北町警部補の、ぼやき。
暑い。連日。
ヒートアイランドの東京近辺。
昼間は30度の日々が続く。
今日の昼間など、知能も忍耐力も蒸発しそうな蒸し暑さだった。
文句を言うと「翔ぶがごとく」の西郷どんに「夏は、暑いのが、当たり前でごんす!!」などと叱られそうなのだが、でもやはり、暑いものは暑い。
おかげで、歩きながら朦朧(もうろう)とする中、妙な一句が浮かんだ。
< 頭突きジダン ジダンダ踏んで ジダン交渉 >
拙句、かな・・・。
さて、作家・石田衣良と堤幸彦監督のコンビ、例の肝煎りドラマが今夜、スタートする。脚本は別な人物(河原雅彦)だそうだが。主演は上戸彩。
前宣伝では劇団生活がテーマ、というからおそらく「俺たちの祭」の線だろう。
どれ、そのドラマ「下北サンデーズ」(テレビ朝日系)、観てみるとするか・・・。
何しろこのところ映画の捜査で(?)歩いてたからな、下北沢。
で、観終わった。
10分長い、第一話。
原宿から始まったのは、意外だった。新宿あたりからかと思っていた。
最初のドラマ・パロそのままなナレーションだけ、上戸彩の高い声じゃちょっと浮いて聞こえたのと、提供テロップが途中シーンにかかったりしているのがいまいち不安、ではあったが。
後は入学式、出会い、下北沢めぐりに小劇場体験に劇団員生活紹介に入団テストと、一気呵成に駒を進めた。
さすがにドラマだから展開が早い、早い。
山梨出身、主人公の進学先、千葉の大学で理科系。
秋葉原から各駅停車で、西千葉まで通学か・・・
自由が丘からだとかなり遠い。
なぜ東京か錦糸町から総武快速に乗らないのか?稲毛で各駅に乗り換えれば西千葉はすぐ次だ。
もっとも、各駅でずっと座っていけば十分読書か昼寝が出来るのだが。
(あれでなお早く着き過ぎって、主人公、余裕ありすぎ?の声)
さて、初めのうちは主役キャラが抑え目で、オリエンのシーンから転調させたのは、まあとりあえず、正解。
植木等の映画を観ている様だ。
教壇破壊するか?普通・・・!ものすごいぞ、サンデーズ。
特に目立つのがカンニング竹山。力演。
森三中?とのかけあいもピッタリ、期待できる。
(受験戦争くぐり抜けた学生のオリエンに、その芸名の人物登場とは、何たる皮肉・・・。)
両隣の男子学生2人、妙に力んだ自己完結ぶりが面白い。イケメン男が同じ台詞を言ったらものすごくキザに見えることだろう。
「反対方向乗ってる!」は、総武線の西側(東京寄り)と東側(千葉から銚子、または房総方面)の車内の違いを云ってるんだろうか?
確かに早朝だとああいう行商の人達が、よく乗る。大抵、千葉駅で乗換えてくるのだが。
(だから、千葉の解説はもういいって!の声)
下北沢の特色ある往来、他の街のそれと大分違うと主人公が感じるのは、自分が初めて来たときもそうだったので、何となくわかる。
(トリウッドも映して!の声・・・)
後半は小劇団公演にありがちなパターンを片っ端から、ハイスピードでぶちこんでいる。1回目でよくまあ、これだけ入れたものだ。
<上演前のご注意>シーンには大笑いした。
とてもよくわかる、あれは。
あんなに反応がすごくいい観客って、演じる側からすればほんとに、いいお客さんなんだろうな・・・。
欲を云えば、あのカルメンと電器釜の芝居、もう少し見せてほしかったところか。
劇中劇で今後何をやるか?が、このドラマの肝になりそうだ。何しろ芝居の話だから。
突っ込みどころも多い。
<ロハス>に笑う、下宿の看板、提供文字でよく見えないぞ!
それとオーディションの取り寄せ衣装、何でそれなんだ?わからん・・・等。
あそこのやりとりで、冒頭に人数を数えさせた意味がわかるのだ。なるほど、お見事。
重みのある、スタジオのオーナー(古田新太)。
劇団にハードに当たる役どころ。
いでたちが和風なので踊りの師匠に見える。
押さえはバッチリだ。
結論。
展開のあわただしさも多少感じるものの、コミカル・ドラマとしてはまずまず、快調なすべり出し。
最低、もう1話分は観よう。
北町警部補、本日の始末書、いや、覚え書き、以上。
ドラマ中で配られた小劇団チラシの中に、<猫のビジネスホテル>というのが、あった・・・!
木曜21時という激戦区(「渡る世間」や「とんねるず」とぶつかる枠!)の上に小劇団員の話、という地味な題材のせいか、視聴率は初回から低迷・・・。結構おもしろいのになあ。
主婦や一般的若年男女層はこういうの、あまり観ないんだろうなあ・・・。
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- 2006/07/13(木) 18:39:52|
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