鉄の、日記。
6月22日・火曜。
中野でしばし、フリータイムで歩き回った後、
20時半より、ポレポレ東中野・レイトショー。
DVエンタメの俊英・JOJOこと、
城定秀夫監督・特集上映。
題して、<その男、城定につき>。
そう、ピンク映画で、好評デビューした後、
「ホームレス中学生」の向こうを張って(?)、
「ホームレスが中学生」(注1)なる映画を、
見事、愉快な佳作に仕上げて、六本木で公開、
来場観客に喝采を得た、
あの、城定監督の、特集である。
今宵は、切通理作氏(注2)と、入江悠監督(注3)をゲストに、
レイトショー1本上映&トーク。
で、今宵の作品は・・・「18禁 アイドルを探せ」。
いわゆる、ビデオソフト(DVDか?)エロ系の、続編企画だそうで。
「ゼブラーマン」2本目に続き、
またしてもいきなり、続編から初見の、因縁に・・・。
(次は「アイアンマン2」だったりして・・・?の声)
漫画が原作とかで、全体はコミカルで、
ハイテンジョンな、ちょいエロ&ドタバタ喜劇調。
昔の松竹や、東映の2本立てあたりで、やりそうな感じだ。
登場人物たちのキャラが、皆、始めから立っており、
これがなかなか、面白い。
普段着が、コスプレ!の女性がいたり、
いまどきあり得ない、分厚い丸眼鏡をかけた人物がいたり、
皮肉屋の、女性ライバル・リーダーが、
いかにもなしゃべり方で、出て来たり、
万事が、押しの強い、ギャグ漫画風の実写世界。
特に、撮影マン役の男性は、大変などなり声で、
一度観たら、そのド迫力、ド根性、忘れられない・・・!
親の事業失敗で零落した、元お嬢様学園生が、主役。
冒頭で、ホームレスの頃に零細制作会社に拾われ、
現場助手で奮闘しつつ、医学受験コース準備中、
と、説明がある。
結構、たくましいお嬢様だ。
そこへ今回は、ほぼ同様の不幸にみまわれた、
お友達のお嬢様が、加入。
2人が対話すると、台詞が「ですわ」「ますわ」だらけになって、
周囲の業界人達とのギャップが、いやでも、笑わせる。
全篇ほとんど、このコンビの喜劇役者ぶりを、
堪能するための、作品。
2人目の人物に、金銭感覚が無いがため、
制作会社は突如、倒産・滅亡の危機!を迎えてしまう。
一同は大慌て、
業界の<帝王>が募集中の、
1億円コンクール参加企画を、急遽準備開始。
2人は独自で、ライバル大手会社の偵察に出掛けるも、
たちまち、やり手の女性プロデューサーに見つかって、
罰ゲームな、大ピンチに!
それではと、参加条件にぴったりの、
素人新人女優を、あちこちでスカウトにかかるが。
苦労の末、やっと見つかった田舎娘は、
ある問題を、抱えていて・・・。
と、いうのが、あらましだが。
わかりやすい?御都合主義の連続に、苦笑しつつも、
だんだん、キャラクターの強烈な、ユーモラスな人物達に、
奇妙ないとおしさ?すら、感じられてくるのだった・・・。
やっぱり、2本立て興行向きエンタメだなあ、と。
なんとなくだが、由利徹や山城新吾に、見せたい気がした・・・。
以上。
注1:監督の、当初の意向に反して、
脚本が大幅に、水割りされてしまったそうだが・・・。
それでも、仕上がり作品のユニークさは、大いに認めるべきであろう。
注2:映画評論家。
特撮ドラマや、ピンク映画方面の解説で、活躍。
映画「ダンプねえちゃんとホルモン大王」では、
医師兼カンフーの師匠役を、のびのびと演じた。
注3:<CO2>方面では、注目度の高い監督。
「SRサイタマノラッパー」シリーズの、監督。
2本目の公開が、待機中。
こちらも、「2」から先に、観ることになりそうで・・・。
スポンサーサイト
- 2010/06/24(木) 00:37:37|
- 劇場用映画
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0