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シネマ旅の途上にて

自主映画ウォッチャー、アWorkerのブログ。

秋の夜ふけは人恋しくて

記者デリックの、報告。


11月6日・土曜。


午前中、仕事。

ぼちぼち、公私ともに、
冬場の準備で、忙しくなってきた。

予防接種、健康診断、年末年始の準備、等々・・・。
そして、これ(ブログ)を書く時間も、必要。
大分、あわただしくなってきた。
生活時間が、連日、
思うに任せない、じれったさ・・・。


今年は夏の猛暑が、長引いた影響で、
秋らしさが何となく、希薄な感じ。
ハロウィーン・シーズンが過ぎてもなお、
神社の銀杏の葉も、まだろくに色付かぬというのに、
街には早くも、クリスマス商戦の飾り付けが・・・。
どうも季節感に、異和感が拭えない日々。



午後、天気がいいので、都内を散策。
早稲田祭周辺を、しばし、歩く。(注1)
早稲田松竹のロビーを、ちょっとのぞくと、
今日も、喫煙者で一杯だ・・・。
あいにくと今日は、2本観るには、時間が半端なのだ・・・。


夕刻、16時半前より、原宿。

この周辺は、たまに歩くと、
独特のファッション・センスの、若き男女が普通に歩いていて、面白い。
遠目に「あ、長髪レゲエ兄ちゃん!?」と思ったら、
某店の前に立っていたのは、よく見れば、マネキンだった。


17時少し前、
またも訪問、自主映画公開スペース・原宿キネアティック。

<B-SHOT PICTURES>3本立て、1000円。

客席は、十数名。
顔見知り&その友人率&男性率、高し。
作品群出演者の関係上、
芸社・アウトマン方面等とかぶるのは、致し方あるまい。
どれもなかなか、いい出来なので、
できればもっと、一般の方にも、ちょっと観に来てみてほしいものだが。


「林檎酒哀歌」(2008年/再見、既述)に加えて、
続編新作「林檎酒哀歌2」(2010年・初見)も、上映。

「ゴッドファーザーPART2」形式で、うまくつなげている。感心。

1作目のダークヒロイン?新撮回想シーンと、
2作目の威勢良き新人ホステスが、交互に描かれ、
終盤でしっかり、リンク。うれしき限り。

そして、1作目のもめごとの、すべての元凶は・・・
ナンパな男性約1名と、先輩ホステス約1名だった!(注2)
(あんたら、たいがいにせ~よ!の声も・・・)

1作目ロケの御茶ノ水と、2作目ロケの亀有?(注3)が、
割と近くみたいで、「あり~?」なのは、御愛嬌というか。

バーの盲目ママや、1作目の帰郷ヒロイン(演:創木希美)、
ホステス・スリーアミーゴス、常連客達のその後も、
概ねほほえましく、エピソードが描かれていて、穏やかな感じになった。
とりあえずは、めでたしめでたし、というべきか?と。

あ、でも、「ゴッドファーザー」も3本目まで、あったよな・・・?などと。
寅さん映画で、吉永小百合が再登場したように、
まだやるかも?しれん。


B-SH0T作品群名場面集、
「荒野の映画史」(2010年/構成・編集:山岸信行)を、
引き続き休憩なしで、上映。

1985年から現在まで、未完成映画シーンも含めて、
8ミリフィルム・VHS・DVと、
画質が変化してきているのが、よくわかる。

阪神淡路大震災あたりから、現実がフィクションを凌駕し始めた、
という字幕説明も、時代の変遷を感じる・・・。
この世に最後に残された、<フィクション世界の入る余地>が、
監督にとっては、ホラー映画だったのだ。

ただ、少し私見を言うと、
<平成ゴジラ>シリーズあたりから既に、
フィクション映画の持つべきファンタジー性は、
リアル世界の変遷とともに、
かなり、脅かされてきていたようにも思われる。

現実のコンピューターや、バイオテクノロジー等の進歩に合わせる形で、
設定修正・情報性強化的様相が、入り込むに従い、
それらが、SF・ホラー映画本来の、
原初的恐怖や、得体のしれない不気味さ、というものを、
徐々に薄めてきていた面は、否めない気もするのだ・・・。
セミ・ドキュメンタリー寄り作劇・撮影の方向性へ向かう、という手法も、
その後「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」等で、模索されてゆくのだが。

なお、「荒野の映画史」内では、
新旧、似た状況のシーンを、
重ね映し、並べ写しなどしていて、興味深い。
不意にアクション・疾走シーンが入ると、こちらも活気づく。
編集テンポも、良い。

そしてこれは、半ば、
ヒロイン常連・三宮映子の、名場面集にもなっている。

ファンタジク・シーンの展覧会は、
大変イメージ豊かで、面白いものだった。


実に贅沢な試写会気分で、
一気に観れたのは、よかった。
 
帰りには、例によって、
しばし、打ち上げ会を、楽しむのだった・・・。


以上。




注1:六大学野球では前日、優勝が決定したこともあり、
   大いに、盛り上がっていた様子。
   ここでも自主映画を観る時間が、欲しかったな・・・と。


注2:その役の女優はこの日、受付嬢を担当していた。


注3:「こち亀」秋本麗子像が、この頃、作り直されたそうな。




付記:同日

このところ、とある監督より、
あるシーンに出ないか、という話が来ていたので、
内容を十二分に検討の結果、
出演を、承諾した。

ただし、もはや細かい打ち合わせの時間等、
おそらく年内には、取れない可能性が大なので、
撮影・音声撮り等すべて、丸1日で済ませる事、
台詞は覚えて来なくていい事、
必ず完成して、皆にお披露目上映する事、を最低条件に、引き受けることとした・・・。

以前、ほぼ同様の条件で、素人エキストラ・デビュー作のはずが、
監督の資金不足、その他の事情で、完成できなくなり、
非常にがっかりしたケースが、あったので、
こういうことに関しては、まず慎重を期する主義なのだ・・・。

とはいえ、これまでに数本、わずかだが出たことも、あるので。
今回は、撮影から完成・上映まで、
順調に進んでゆく事を、願っている。


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  1. 2010/11/07(日) 01:04:28|
  2. インディーズムービー
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