ビーグルGメン・北町警部補の、事件簿。
6月13日、日曜。
所用を済ませた後、BABACHOPへ。
午後2時半頃より、<NEW CINEMA DOG>上映会。
中途入場。既に、超満員。
吉本昌弘脚本・高橋亨監督、「どめくら」。
再見、五年前の作品 。
<シネマ愚連隊>他・関連メンバーズ、総出演。
新聞配達員VS非情殺人犯一味、
現代版・「座頭市」。
全体に、きわめて気まじめな、哀話である分、
卵のシーン、悪役のやられ方等、
その落差が、爆笑もの。
歌手・夏川陽子嬢、出演者だったのに、
今頃気付き、びっくり!する。
ロケ地のポレポレ東中野、
当時はまだ、<BOX東中野>だったっけな・・・。
にぎにぎしい食事会(なぜか2ヶ所)に、しばらく参加・談話の後、
池袋へ向かうも、
高田馬場でJRがトラブル、タクシ-に変更。
池袋で、少し買い物。
20時45分頃より、シネマ・ロサ、レイトショーへ入る。
大阪の自主映画制作グループ・CO2による、
恒例、<CO2inTOKYO>。
田中羊一監督・<CJ>=<クール・ジョンソン>3部作完結編、
「CJシンプソンはきっとうまくやる」。
次回作は、過去2作のような着ぐるみは、抜きでやりたい、
と、のたもうていた、田中監督。
そして、待望の3作目が、完成した・・・。
どこか背伸びした、無邪気さの残っていた、
前作までの、監督自身演じる主人公と比べて、
今回の主人公男性は、まったくの別人、
ぐっと、大人の風格を見せる配役。
どこかの、地方空港。
いきなり、赤きヘリコプターで、
格好良く登場!する、主人公の紳士。
(予算あったんだな、今回・・・の声)
若き日の、同級生たちのスライド写真を眺め、
一人感慨にふける、紳士。
親族らしき老女の、遺言により、
93歳まで食える(!)ほどの、遺産を相続済み。
屋敷で、世話人男性を雇い、
何不自由ない、悠々自適の暮らし。
屋敷、イベント用倉庫、広大な山林と土地、大金庫、
ヘリコ、ヨット等を持ち、
トリップ・パーティー用の、貼り薬(?)まで、用意可能。
管財人(監督演ず)に、運用の改善を勧められているも、
日々、ノミ屋にギャンブルで投資をし、
そこの美女の一人とも、とりあえず、よろしくやっている・・・。
という時点で、この主人公、相当に浮世離れしてる。
最高条件の貴族、といっていい。
おまけに最近では、
コップ大の物体を破壊する、念力まで、備わってしまった。
最早この男に、出来ぬ事など無い!ようにも見える。
が・・・しかし。
彼には1つだけ、まったく自由にならないものが、あった・・・。
それは・・・若き日の、初恋の女性、だった。
その思い出の女性が、今、
金欠になった、人形劇団の男を連れて、
駈け落ち同然に、故郷へ、帰ってきた・・・。
これを知った貴族男性、
使用人を介し、2人を、屋敷のパーティーに招待。
さらに滞在させて、
4人での、実質的共同生活を、始めようとする。
これまでゲットした、あらゆる好条件を利用して、
長年の宿願を実現すべく?
うまくやろうとした、主人公だった・・・。
最初のうちは、それなりにユーモラスに、
楽しく?やっていた、一同だったが。
案の定、というか、
次第に、主人公の言動の事で、
4人の間に、心理的亀裂が、生じはじめる。
ついには、ある決定的事件が、起きる・・・。
そして・・・哀。
寒々とした、冬の風景の中、
好条件だけでは、どうにもならない、
男女の仲の不可解さ、不条理さ、
必ずしも報われぬ、男心の寂しさが、
ひんやりとしたタッチで描かれ、
静かに、胸にしみてくる。
この主人公には、一言だけ、言いたい。
もういい加減、前の女は忘れて、
外へ新しい女を、探しに行け!と。
その旅が、一番の、薬だ。
以上。
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- 2010/06/14(月) 01:02:41|
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