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シネマ旅の途上にて

自主映画ウォッチャー、アWorkerのブログ。

[急報]さらば、巨星達よ・・・

ゼルディア、通信。


また、おくやみです。


ウルトラ・シリーズやATG映画、乱歩映画等で凝り性なまでの工夫を凝らし、常にわれわれTV・映画ファンを魅了し続けてこられた実相寺昭雄監督(69才)が29日夜、亡くなられました。
また、「夕鶴」「彦市ばなし」など、昭和の国語の教科書では馴染み深かった、民話劇の劇作家・木下順二氏(92才)が30日、亡くなられました。


これから、数多くの方々により、その残された足跡と、無数のエピソードが語り継がれてゆくことでありましょう・・・。



謹んで両氏のご冥福を、お祈り申し上げます。



付記*30日、「快獣ブースカ」や初代「ウルトラマン」の作曲家・宮内国郎氏も、逝った・・・。
皆、光の国へ帰ったんだね。さらばウルトラマン。


通信、以上。
解説特番。


大井武蔵野館で70年代のATG作品群を観た頃から、ウルトラの俳優・女優を変なゆがんだ役で使ってるな、と気になっていた。
実相寺昭雄監督。

実際、ウルトラ・シリーズで極度に凝った、変な回があると、まずたいていは実相寺監督がらみ、だった。
しかも、特に凝った悪夢・幻想的ストーリー。
大島渚監督の<創造社>グループの脚本家・佐々木守とのコラボ。
後年は「エヴァ」の脚本家・薩川昭夫とも組んでいたし。

深い、狭い暗闇。
ぐにゃぐにゃの鏡の間。
「屋根裏の散歩者」「D坂の殺人事件」「乱歩地獄」他の、妙にひんやりした画面。

初代「ウルトラマン」の地底人、怪獣供養とシーボース、スカイドンとスプ-ン。
「セブン」のダンとメトロン星人のちゃぶ台対話、ロボット長官の惑星、望遠鏡と円盤の群れ。
「怪奇大作戦」の京都ロケ、「シルバー仮面」のネガ写し。
平成ウルトラマン「ティガ」の舞台バトル、「ダイナ」のブンダー戯曲(!)、新生「ウルトラQ」の人形。

・・・などなどは最早、実相寺演出ファンの常識。

「帝都物語」「ラ・ヴァルス」「ウルトラQ・ザ・ムービー」「姑獲鳥(うぶめ)の夏」等の映画では、それらの特徴となる要素が拡散して十分に生かされきらず、焦点としての迫力に凝縮し損ねている、そんなもどかしさが残った。

そうそう、時代劇の「長崎犯科帳」ではステンド・グラスのタイトルバックだけ撮ったんだよね。
あれ、Aの北斗さん(高峰圭二氏)が同心役だったっけな。
「子連れ狼」のタイトルバックもたしか、あの人。

昼のNHKニュースで実相寺監督の訃報を聞いて、真っ先に浮かんだのは・・・
石橋蓮司の脚本家が「ウルトラマンマックス」の主役と入れ替わる回、だった。
静かなるロッポニカ新宿で観た「悪徳の栄え」の「ピエロー!」という叫びだけが、いまだに、何だかよくわからないままなのだ・・・。


なお、宮内国郎氏は、「ウルトラQ」「ウルトラマン」「ブースカ」以外にも、多数のTV番組に曲を提供している。

アニメの「ザ*ウルトラマン」、映画の「ガス人間第一号」、
TVバラエティーの「ラブラブショー」(かすかにオープニングの記憶がある)、
5分間帯番組「チビラくん」「トリプルファイター」、
30分の「スペクトルマン」「恐竜戦隊コセイドン」なども、作曲している。

それらの作曲リストの中には、なぜかあの、「チャー0マ0研」が・・・。
中国の奥地にさだまさしを発見したような、妙な感慨を抱いた。



解説特番、以上。
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  1. 2006/11/30(木) 20:38:05|
  2. 特撮
  3. | トラックバック:0
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