小五郎の、日記。
7月11日、日曜。
昨夜は、遅くなったので、
翌朝、土曜の留守録を、観た。
副音声がCM後に少し、入ってしまったが、
鑑賞に大きな影響は、なかった。
その番組とは・・・
「必殺仕事人2010」。
冒頭に、<中村主水に捧ぐ>と、あった。
故・藤田まこと氏、追悼の意をこめた、新作スペシャル。
いきなり、一同仕事中!シーンから始まる。
その際、江戸で流行りの、
<天誅>侍斬り事件の、犯人らしき者が通りかかり、
誰かに、裏の仕事を見られた!
と焦る、仕立て屋・レン。
あれ、以前は坊主だったのが、
髪伸ばして、モデルチェンジしてるよ!
(後で、坊主頭の奴が出てくるから、
イメージ差別化、かな・・・の声)
で、さて・・・
中村主水のVTR使用は、回想時のみの模様。
彼は、どういう扱いになったのか?というと・・・
主水は、せん・りつと共に、
急な任地替えで、西の方(関西?)へ、
中村家ごと、引っ越した模様。
戸口にはなぜか、お別れの張り紙と一緒に、
十手と、木の名前札(根付?)が、残されていた。
現役仕事人達が来た時には、
すでに中村家の自宅は、空き家。
いきなりだったので、
すぐ隣に住んでるはずの、同心仕事人・渡辺小五郎も、
女元締・お菊も、仕立て屋も、
まったく知らなかった様子。
(まるで・・・夜逃げ!?の声)
(仕事人にしては、ぬかったな小五郎・・・の声も)
代わって、新しい同僚同心の、子だくさん一家が、
中村家の後に、引っ越してきたのだった・・・。
「子育て手当でも、あればねえ」などと、早速時事ネタ。
で、今回の話は、
若手幕閣・勘定吟味役、風間右京乃助の行なう、
政治闘争・財政改革・事業仕分けと、
その江戸市民への影響、というもの。
普請事業の人足には、現場の仕事がなくなり、
口入れ屋の前には、仕事にあぶれた人足達が、殺到・・・。
当然に、事業仕分けの実行指揮者・右京乃助が、
皆に、恨まれはじめる・・・。
「必殺」得意の、現代的時事ネタが、冴える。
これがらみで、
田舎の子供の仕事依頼(!)を受けた、
経師屋の涼次が、
旅先から江戸へ、帰ってくる。
標的の役人・風間を尾行、見張るも、
謎の用心棒に、行く手を阻まれる。
<いろはかるた>を投げる技で、警告してくる、用心棒。
「い」なら「犬も歩けば棒に当たる」で、
「深入りするな」、という具合。
これ、ちょっと面白い。
やがて、侍狩りの犯人と、<不動明王>文句との関係を、
寺社奉行協力の下、表の仕事で調べていた、小五郎と、
風間右京乃助の尾行をしていた、涼次は、
とある古い寺で、合流。
標的たる、世間の嫌われ者・右京乃助が、
実は<旗本家の柿本平三郎>という、別の名で、
密かに、市民運動家的活動をしている事に、
仕事人一同は、気付く。
平三郎としての彼は、好青年。
古い荒れ寺に、食い詰めた人々を集め、
家宝の茶碗を売った金で、
定期的に、炊き出しの場を提供したり。
階層社会を超えた、理想の助け合い精神を、
そこの仲間達に広めようとまで、していたのだ・・・。
(あれ、結構いい事、してんじゃん・・・?の声)
(せめてもの、罪滅ぼし、なのだろうか?の声)
(この時代に、階層超党派は、ありえねえだろ~?の声も)
おりしも小五郎は、妻の懐妊!の報に、
喜ぶどころか、内心、戸惑っていた。
人殺しの自分なんかが、
人の親になって、いいのだろうか・・・?と。
(主水も「商売人」とか、
よくこれで、悩んでたっけな・・・の声)
その本音の一部を、ちらりと、平三郎に語る、小五郎。
平三郎もまた、
「私のやった事も、あやまち、だったかも・・・」と、
いろいろ別な意味で、悩んでいた・・・。
が、しかし。
蜜月はいつまでも、続かない。
侍斬りの犯人判明、
町人女性の妊娠、
大奥の御年寄らの脅し・揺さぶりなど、
状況の急速な変化により、改革途上で、
大スキャンダル暴露の危機に追い詰められた、
右京乃助(=平四郎)は、
ついに、対応を180度、転回。
緊縮政策の一部転換、
上司の筆頭老中(「必殺」殺され役常連・津川雅彦)謀殺、
政敵(「仕舞人」他・本田博太郎)取り込みを、画策。
更には、証拠隠滅のため、
取り込んだ役人らに命じて、
せっかく作った、炊き出し場の世界を、
自らの手で、すべて、崩壊させてしまう・・・!
(うわ、ひでえ~っ!の声)
悪人も、善人とは紙一重、
実は人間、表裏一体なのでは?という、
いかにも「必殺」らしい、ハードな展開。
そして、江戸で涼次と再会していた、
セミレギュラー・如月が、
今回、頼み人になり、泣かせてくれる。
毎度おなじみのアジトで、
「理は、どっちにある?」「俺だよ!」などと、
例によって、シビアで皮肉なやりとりをしている、仕事人一同。
かつて、中村主水のいた席に、
仕事料を置いていく、涼次。
主水の分まで、仕事して、
「必殺仕事屋稼業」の名文句まで、披露。
(緒形拳の半兵衛も、にんまり・・・の声)
終盤、主水の出番こそ無いものの、
レギュラーメンバーの頑張りと、
ナレーター台詞使用、刀の使い方など、
小五郎の、主水リスペクト行動もあいまって、
敬意は十分に、払われている、と見た。
おかげ参りの列が、
江戸市中になだれこむ場面群が、痛快。
あれこそ、民衆本来のパワー!と。
何だか、踊りたくなっちまうね。一緒に。
うん、良かった。
見応えのある、必殺スペシャルであった。
(これ、続編、いけるよね?の声)
以上。
先週、参院選の期日前投票は、すでに済ませてあった。
まあ、1勝1敗、といったところか。
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- 2010/07/11(日) 13:03:24|
- 時代劇
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