シネマ旅の途上にて

自主映画ウォッチャー、アWorkerのブログ。

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サリエリからもモーツヴァルトからも、のだめ嬢からも遠く、旅先にありて

旅人、覚書。


スケジュールが合わない、時間の都合がちょうどよくつかない、という事がどうしても、あるもの。
この週末は、知己たる人の参加する上映関連イベント2箇所(鉄道関連、および韓国まんがまつり方面)に実質、全く参加できぬままに終わったのが、かえすがえすも残念、無念である。


で、土曜に唯一、時間的に丁度よかったのが、またしても池ノ上シネマボカン。
相川興太(あいかわ・こうた)監督全作、プラス新作の特集上映。

新宿ロフトブラスワンに池袋SCUMに下北沢トリウッドに、「夢の中へ」出演に、と何かと御縁のある、相川監督。
直接お話を伺うのは、随分久方振りである。
作品中で<新宿派>を自ら名乗る監督としては、できればまず、<ロフトプラスワン映像祭>あたりでやりたかっただろうが・・・。
とりあえずシネマボカンという場があったのは、幸いであった。

新作1本を除き、皆、あちらこちらの会で既に観たものだが、「お父さん」他の一部音楽が、別な曲に変えられており、最初の上映時の音楽とは又、違ったムードの味わいがあった。

最初は8人位だった観客が、途中の「お父さん」あたりからあれよあれよで増えてゆき、いつのまにか20人程になっていた。
当然というか、監督の知人関係が多い。
特に「もーえーよドラゴン」「ウルトラQ」「森のことだま」に関しては笑いの反応が顕著で、喜ばしい。
監督自身による上映中解説、自己突っ込み一杯の教室参考上映といった感じ。思わず吹き出す。
(これが他の上映会だったら、「作品に集中させてくれ!」となるところだが。許せてしまうのは人徳というべきか?)
詩歌、私小説、ないしはエッセイに近い作風もさることながら、主演の多い監督本人に、余人を持って変えがたい不思議な魅力があることも又、確かなのである。


今回こうして、初主演・実質デビュー作「もーえーよドラゴン」から順に見直してゆき、2年ぶりの最新作「僕のやりたい事」(各場面がだらっと長いのが、多少気にはなるが・・・)まで到達すると、相川ワールドの傾向、方針がよく見えてくる。

1・監督本人の見せる、どこかしらコミカルな風体とユーモラスな言動。
それらはある種の生真面目さとも同居しており、作品の独特な雰囲気にもつながっている。
彼自身の存在が、作品のムードメーカー・キャラになっている。
「僕のやりたい事」ではコピーバンド式の歌(!)まで歌い、劇中劇に危なっかしく?活弁をつけるシーンがあるが、明らかに山田広野監督のそれとは違う味わいさえ、僅かながらも次第に感じ取れてくる。

2・唐突に発する、かん高い雄叫び!による感情表現。
「もーえーよ・・・」の時は元々カンフー・パロだからぴったりなのだが、「森のことだま」で突如発動したときは予想だにせず、びっくりした。
これ抜きで相川ワールドは、考えられない。
「How To build GUNDAM」だとこれが「粛清!」「うしろ!」のウサ晴らしシーンとなる。

3・一見さりげない風を示しつつも、その実あまりにも赤裸々な、自身の青春期に関する告白シーンの数々。

監督本人も解説や新作「僕のやりたい事」の中で言っている通り、彼は自分の言いたい事をうまく表現しきれない<もどかしさ>を、常に抱えている。
よって独特な作風の源が、監督自身のもどかしさ、その内部心理の吐露から発している。
ゆえに、そこを何とか伝達すべく表現をし、記録する。
殆どの筋、展開、映像記録がそのための、方策の一環として在る。
<俺の新宿>なる歌も映像ルポも、入浴歌唱シーン(一部笑いが起きた)も、その一環。
しかしそれでもなお十分に表現しきれないもどかしさ、不足感を時には愚直なまでに、「夢の中へ」では締めの文字群、「僕の・・・」では観客への御礼挨拶(劇中で!)という反則すれすれ?の形で表している。

4・これまでの人生を回想(自分探し、ではない。多分)しつつ、その先に何らかのポジティブさを求めようと模索する、その心理吐露と描写。
学生期の作品「お父さん」、外へ出て後の「夢の中へ」「森のことだま」にはその傾向が、特に見て取れる。
「落ちて・・・」の主演もコメディーというよりは、この線に近いのだろうか。
「夢の中へ」の「夢も僕の思い出だ!」と言うつぶやき、「僕の・・」で「教師にはなれなかったけど、小さな夢は違う形でかなえてみよう」といった意思表示などに、ささやかな人生への希望が見い出される。


5・ハリー・ハウゼン式のミニチェアアニメや特殊撮影の入った、ファンタジー志向のドラマシーンを好むこと。
「ハリー・ザ・ビッグファイト」「ウルトラQ」「君とラブリー」がこの傾向。
「ウルトラQ」の<怪獣>を前に生真面目な芝居が続くあたりは、どうしても笑ってしまう。

・・・などなどと語っていると、ふと、ひるがえって我が身の事に思いが移る。
じゃあ小生自身は何が言えるのか?何をどうやって描けるのか?実現できるのか?
花一本描かず、小説や脚本の一篇すら、書いていないではないか?
そもそも何かを描きたい、見せたいという衝動が、そんなに自分の中に今あるのか?
という素朴な疑問へと、時にはつながってしまうものだ。

よく考えれば、人生という名のリアルな小説は、毎日描いている、わけなのだが・・・?
(無理に個性的であれ、というのも何だかおかしいし。)
どっちみちそれらは、他の人も生活ブログやミクシイや小説サイト等で、皆がとっくにやっていることだし。
他人に見せる<自己表現>が小生のそれである必然性は、どの程度あるものなんだろうか?
少なくとも相川氏には今間違いなく、それがあるわけで。
当然いろいろ模索や努力の結果、そうなってきているわけなのだし。

そちら方面は、ここの文章でささやかながら平々凡々と?<表現>していく事で、とりあえず解消しつつ、時折探ってみるしかなさそうだ・・・。
やはり小生は、<観客型>向きなのだろうか?

と、帰宅後一人、つぶやくのだった。



旅人より。










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  1. 2006/11/12(日) 02:02:43|
  2. インディーズムービー
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4
<<刺し技、裏技、騙し技 | ホーム | 暇人一同ひっそりこそっと秋の夜長に集まりて>>

コメント

久しぶりです!アWOKERさん(^o^)/~~~~~!!

 久しぶりです、アWOKERさん(^o^)/。たった1作の為に、遠い所、ど~もありがと~ございます&感想載せて、頂いてど~もありがちょうございますm(__)m。
 そ~ですね、僕の作品は、大まかに分けるとギャグとシュールかな(@_@;)?

 でも言い忘れたんですが、大学時代はまぁ~映画っぽい事やってたんですが、大学卒業してから就職もできずニートになっちゃって、映画っぽかったのが、段々セルフドキュメンタリーになっちゃってる気がします(`.`;)(汗。

 今回初めて、自分だけの・しかも全部用意しなきゃいけなくて大変でした(>_<)★。
 終わった後、アWOKERさんと仮面ライダーのお話をしたかったんですけど、色々話が飛んじゃって出来なかったのが、残念でした。

 ・・・・・・・・今度上映会をやる予定は今の所ないんですが、もしあったらまた会えたらいいですね(^_^)♪。
 お越し頂き&感想書いて頂き、ど~もありがとう御座いました◎。
 それじゃ、また~see you again(^o^)/~~~~~!!
  1. 2006/11/12(日) 22:24:18 |
  2. URL |
  3. あいかわ こうた◎ #mQop/nM.
  4. [ 編集]

あいかわ様

先日はお久しぶりでした!
こちらこそ、見せていただき、又読んでいただいて、ありがとうございます。
ああ、あれとあれは新宿ロフトブラスワンで観たなあ、これは中野ZEROと池袋SCUMでかかったなあ、と。
「夢の中へ」ロケや試写会も、懐かしく思い出します。

そうですね、ギャグとシュール。
それを劇中劇も含めて、短篇映画の形で自己心情とともに表現して残す、というのはひとつの立派な自己表現ですから。

例えば、ついさっきNHKでやっていた昔の喜劇映画特集の人々を想起しますが。
あの人達の場合は、まず自分のパントマイム芸で短いカットを数パターン撮って、その中からおもしろいのを拾い出して本編に残す、というのがあったわけで。結構おもしろいカットを捨ててたりする。
それだけ沢山、カットを撮っているんですね。

ですから、まず日常なり世の中なりについて思うところを、日記帳式で少しずつ撮り貯めていって、後から伝わりやすそうなのを選んでつなぐ、というのも一つの<映画>にちゃんとなるわけで。
劇映画でもセルフ・ドキュメンタリーでも、OK。
一作品中に両方入ってたっていい。それがわかるようにつながっていれば。

書きたい、撮りたい、描きたい事が何かあれば、その人は他人が止めても、描き続けるでしょうから。
そこまでの執念?や根気が今のところ、小生には無いんだろうな、と。
ちょっと、羨ましいんですね。作り手のそういう所が。
又、何か作品にまとまったらば、是非発表してください!待ってます。

ライダーの話、少し出来てよかったです。
カブトも、そろそろ終盤ですね。どう締めるんだろう?
それと「帰ってきたウルトラマン」中の「怪獣使いと少年」も、是非観てみてくださいね。感想を伺いたいです。

では、又どこぞで、お会い致しましょう!
シネマ旅の途上にて。
  1. 2006/11/14(火) 01:55:50 |
  2. URL |
  3. アWorker #-
  4. [ 編集]

はじめまして。先日のあいかわさんの上映会では次に予定があったため上映終了後すぐに退出してしまい、お話できなかったのが残念です。あいかわさんの映画を愛するものとして談義させていただきたかったです。僕も、自分のやりたいことを映像にできるあいかわさんをうらやましいと思います。
 実は僕今度女優の宮川ひろみさんと「シネマラジオ」というのをやることになりまして、ただいま初回がUP中です。
 http://www.voiceblog.jp/miyagawa/

 宮川さんは「自主映画の女王」と呼ばれている人で、私の好きな藤原章監督やあいかわ監督の作品に出ておられます。
 最初はお互いの自己紹介っぽく、一回目は宮川ひろみ特集として、やあいかわさんの作品に出られたときのこともたくさん話してます。
 二週間に一度、水曜日更新の予定です。
 ぜひ聞いてくださることがあれば幸いです。
 
 まだ不慣れなので、いろいろご意見ご感想くだされば今後に活かさせていただきます! 
  1. 2006/11/19(日) 10:16:23 |
  2. URL |
  3. 切通理作 #.nUnF6Gs
  4. [ 編集]

御礼

切通理作様、丁寧なるメッセージを、ありがとうございます!
日頃より、宮川さんや藤原監督、あいかわ監督の作品に御目をかけていただきまして、大変嬉しゅうございます。
この次、お話できましたら是非、よろしく御願い申し上げます。

ミヤラジオは、宮川さんが試験放送を始められた頃から、時折拝聴させていただいております。
ブログで音声メッセージが出来るんだ、という事自体を知らなかったので、とにかく驚きましたです。
FMで深夜放送を聴くような気分で、楽しんでおります。

今後ともよろしく御願い申し上げます。
  1. 2006/11/19(日) 13:53:18 |
  2. URL |
  3. アWorker #-
  4. [ 編集]

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