主水日記。
2/10(土)夜21時、
長生きは、してみるものである。
あの渋谷シードホールで観た、
あふれる緑の中に人が吸い込まれていく「ロビンソンの庭」、
渋谷に仮設された劇場で観た、
台湾と日本と行ったりきたり、電子マネー騒動、
男女2人で同一役OK!のデタラメな勢いにぶっ飛ぶ
バイタリティワールド・シネマ「てなもんやコネクション」、
池袋シネマ・ロサ(セレサ?)で呆然としながら観た、
お子様にはとても見せられない、反則無用の、
国際大喧嘩運動会映画「アトランタ・ブギ」・・・などなど。
独特な空間の広がり、エネルギッシュな映画で気を吐いた、
その山本政志監督の新作を、封切り初日で観れる日が来るなんて!
その名は、「聴かれた女」。
主演・ピンク映画でご存知、蒼井そら。
意外にも?きちんとした筋と脚本にのっとり、
(現場では台本を読ませず、かつ長廻しで撮っていたそうだが・・・)
きちんとした段取りで撮られた、
妙なくらい能天気で明るい?ドタバタ・ピンク風の劇映画、
いわゆるエロティック・サスペンス・コメディー、だった。
ラテン・ノリな男性雑誌記者が引っ越してきた新下宿、
壁が薄くて、隣の部屋の音が聞こえる。
さて、隣は何をする人ゾ・・・?を発端に、
よせばいいのに、盗み聞き開始・・・。
その延長上には、
一人住まいのメインキャラ達にとってみれば<出たとこ勝負>な、
と~んでもない展開が、待っている。
観る前の人達にあまり筋を割れないのだが、
想像上以外ではありえない、
人物位置の移動や(そこに居るわけないじゃないか!)
部屋のイメ-ジ、模様替え(まるで違うじゃないか!)にほくそえむ・・・。
意外なる?案の定の連打、というべき展開の妙ゆえに、
場内、皆でゲラゲラ、見事に大笑いさせられてしまった。
男性側主役をかなり調子のいい奴にして、設定の暗さを抑えている。
(以前同種の、真っ暗ーい自主映画をシネキャバで、観たなあ・・・の声)
ラストもピンクなら、いかにもありそうな?締め方。
上映後の一同挨拶でもおっしゃられていたが、
監督、笑いの魅力を忘れてなかった。健在ナリ。
問答無用、いきなり観とくべし!
なお、監督特集オールナイトに行ける人は、
この映画の女性側から編集されたという、姉妹篇「聴かれた女の見られた夜」(未見)を、どうぞ・・・。
おそらく2倍以上、楽しめることだろう。
以上。
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- 2007/02/12(月) 23:21:48|
- 劇場用映画
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