チバテレでは「必殺仕業人」が終わり、今度はまたさかのぼって「暗闇仕留人」スタート。
いったい、どういう放送順の決め方なんだろう?
今回は文化・文政時代からぐっと下って嘉永(かえい)年間。
そう、黒船来航で騒がしい幕末の入り口なのだ。
主人公達が関わる事件も必然的に、幕末の混乱した世相に起因するものが目立つ。
今回のキーパーソンは、石坂浩ニ扮する、見世物小屋の三味線引き、糸井貢。とくれば当然武器は、バチ。
病気がちの妻を抱えてひっそりと暮らしてる。
実はこの男、高野長英の弟子筋で元蘭学者。
グループ結成直後の第二話で早くも、昔の仲間だった役人が新式大筒(大砲)の試し打ちの標的に罪人達を使ったと知り、裏仕事で自ら仕置きする。
多くの人の敵はとったものの、標的になって死んだ男の婚約者は風俗店にて派手にやけ酒騒ぎ。
眺めながら無力感を抱く貢・・・。
台詞の殆ど無い、このシーンに本シリーズの哀感が既に集約、表出されている。
この世の正義って、裏仕事の意味って、いったい何なんだ。
この貢の悩みこそ、必殺シリーズ自体の根幹をも揺るがしうる、隠れたメインテーマなのだ。(特に、最終回で・・・。)
仕留めの仲間は、坊主頭の石工・大吉。
必殺技は・・・素手で心臓つかみ、鼓動を停止する荒業。
画面にはレントゲン、オシログラフが、ピピッ!
ごくたまに同じ技で蘇生もする。
オフには尼寺に入りびたり。
その尼さん、「なりませぬ!なりませぬ!」などと拒みつつ結構、その気になりかけてるのが可笑しい。
これ、初放映当時、流行語になったそうです。
で、実はこの尼さんと、貢の妻と、主水の妻・りつが・・・
三姉妹なのだ。
つまり仕留人チームは事実上、義兄弟なのだ!
これは珍しい設定。
そういえば、後で幕末がらみの必殺スペシャル、結構作ってるよなあ。井伊大老殺しの話とか、政と仕事した横浜異人館とか。
映画でも「ブラウン館の怪物たち」にアーネスト・サトウが出てたし。映画の出来はいまいちだったけど。
あ、ちょっと待て、たしか「必殺忠臣蔵」ってスペシャルに主水と政が出てたはず・・・。
すると主水は200歳以上!?ドラキュラ・・・まさかね。
ともあれ、しばらく見守るとしましょう。
では又。
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- 2006/04/19(水) 21:45:28|
- 時代劇
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