鉄の、日記。
11月13日、土曜。
今週は仕事の人手が足りず、ややハードな日々の、連続だった・・・。
やっと、貴重な土曜非番の週となった。
午後、渋谷方面へ出掛ける。
映画館選びの、行動の自由を、満喫。
そして、選んでみたのは・・・
まず、ユーロスペースへ。
正面玄関も、シアターTSUTAYAの閉館、
プロローグ(1Fイベントスペース)の工事閉鎖?等で、
いささか、寂しき眺めとなった・・・。
4F・シネマヴェーラ、市川崑・初期特集。
1400円。
(やった!ちゃんと、「崑」の字が出たぞ!BY著者)
「処刑の部屋」だけ、再見す。
川口浩の大学生が、
リアル就活組を横目に、やけっぱち気味で、
ケンカとダンスとナンパに明け暮れ、
若尾文子のインテリ女子大生を、一服盛って・・・しちゃう話。
ひでえな~。これは、訴えられるだろ~。立派な犯罪だぜ。
PTAで問題視された、っていうが。
そりゃ、そうだろう。
かんじんのショック・シーンは、今観ると、
かなり抑制?されていて、
日活ロマンほどじゃあ、ございませんがね。
よその映画だと、逆に自分が盛ったの、うっかり吞んで、
寝ちゃったりして、な・・・。
ぱっとしない、弱腰の両親持ちとはいえ、
何だか随分と、理屈っぽい反抗青年だなあ、川口浩の学生。
大人になって観ると、相当、だだッ子っぽく見えてしまう・・・。
川崎敬三の泥棒青年達は、チンピラっぽいし。
上品で伝統的?言葉遣いを残してる、女子大生たちのほうが、
大人っぽく見えたりする。
そういうもんなんだよね、若いときって。
その青臭さ、人を遠ざける物言い、けんかっ早さなどが、
最後まで貫かれていて、引っ張られる。
そして今や妙に、懐かしい気もする・・・。
ウェーバー・ゼミの友人が、
ダンスパーティーのお勘定で、経済優先に寄ってゆく。
彼のほうが、現世ではリアルだよな。多分。
その後しばし、休憩。
時間を空けて、旧・ユーロスペースこと、渋谷シアターNへ。
「ビッチ・スラップ 危険な天使たち」、初見。
ひさびさの洋画鑑賞が、これだよ・・・ははは。
つうか、いわゆる洋ピンだね、ほとんど。
あけっぴろげな、色っぽい、活動的な美女が、3人。
ボディライン、バンバン、強調しまくり。
イカレタ野郎どもを、もっとイカレタ女どもが、
ひいひいと、いためつけてやがるぜ!
おお、こわ~。
ラスベガス電飾も、ストリップ・ショーも、
レズも、キャットファイトも、スパイも、銃撃戦も、バンバン!
みえみえの安っぽさも何のその、
片っ端から、派手に、ぶちこみまくりさ。
ようするに、いかにこの美女3人がセクシーで、スタイル良くて、
かつ、嘘つきで、ケンカっ早いか、ってえ事を、
延々と、たっぷり、全部お見せ致しやしょう、ってなエンタメ、B級娯楽ムービーよ。
なぜ、こうなったのか、説明しよう・・・みたいな構成でな。
最初のうち、一体何を探しに、この美女3人が、
大平原の砂漠の、ど真ん中までやってきたのかが、よくわからねえんだ。
で、時間が前へ後ろへと、縄飛びみたいに、行ったり来たりして、
だんだん、ここがとんでもねえ場所なのが、わかってくる。
孫子の兵法がどうとか、ごちゃごちゃ、
よくわからん解説ナレーションが、入ってくるけど、
後は、やってくる敵・味方、目指すお宝の争奪合戦。
これぞエンタメの基本、わかりやすいぜ。
追っ手が来るかもって、警戒してる最中に、レズったり、嫉妬合戦したりなのは、
こいつら、のんきすぎて、笑っちゃうんだけどねえ。
ほらほら、すぐ、追いつかれちゃうよ~、ってな。
スケバン刑事のパロ?技使いには、また大笑い。
もう、何でもあり!状態だ。
シチ面倒くさい理屈は、ヌキヌキ、
デタラメなアクションの世界に、どっぷりつかって、
ゲラゲラ!で観るのが、正解だね。
入りが十数人の客席でも、
獣ブーツや豹柄着そうな、陽気な姉ちゃん達が多くて、ゲラゲラ受けてたね。
中年男性よりも、多かったよなあ。
日頃のウサも、これ観りゃ、ぶっとぶぜ!
じゃ、またな!
付記:11/16(火)
帰る前にもう一度、
現・ユーロスペースへ、寄ってみた。
レイトショー日替わり上映企画・<映画一揆>、
初日は、すでに満席に。
ロビーには、PR要員らしき、
「一揆」の文字入り野球服(!)を着た男性を2名、見かけた。
ああいう企画が出来て、かつ盛況なうちは、
ここもまだ、大丈夫かもしれないな・・・と。
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- 2010/11/14(日) 08:42:24|
- 劇場用映画
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