレちゃんの<つんつくつん>、
たけし軍団のバラエティ等に溢れていた、
体を張った<挑戦ごっこ>世界をもっとダイレクトに、
グロいまでに再現したもの。
高岡氏がパンパース姿のワルガキ選手、という有様がすべてを代弁している。
モノクロ画面だから笑って観れていいようなものの、
カラーだったらすごくリアルにきたならしくなって、いやだったろう。
女子挑戦者は、なおさら・・・ほんとにいやそうだもんなあ、あれ。


「アキバの昼と霧」(ダー機関*制作、3分以内):

やったね・・・・・まじ、これ、殆ど事前公表不能。
あの人たちなら、作りかねない、フィギュアかも。
「アジアの」には笑ったが・・・。


「マジカルDEATH」(AC部*制作、5分):

いささかかったるい?健康番組の世界も、内臓図解も、
湿布の効果解説も、歯痛の対策もみな一緒に、
丸みを帯びた立体感あるキャラ入りアニメと、ヒップポップで、
明るく躍動感溢れる快作に。
「あるある」の空いた後枠は、これを流してみたらいかが?かと。
それと、歯科医へは保険証持って、早めに行こうね。


(休憩)

ラスト、大トリ。
「デンキネコ 恋のユラユラ大作戦(仮)」改め「琴似沈没」(中村犬蔵、47分)。


いわずと知れた、ネコキャラ大活躍の、
札幌が舞台の、SF映画超大作パロディーCG大作シリーズ、最新作。
例によって例のごとく、
札幌・琴似周辺を、北海道沿岸を地震で、噴火で、津波で、
ゴジラ抜きでど派手に、ぶっ壊しまくる。
後はパワーとシネマ・パロと勢いで、一気に、突っ走った印象。

今回は、おそらくシリーズ中で初めて、全体に日本語台詞を導入。
(いつもの「うらら~!」じゃなくてネ・・・の声)
各界異色声優陣にも、注目が集まる。
キリミヤ・ラジオで予告されていた<特出台詞>も、しっかり入っていた。
ちなみに、某公認パロ映画のごとき外国人俳優・女優陣は一切、出ない。
ギャラが合わなかったのだろう。(まさかね、の声)

しかし、何で又、xxリスが融通の利かない役人なんだ?
「進化する」に、笑う。

さらに仰天したのが、静止画応用で特別出演?した、
<中の人?の外の人>が女優スタンス、泣かせる少女役で<好演>。
(中の人などいない!といわれそうだが・・・の声)
声をアテたのが、おなじみ、松梨女史。
抑揚は小ぶりだが、低く抑え目に発声したのが、あのキャラ設定には合っている。
<赤目虫>にも、びっくり。
よくぞまあ。そこまでやるか。
ここまでくると、俳優・女優の存在って一体何なのだ、と呆然とさせられる。

それと、映写中に1回、映像がストップして消え、唐突に検索サービス?印と指示音声が出てきたのは、何・・・?事故?ギャグ?
これも又、DVが当たり前の時代らしい光景。

<映画>を巡る既存のイメージは、その内部から、周辺から、あるいは外部から、常に新しい血の導入に揺さぶられて、変貌をとげてゆくのだった・・・。
しかし、これだけ力いっぱいやってしまうと、次は何の大作を手がけたらいいものやら?と早くも気になってしまうのだった。


今回は、声と映像、舞台挨拶のみの出演となった、どんぱちプロダクション総帥・小原監督の存在感もさることながら、
声優参加も含めて半分は、<濱田轟天まつり>となっていた感が強い。
短期間に、芸社の立役者としても、立派に成長したものだ。微笑ましい。
あっぱれ、なり。

打ち上げ、大盛況。異例の夜明かし。
このイベントのために遠方より尋ね来る人々との交流は、学ぶものも多いし、なかなか楽しい。
入場料の5倍払ったが、悔いは無かった・・・。これも異例なり。


さて、ゆうばり応援映画祭や、山本政志監督のオールナイトは、盛り上がってるかな?


以上。


































(注1) 小生は裏庭で、大き目の木の枝をウルトラマンと怪獣に見立てて、遊んだりしてたなあ。
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  1. 2007/02/25(日) 14:30:10|
  2. インディーズムービー
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
<<ああスケバルマンAA、運命の再会! | ホーム | 百年の夢を描いたのは漱石>>

コメント

あわただし

フジ系列、「あるある」消滅時間帯の埋め方に困っている様子で。
「スタメン」延長2週に、お笑い。SP、と。
まるでコxxスのときみたい・・・。
こうなりゃ、もう、状況を生かして、
過去の名作ドラマ再放送SPとか、
たっぷりやってほしいじゃないか!

今週はたまたまだが、矢口監督の「スウィングガールズ」に。やったね。
ヨコハマ映画祭受賞時の、かけ込み挨拶、思い出します・・・。



  1. 2007/02/26(月) 21:32:14 |
  2. URL |
  3. アWorker #-
  4. [ 編集]

ゆうばりへ

藤原監督の「ヒミコさん」と、
松梨監督の「トレポネマ」のゆうばり上映、無事終わったみたいです。
詳細は、キリミヤ・ラジオ方面に・・・!
現地レポーターの宮川さん・トックさんコンビ、
観ては呑み、呑んでは観て、で・・・が、お声でわかりますね。
あっちでも、盛り上がってるなあ。
  1. 2007/03/04(日) 15:30:45 |
  2. URL |
  3. アWorker #-
  4. [ 編集]

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