シネマ旅の途上にて

自主映画ウォッチャー、アWorkerのブログ。

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スケバルマン申紀・特別編「暴れて、愛して、赦しましょう・・・」

鉄の、日記。


10月2日・土曜、夜。


ようやっと、レイトショーに復帰す。

新宿K’s cinema。

80年代に、<ピンク四天王>の一人と呼ばれ、
特集上映が組まれた男・佐藤寿保監督の、
最新作、「名前のない女たち」。
西田直子・脚本 。


その出演者たちは、殆どが無名、
かつ消耗過多、という、
シビアな、<企画AV>業界周辺を、
取材・レポートした書が、原作と聞く。

その映画化は、
題材を、一般にもわかりやすい、ひとつの人間ドラマとして消化し、
ルポ的解説を、極度に省いた、
きわめてオリジナル性の強い、独立した<劇映画>となっていた。


職場でも地味系、後輩OLにも恋では気後れ、
男癖の悪い母との家庭でも、遠慮して、
日々ぱっとせぬ、
小柄な、眼鏡OLが、第1の主人公。

渋谷で、AV女優にスカウトされた事から、
それほどの抵抗も、屈託も見せずに(?)、
自分を変えよう、と、試みるため、
この世界に、身を投じる・・・。 

変身願望と、売り出しのため、
作り込みキャラ・ルルを、
無理やり演じ続ける、主人公の言動は、
やや滑稽ながらも、
じつに、涙ぐましいものがある。

もう一人の、つっけんどんで現実的な、
元ヤン・ヒロインとの、
出会い、対峙、友情の芽生えが、
AV&ピンクワールド版・「下妻物語」のごとき、
じんわりとした感銘を、客席に与えている。

恐怖では友情は生まれない、という、
彼女の悟りは、泣かせる・・・。
(バットは・・・やっぱ、コワいな・・・の声)

まるで一時期の、元・こりん星人タレント(千葉県が真の故郷)みたいで、
時として場にそぐわない、その力演・主張シーンには、
ナンセンスな可笑しささえ、垣間見え、腹が痛くさえなる・・・。

ヒロインと母親(渡辺真紀子)の、バトル・シーンは、
なかなかに、胸に迫ってくる。
思いきりのよい、ヒロイン2人の、ビールのシーン(観ればわかる)は、
すがすがしい解放感に、あふれている・・・!


お気の毒なのが、影の主人公ともいうべき存在、
ファン心理を一人体現する、大柄の青年。

AVヒロインのファンとして、入れ込みが高じて、
ネット上で、女優ファン同士の支持争いしてる内は、
まだしも、可愛いもんだったが。
ついには、よせばいいのに、
過度のストーカーと、化してしまうのだ・・・。

あれは、どう見ても、マナー違反、
お約束破りの、反則、でしょう~!!と。
迷惑を掛けちゃ、いけないよ・・・ね。

終盤近くの、唐突行動といい、
あんたは、忍者かァ~!と。
(やってますねえ、寿保流のお約束を・・・の声)

しかし、あの展開から、
結果はほぼ、読めていた、とはいえ、
とことん、報われぬ男だな・・・と。
本来の?AV顧客層には、
かなりシビアな、お話だろう・・・ね。多分。

と、ここは深き嘆息。
でも、ルール違反は、やはり御法度、なり・・・。
哀。

いかにも怪しげで曲者風な、鳥肌実の事務所オーナーは、
イメージぴったり。目立つ。

いろいろこじれて、どつかれて、ボコボコの割に、
マイペースで、しっかりと生き延びているのは、
新井浩文の、青年だったのが、意外、というか・・・・。
わからんもんだ。

水の枯れかけた、コンクリートの川を使用した、
夢と幻想と、劇中リアル・シーンが、交錯する終盤は、
リアル方面を嗜好する向きには、「あれ、何?」なのだろうが。
これは、いわゆるルポ寄りではなく、劇映画なのだから。
あれは、十分あり!だと。

友の斜め走行、主人公の直線走行。
ギタギタな青春を、駆け抜ける、2人。
いいシーン、なり。
どうにもならないとき、人は、
こういう映画では、とりあえず、走る!しかない・・・。


今日もなお、映画表現でもって、
現代と切り結び、格闘しようと模索を続けている、佐藤寿保監督。
頼もしい限り、なり。


なお、この日は、切通理作氏(注1)の司会に、
ゲストに女優・伊藤清美女史(注2)を迎えての、トークショー付き。

佐藤監督デビュー&伊藤女史主演作、
「激愛!ロリータ密猟」(別名「狂った触角」、注3)から、現在に至るまでの、
かなり、濃密なお話を聞く機会に恵まれたことは、
アテネでこの作品を観ていた小生にとっては、大変喜ばしい事であった。

客席も、なんとなくだが、
PG(注4)ファン方面からの集まりという雰囲気で、
静かにゆっくりと、お話を伺えるという感じであり、好ましかった。

皆、まだまだ、語り足りない、という様子だったので、
この議論の続きは、横浜の上映あたりで、
続編、となるのだろう・・・と。



以上。



注1:
ウルトラ特撮&ピンク映画批評・取材の雄。
映画「ヒミコさん」「ダンプねえちゃんとホルモン大王」に、出演あり。

注2:
80年代のピンク映画世界には、欠かせない女優。
「名前のない女たち」には、出演していないが、
佐藤監督のデビュー作に、14歳少女役で出演後、
現場での縁が、深い人。

注3:
とにかく、ロック調でガンガン!と、
猛烈な激しさ、勢いがある、デビュー作。
東映セントラル系公開。
K’s cinemaの場所にかつてあった、
旧・新宿昭和館地下でも、公開されていた、という。
最近、再上映機会がないのが、残念なり・・・。

注4:
ピンク映画関係者&ファン御用達の、批評入りミニコミ誌。
webサイトも、ある。
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  1. 2010/10/03(日) 13:50:07|
  2. 劇場用映画
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