旅人、覚書。
テレビ東京、9年ぶりの時代劇「逃亡者おりん」。
結構、好調。
幕府要人の裏組織から抜け忍同様に逃亡、生き別れの娘を探して一人旅する、女剣客の物語。
徳川家重と大岡忠光が出てくるから、時代設定は「影の軍団2」と同じ頃である。
木枯らし紋次郎さながらの旅人姿ヒロイン、旅先で難儀する人々の事件に関わりながら、追っ手の<手鎖人>達をなぎ倒す。
お庭番忍者ならぬ<手鎖人>組織の存在、
お尋ね者の彼女をかくまって被害に遭う住民たち、
旅先で他人に関わるな、と忠告しながらも助っ人する剣士、
と流れ者時代劇の要素をてんこ盛り。
(「水戸黄門」や「木枯らし紋次郎」のC・A・L制作らしく、そこら辺はお手のもの。)
途中のエピソードも、かりそめの嫁に、と乞う母子の悲話、助けた逃亡中の飯盛り女郎と本陣宿の主と手配中の大泥棒達の因縁、など結構泣かせるいい話が続く。
旅人姿や花嫁姿から一転、レオタード姿になるおりん(青山倫子)のチャンバラが、見どころ。
元手鎖人らしく、鎖も投げる。発破もあり。
(スポンサーがセガなので、イメージぴったり?の声)
正に「水戸黄門」・由美かおるの後継者的役柄だが、こちらは抑え目にすっ、とスリムに迫る。
決まり文句は「又、(しがらみの)鎖を切った・・・」。
このところ<定番>以外の新作路線が少ないかったので、おかげで大分、渇望を満たしている・・・。
本来もっと、いろんなタイプの時代劇が欲しいところではあるが、まずまず健闘中、というべきだろう。
一方、火曜夜19時台のテレビ朝日系&東映の時代劇枠。
新作は只今、大河ドラマの向こうを張って?「太閤記」を放映中。
これ、キャストが元・必殺シリーズ出演者で一杯、なかなかに豪華な顔ぶれ。
主役の秀吉は「激突」時計屋夢次こと中村橋之助。
信長が花屋&鍛冶屋の政・村上弘明。
織田家の家臣・林が三味線屋勇次・中条きよし。
将軍足利義昭が組紐屋の竜・京本政樹。
秀吉の母が「からくり人血風篇」他・吉田日出子。
前田利家の妻まつが「主水死す」・東ちずる。
千利休が中村主水、いわずとしれた藤田まこと。
他にも、必殺スペシャルで出ていた西村和彦など・・・
もう、夢の大仕事です!
狙ってるのだろうか、このキャスティング。
次には、誰がどこで?と気になって仕様が無い。
こうなりゃ勢いと心意気で、秀・三田村邦彦氏も是非に、と願いたいところ、なり。
以上。
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- 2006/12/01(金) 21:37:54|
- 時代劇
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