主水日記。
8/13(土)19時 池ノ上シネマボカン
<芸社inシネマボカンvol.13 伊勢田博覧会2>
・・・は、一言で云えば、伊勢田監督なる人物の、ある種の天才児のみに成せる<技>だらけ、であった。
<超上級者向け>の看板に偽りは無かった。
客席、関係者含め約30数名?集結す。
<芸社>関係者ならばいわずと知れた、<テレビA日>アニメ枠風?手作りアニメ「浅瀬でランデブー」「見つめてPhotミルキー」(何故かタイトルからPhotoのoが欠けている・・・)、凶悪学園人形アニメ「ハイスクールリーパー」等の作者である。
今回は字幕を芸社側で多めに付加しており、歌詞や台詞の不明瞭な部分はかなりわかりやすく、とっつきやすくなっていた。これならば合唱もしやすいだろう。
悪役カツアゲ集団をややどぎつく?退治するヒーロー「ハイスクールリーパー」の身もふたも無い歌詞・台詞には皆、笑った。(「xxxxに人権は無い!」や「哀しいよ・・・」でさえも劇中ではそうなってしまう。)
この辺の奇ッ怪・痛快作、芸社のシネマボカン・イベントで何度と無くシリーズ化した形で掛けられ、その度にウケまくってきた。いまや一部主題歌の合唱までが恒例化している。<もののたとえ方>がなんとも可笑しい。
今回はそれらの製作過程紹介をも含めての作品連続上映なのだった。
この意欲的監督、<地震・怪獣・ウルトラマン>ではないが、いかなる突発的状況をも有効かつ効率的に作品・撮影に利用する人物。
実写映画で人が集まらなければアニメ化にする、というのが現実的かつ前向きである。
名作(迷作?)アニメ「浅瀬でランデブー」も既に実写映画化に向け撮影中。ロケ風景VTRが披露された。(その配役がふさわしいかどうか?はともかく・・・。)
大体、客席の目前で手製アニメの劇中人物が振り返るシーンの<作成>作業をライブ式に行なえる、などと普通誰が予想できるだろうか。
四ッ割りで4種の向きに人物画を描いたセル画とポータブルなDV作業装置のなせる効率の良き<技>。なかなか良い工夫である。
又、監督は<七色の声>を使い分ける独特の妙技をも持ち合わせており、男女数名役を自ら声優として演じ分ける事が出来る。VTRでも観ているが誰にでも可能な技では、無い。
コスプレイヤーとしての目立ち方も筋金入りで、「ブルガー」他の変身ヒーロー作品扮装で才気を見せる。「ザ・コスプイヤー」では某所新人歓迎宴会にて自らラ0ダーV3、電人ザ0ーガー、宇宙海賊船(!)にまで扮して座を盛り上げ、デ0ルマンと握手もしている。金髪女性にも仮装、正にルパン3世張りに縦横無尽。
アニメの劇中にも時折、特撮ヒーローのネタをそれとなく(でもないか?)混ぜ込んでいる。
更に、もともとが<少女漫画誌によく投稿していた>、というだけあって凝り性で、発想のベースには漫画誌と往年の<テレビまんが>群がある。
月刊漫画の雑誌付録をイメージしたとおぼしき手製のメッセージ付きキャラクターグッズ?群までが用意されている。当然のごとくに抽選会が行なわれた。(ちょっと、人前では気恥ずかしくて出しにくい、ここにも明記はしにくい品物ばかりなのだが・・・。)
実に大したアイデアマンであり、自前の制作には手間暇を惜しまない。
協力するアシスタントは数名付くが、大半はほぼ監督一人で仕上げている、という。
誰かこの表現熱心な人物を一度、短い尺のバラエティ・コーナー的企画などで生かしてみては、どうか?結構TV向きの気がするのだが。
以上。
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- 2005/08/24(水) 23:48:37|
- インディーズムービー
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