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シネマ旅の途上にて

自主映画ウォッチャー、アWorkerのブログ。

ダイナマイトが百本束だ、スケバルマン!

主水日記。


3/20(火)夕方、新文芸坐。日本映画監督協会企画。
(少し前の日に黒沢年男・酒井和歌子出演「俺たちの荒野」を拝見、万国に通じうる青春映画の傑作。後半台詞削り、サイレントに近き効果。泥臭いのにフランス恋愛映画の様な感傷性。)
この日は福島拓哉監督司会のトークのみ拝見す。約30分。
「皆さん、あたたかい拍手を・・・」の催促に微笑す。
各人皆、いろいろな理由で監督になっているものよ、と興味深く聞く。

その後テアトル池袋、レイトショー。
春の<ドロップシネマパーティー>。
ENBUゼミ習作<Bプロ・映画監督コース・夜間部>の作品中3本を観る。

いつも気になるのだが、なぜ雑誌やチラシには「Bプロ、1日で半分本数、2日間でオール6本上映」とはっきり書いてないのだろう?
以前も新宿レイトショーのとき疑問に思った。
監督舞台挨拶は1日目にまとめてやっていて「明日も是非来てください」と言うのだが、日程が2夜連続で空かないと翌日分を観損ねる。
くやしいのだ、これが。
この辺、ちゃんとわかるように表示を是正してほしい。
で、今回も前半のみ観た。

Bプロ
青柳一成監督「蝿」はゴダールが撮ったみたいな、戦争非常時に鬱屈した青年が<時局>らしからぬ女性に出会う話。ラジオ音声効果と変な国旗、中華街の妙な仮面踊りが少し目立つ。架空の時代内閉塞感を表出。

瀬山勇樹監督「劣等」は小学生時代のいじめられっ子が青年になり、以前憂さ晴らしに書いたトイレの落書きに後から電話番号が書かれていた事からかつてのいじめっ子に再会、悲劇が起きる。
暗い、痛い。
ラストの電話先にはどんなやばいサービスが・・・?

「狐の嫁入り」は題名どおり。
田舎へ帰郷中の青年が神社で「ずっと恋した人を待っている」という黄色い和服の女性に出会う。
話に耳を傾けつつ、しばし幸せなひとときを過ごす数日間。
が、やがて彼女の言う人物は青年の亡くなったじい様筋らしいと判明。
そして彼女の<兄>からある決断を迫られた青年は・・・。
ヒロインのいじらしさ、ラストの青年シーンにやや好感。

いずれの作品もアイデアは悪くないのだが、今ひとつ描写に力がなく、編集にリズム感乏しく、どれもやや平板・・・。
1本目で見せる変な中華風仮面演芸踊りと銃弾、2作目の石による復讐殺し、3作目の狐の化身らしき女優の静かな存在感、などにわずかな見せ場あるも、皆、全体におとなしすぎる印象。
どうした新人監督諸君、もっとしっかりやれ!
これじゃ、束になっても新文芸坐の「俺たちの荒野」や「シャッフル」にかなわねえぞ!つなぎ方をもっと学んで奮起せよ!
と、無茶な比較を承知でハッパを掛けとこう。


以上。
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  1. 2006/03/25(土) 00:00:06|
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