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シネマ旅の途上にて

自主映画ウォッチャー、アWorkerのブログ。

もしも聖夜と忠臣蔵に雪が降らなかったら

主水日記。

30日夜をもって、本年度は、仕事納め。
どうやら、年内のイベント巡りも、終わった・・・。


年内最後の封切り映画拝見は、28日(木)に渋谷パルコパート3・シネクイント(注1)のレイトショーで観た、日向朝子監督・広末涼子主演の「Presents~合い鍵~」、ということになりそうだ。
(なぜ、「犬神家の一族」ではない?!の声)

ノーゲストの日にもかかわらず、広末ファン?らしき男性層から玉山鉄二ファン風女性層、男女ペアまで混成状況で40人近く入場。
話題性があるというのは興行上、強い。

クリスマス前のOL女性にありがちな涙の光景とその後、バックにはクリスマス・ムードの歌が流れる、というだけのシンプルな、等身大の季節物語。
きわめて普通の、おとなしい1時間ドラマな中篇。
広末涼子のOLが示す困惑と未練、決意等の表情をアップで写す所や、逆光一杯の戸口シーンなどには、それなりにポイントを押さえた撮り方が見られた。

しかし、8年間が、7時間の居酒屋しゃべり(!)に、果たして<負けていた>のだろうか・・・?
誰だってたまらんよ、それじゃあ。
なぜ男の前で、ちゃぶ台ひっくり返さん!広末!
(喫茶店には無いって!の声)
そこを暴れずに、静かなる気持ちの消化にもってゆくのが、季節限定の<癒し系>ものらしいというか。

友人や妹から借りた物を部屋の中に忘れて返さない、との周囲の不評に、マイペースなヒロインが己を省みる「ニワトリ」、
一人住まいの青年が女の子のメッセージを受け取る「プレリュード」、
などの短篇を上映してきた、日向監督。
やっぱりまず「ニワトリ」の人、というのが浮かぶ。
今回は、そつなくも切なく、ムード作りをこなしてみせた印象。


29日(金)夜にはP-kraft方面繋がりで、来年開催予定のプレイベントにも寄った。
これでひとまず、安心して年は越せる。

ただし、もろもろの事情により、そのヒュ-!ヒュー!な映像入り忘年会?イベントの内容については、その大半を秘するものとする。
(えー、なんでー?!と聞かないで!の声)

・・・と、それではあまりにもそっけないので、参加作品監督と一部コーナー、ならびに一行短評のみを、ここに附記す。

前田弘二(有楽町のシアターでも登場)・桑島岳大(山地ロケ・解説等)・永野敏(泣かせる、ちょっと長めの予告編)・大野賢三(馬鹿笑い、禁欲?映像)・川野弘毅(音響と演技が不気味な夏の奇談、再見。なぜ真冬に?)・品川亮(手作り洋風、コンパクト・ホラー)・伊刀嘉紘(疾走とミレニアムな、懐かしの2本)・福島拓哉(司会。口調やや投げやり?否、そこが又ユーモラス、かつ意欲的なり)・蔭山周(捨て身でやばい?3人バンドライブ)、の各監督・・・。
この項、以上。
(これで、どうか、ご勘弁を・・・の声)



今日が仕事納めの片付けでなかったら、おなじみ?コミックマーケットの映像温泉芸社ブースにも、寄りたかったのだが・・・ああ無念。
山本拓監督の「イチモツ」とか、デンキネコとか、次回の<芸社vs芸者>イベントとか、PRはどうだったのかなあ?と。


帰って久方ぶりに、キリミヤ・シネマラジオを聴くと、18日のサンタ・イベントの話が出ている。(しっかり、相川監督の様子も含めて。)
あれ、「イチモツ」製作のアキさんが、ゲストでPRやってる。
さすがにコミケ会場には、「イチモツ」の亀は・・・置かんそうだ。
大きそうだもんなあ、アレ。頭部だけでも。

山本拓監督「全滅野球軍」の名前も・・・出てる。
そういえば観たなあ、随分前にPFFアワードで。
アストロ球団やアパッチ野球軍みたいな、変な選手達が出てたような?
ちょっと毛色の変わったものがすぐ観たくなる我が習性は、何ぞや?
その昔、80年代有楽シネマ(注2)で、「皆殺しの天使」とか「ビリディアナ」とか、ブニュエル特集で観ちゃったせいなのかもしれない・・・
などと、暫時あの時代を回想す。


さて、正月明けまでは、ゆっくりとくつろいで、過ごすことにしたい。
では、おのおの方、良いお年を。


以上。





注1:
80年代よりここには、スペースパート3、の名称で映画館が存在。
当時PFFで勇者の山川直人監督、できたての「ビリー・ザ・キッドの新しい夜明け」公開を観に行ったのが最初。
ポップな画はおもしろいんだけど・・・と、複雑な心境になった。
初期のシネマ旅掲示板へ「地獄甲子園」初日満員ルポを送った、シネクイント・ロビーにあった自由使用PCも、今はもう、無い。


注2:
その昔、有楽町駅前にあった。
2階への入り口、階段が急でやや狭かった映画館。
長年にわたり、いわゆるミニシアターの草分けだった。

が、その役割は次第に近所のシャンテ・シネ3館へと移行。
その後もピンク専門のシネマ有楽町、ミニシアターのシネマ・ラ・セット、と名称・形態を変えて存続していたが、近年の都市再開発工事でついに閉館、建物ごと消滅した。

なお、現在の有楽町シネマ・ラ・セットは駅の反対側、ビックカメラの上の階にある。

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  1. 2006/12/31(日) 00:29:26|
  2. 劇場用映画
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