シネマ旅の途上にて

自主映画ウォッチャー、アWorkerのブログ。

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やったぜ!

主水日記。


「三丁目の夕日」の項でも少し触れたが、小生は1970年代が少年~中高生時代であった。1960年代は幼児だった。
したがって、68年前後の新宿騒乱期など、リアルタイムでの記憶はまったく、ない。すべて後付けで映像を観た。

ただ、三億円強奪事件の時効は75年だったので、「こち亀」や「三丁目の夕日」「1・2のアッホ!」「フジ三太郎」などの連載漫画で三億円事件を扱った回は、リアルタイムで読んでいた。
ちなみに、「こち亀」では中川巡査の前に犯人?の親族が現れ、「三丁目の夕日」ではサラリーマンになっている関係者が事件回想、「1・2のアッホ!」では記憶喪失していた人物が突然犯行を再現?する、というものだった。
新聞漫画「フジ三太郎」での仮説は・・・あまりにも大胆過ぎるもので、ここにはあえて書かない。

と、ここまで書けば、今週、何を観たかはもうおわかりであろう。
「初恋」。

ありていに言ってしまえば、これは67・68・69年前後の新宿騒乱期は大体こんな空気だった、という状況と情感の再現ドラマ、である。
そこにもし初恋と世相がからんでいたら・・・という世界。
映画では石井輝雄版や「ピエタ」、TVでも幾度となく映像化されている。(たしか沢田研二版があったはず。)
あいにく、ビートたけし版SPを除くと、殆どが未見なのだが。
しかし、実行犯が未成年女性、という映画化はおそらく、初めてではないか。(原作小説も当人著?という・・・その真偽はともかく。)

全体にドラマの進行がゆるやかで、何ともじれったく感じる。
ところどころ、場面のつなぎ方もぶっきらぼうで、ある人物の死の状況などがやや曖昧になっており、よくわからない。
犯罪実録映画によくある情報過多を避けるためか、相当、言葉による説明の省略を行なっている、とみられる。

その分、詩の行間のごとくに、情感をじっくり味わわせる様に出来ている。
言葉少なに、常に怒った目をして見える主人公・みすず。
内心に抑えた情感が表情ににじみ出て、心憎いほど。
母親に捨てられ、親戚の家庭にも居場所がない少女が、その居場所を見つけたのが新宿ゴールデン街だったとは。
時おりしも、アングラ演劇と同棲組と、デモと機動隊と反権力の季節。
いろんな奴等が集まって、出会って、別れて。撲りあって。
それぞれに痛い思いもして。
やがて時代は移り変わり、一人また一人と去り、祭りの季節は終わってゆく・・・。
計画した人物にとっての三億円事件は、最後の反抗心が引き金になった、静かなる<祭り>だったのだろうか・・・?
そしてそれにつきあったみすずは、遅れてやってきて、皆から一人取り残された者、だったのだろうか?

・・・・という話に、なっているのだが。
まあ、あの時代背景なら、その動機はありえなくはないんだろうけど・・・
そっち方面じゃ無かったんじゃないか?
というのが、率直な感想だった。
ニセ白バイを使ったいわゆるスマートな?犯罪の裏に、果たしてそこまでの意味が含まれていたのだろうか?
政治や反権力とは別な、もっとありふれた理由(他所へ行きたい、とか)で起こって、その後犯人は海外逃亡、そっちで生活する内に金は要らなくなって、結局隠し場所へ放置したまま、といったところなのではないか。
映画としては、前述の不満のあるものの、普通にまあまあ、だったのだが。


あれから、既に38年以上。
真相はいまだに、わからない・・・。
多分、当事者以外の誰にも。


以上。
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  1. 2006/07/14(金) 21:37:57|
  2. 劇場用映画
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